

子ども教育学科は、2006年4月にスタートした学科です。新しく生まれた学科ではあっても、東北福祉大学だからこそつくることができた「教育」の学科であるといえます。なぜなら東北福祉大学には、これまで福祉の総合大学として培ってきた伝統と実績、そしてノウハウという強みがあるからです。具体的にいえば総合福祉学部でこれまで多くの特別支援学校の教員を輩出してきた実績があります。また福祉心理学科で大切に育まれてきた各分野におけるコミュニケーション能力は、これからのすべての教育者に必要とされるものです。保育士・幼稚園教諭・小中学校教諭・特別支援学校教諭、そのいずれであっても、単に教える技術だけでは役に立ちません。現代社会では教育を通して交流する相手は子どもだけではなく、保護者であり地域社会でもあります。コミュニケーションする力こそ、教育者に求められる能力です。つまり東北福祉大学において、教員養成に主眼をおいた学科をスタートさせることはごく自然の流れであったといえるでしょう。
社会のあらゆる分野で共通していえることですが、「現場」ではその時々で自分で判断しなければなりません。実際にはマニュアルでは解決しないことの方が多いものなのです。それは教育の現場でも同じこと。学生であるあなたが、あくまで「研修」として学校に行っても、子どもたちにとってはやっぱり「先生」。若いからこそ身近に感じ、思いをダイレクトにぶつけてくるかもしれません。無邪気に感情を向けられたとき「大学で習っていないから」とはいえませんね。実はその「緊張感」こそ、成長を促す大切な機会でもあるのです。
東北福祉大学では、「行学一如」をかかげ実践しようとする姿勢を大切にしています。1年次から地域の学校など教育の現場に行くことになります。早い段階で子どもから自分がどう見られているかを意識することは重要です。現場からもどり、その成果を講義やゼミでまとめ、知識と経験をさらに高めていきます。それを繰り返すことで、「教育実習」には、自信をもって臨むことが可能となります。

いま学校の現場では学習障害や多動性障害などさまざまな課題があります。また社会に目を移せば安心・安全の問題が語られています。それらは子どもに対しての問題だけでなく、保護者や地域社会と一緒になって取り組んでいかなければならないものです。そのためには社会のすべての人が幸せに暮らせることを目指す「福祉」の視点が欠かせません。本学科では、子どもを理解するうえで必要な講義・演習・実習などを幅広く用意しています。教員免許取得は目的ではなく、その入り口に過ぎません。子どもの安全で健康的な生活・環境を実現するための実践力を身につけることを目指します。
学校とは基本的に「知識の伝達の場」、教育者は教科の専門知識の修得が不可欠です。同時に「学ぶ楽しさ、知る喜び」を伝える方法論を身に付けてほしいと考えます。教科の専門性を高める科目と併せて、総合学習を視野に入れた科目も設置しています。さらに総合福祉学部との連携により、福祉系科目・特別支援教育系科目・心理学系科目を共有し、子どもの全体像を科学的に理解していきます。
☆:卒業後、1年以上社会教育主事補にあったものが、社会教育主事任用資格取得
児童養護施設、児童館、公立・私立小学校、市町村の教育委員会、社会教育施設