心を一つに「心の復興コンサート」を開催
プロ4人と本学吹奏楽部&混声合唱団が協奏
東日本大震災からの「心の復興」を願ったコンサート第2弾が1月22日、本学音楽堂けやきホールで開催された。昨年7月31日に続き、心ある音楽家4人が参集。前夜来からの雪が残る悪条件の中、市民や学生ら約250人が訪れた。
司会は本学の伊藤信太郎特任教授が務め、プロとアマの音楽家が心を一つに"協奏"し、心の復興に向かう意義を強調した。萩野浩基学長が東日本大震災の犠牲者に対する黙祷を呼びかけ、全員で祈りをささげた。
パリ在住のピアニスト菅野潤氏が「幻想曲ニ短調KV397」(W・A・モーツァルト)以下3曲を独奏。重厚で細やか、時には力強く響かせた。
前回に続いての参加となるフルートの南部やすか氏は「哀歌(エチュード)」(J・ドンジョン)ほか2曲を独奏後、菅野氏と「"庭の千草"変奏曲」(F・クーラウ)を協奏した。
南米ベネズエラ生まれのソプラノ、コロンえりか氏は父親のE・コロン氏が作曲し、長崎の浦上天主堂やNYグラウンド・ゼロなど世界各地で演奏されている「アベ・マリア」ほか6曲を熱唱。菅野氏が奏でるピアノの調べとの息もピッタリだった。
本学が誇る吹奏楽部と混声合唱団は仙台フィルのトロンボーン奏者・松崎泰賢氏の指揮で「吹奏楽そして合唱のためのBelieve」(杉本竜一)ほか4曲を披露した。
最後は演奏者全員と聴衆が一緒になって「ふるさと」を歌い、初めてホールを訪れたという50代の女性は「初めから最後まで感動して涙が出てしまった」と余韻に浸っていた。
音楽家4人のコメント
- 松崎 泰賢氏
- 震災後、何かをしなければと思い、3月から6月までで200回のコンサートを行った。当初は生きるか死ぬかの状況の中で音楽をしていいのか悩んだ。しかし、聴いてくれ涙し喜んでくれた。復興にはこれからが大事になってくるのではと思う。
- 南部 やすか氏
- 心の復興を願うコンサートを二度にわたり開く東北福祉大学の思いが素晴らしい。前回からさらに強くなった思いにご一緒させていただき、感謝している。前回聴いた人も違った思いで聴いてくれると思う。
- 菅野 潤氏
- 去年3月からパリ、NY、東京、塩竈と世界各地で日本、東北のために何かをしたいという気持ちが沸き起こっていた。心の復興というテーマがいい。心を一つにし、立て直すことが大本だと思う。今回はぜひ参加したかった。
- コロン えりか氏
- 15歳のとき阪神大震災を経験した。自宅は全壊し、トラウマで余震の度、体に震えが来た。(大震災は)人ごとではないと受け止め、大学と一緒に心を一つに祈りたい。音楽は人の心を動かすことを実感している。
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