
本学の大学院は、社会福祉学専攻と福祉心理学専攻とで構成されていますが、両専攻の公分母は福祉です。福祉は人間のプロローグからエピローグまでを、その研究対象としています。学ぶ者は人間に対する深い洞察力を問われ、誕生、生の過程、終焉という人間の実存に祝福、感動、尊厳をもって、真摯に向き合い、心身の脆弱、衰えや生物学的存在として不可避に経験する老いを肯定し、その側に立つことが必要です。
福祉学はそのような人間観を持ちながら、「人間と環境、時間、空間の相互作用」を多角度から研究するのです。また福祉学は実践科学と言えます。大学の校地には研究所、高齢者やこどもの施設などの臨床の場が点在しています。実践の現場では、不測の事態に出逢い、理論の応用では対処できない場合もあります。その新たな発見、実践、理論のダイナミズムが創造性を生成するのです。
本大学院は、研究の過程で科学的思考能力、実践的研究能力を身につけ、ジェネラルな視点を持つスペシフィックな研究者・高度専門職業人の養成を目指します。