
21世紀を迎え、社会は急速な勢いで変化しています。同時に、行政はもちろん企業経営にも福祉(=全ての人の幸福の追求)の視点が欠かせないものになってきました。このコースでは福祉ビジネスをはじめ、企業の社会貢献、企業で働く人のための環境づくりなど、企業と福祉との関わりを幅広い視点で学び、その知識を社会で生かせる人材の育成を目指しています。
私は「労働衛生実習」の授業を担当しています。「労働衛生」というのは、簡単に言うと、働く人が心身ともに健康で、能力を最大限に発揮できる環境づくりのことです。私たちは人生のうちでも最も身体能力が活発な時期に、長い時間、働く環境におかれます。けれども職場は家庭とは違った人間の集団ですし、職種によっては危険な作業を伴う仕事もあります。そこでぜひ、快適で安全な働きやすい環境の整備が必要になってくるのです。これを整える仕事をするのが「衛生管理者」で、このコースでは所定の科目を修めると卒業と同時に第一種衛生管理者の資格が取得できます。

「衛生管理者」の仕事には、大きく分けて健康管理、職場環境の管理、作業の管理が挙あげられます。健康管理では、健康診断に基づく従来の管理法に加えてメンタルヘルスも重視されています。私たちはドクターではありませんから、診察はできません。大切なことは、仕事と健康の関わりや自己管理の大切さについて、みんなで考える衛生教育の場を作って、それを計画的に継続的に実施していくことです。メンタルヘルスでは、職場の人たちに日頃から注意を払って、「あの人は最近ちょっと元気がない」などのサインを見逃さないことや声がけから始めます。職場全体と一人ひとりの健康を産業保健スタッフの人たちや職長さんと一緒になってサポートを考えていきます。また職場環境や作業の管理面では、設備は正常であるか、使いにくくはないか、疲れていないかなど、ハードとソフトの両面から評価し、確認していきます。特に製造業では有害な作業を伴うものがありますので、災害や事故が起きないように、作業内容の質と量、従事者の健康状態を十分に考慮して作業方法を検討することが必要です。
衛生管理者の仕事は、単に働く人に役立つだけではありません。安全で人々が働きやすい環境を作ることは、企業の生産性にも大きく影響するのです。
この授業を選択する学生には「人の役に立つ仕事をしたい」という人が大勢います。それだけに心がけてほしいことがいくつかあります。まずは日頃から小さなことでも「自分から率先して動く」気持ちを持ってほしいということ。それから、何事にも注意深く見ること。もう一つは「なぜ?どうして?原因は何だろう?どこに問題があるんだろう?」という追求心を持つことです。例えば「気分が悪い」という人がいるとして、それはその人自身の問題なのか、ほかの問題が関係しているのか。表面に現れている事項だけではなく、もっと深い所からの問題の“根”を探ることが大事なんです。「人、環境、機械・設備、管理」、このどこに問題があるのか。目に見えないところまで配慮することが、安全を守ることにつながるのです。

旅行業関連科目を専攻
資格取得が今の目標
僕は将来、旅行会社に就職したいと思っています。そのため、旅行業関連の科目を専攻しているのですが、これがとても面白いんですよ。JRの運賃のしくみがわかったり、航空券の割引にはたくさんの種類があることを知ったり、感心することばかりです。
また、ゼミの島川崇先生からはいろいろな意味で影響を受けました。これまで学んだことのない旅行業について、噛み砕いて教えていただき、旅行業に興味・関心を持つ大きなきっかけを作ってくださって、本当に感謝しています。
今は国内旅行業取扱管理者と、訪問介護員2級の資格取得を目指して勉強しています。それらを取得して、大学で学んだ知識と経験を生かし、就職先では高齢者が気軽に参加できるツアープランや、人々のニーズに合わせたツアープランを考えていきたいですね。これからの時代は、全ての人がさらに楽しく快適に旅を楽しめるような、個性的で多彩なプランが求められているんです。
自由度の高いカリキュラムで途中の目標変更も可能
福祉大の最大の魅力は、カリキュラムの自由度の高さにあると僕は思います。様々な学部・学科がある中で、入学時と目指す目標が変わってしまったとしても、講義の取り方を工夫すれば、ほとんどの資格を取得することが可能ではないでしょうか。
また、学ぶということには、環境が大きく関わると思うんです。福祉大にはきれいなキャンパスと充実した講義、多種多様なサークルがあり、すばらしい「学び」の環境が整っています。充実した大学生活を送るにはもってこいの大学ですね。僕も国見祭の実行委員などをやって、手応えを感じています。
最近、両親や祖父母の今後のことを考えるようになりました。せっかく福祉の大学で学んでいるのだから、将来的にはここでの知識を身内にも役立てたいと思います。
★:卒業後1年間の実務経験を積む事によって得られる任用資格
☆:卒業後、1年以上社会教育主事補にあったものが、社会教育主事任用資格取得