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研究・社会貢献

東北福祉大学の挑戦 ー地域共創に向けてー

大学の理念と地域共創

地域共創

東北福祉大学の加盟する日本私立大学協会は、平成18年から、大学の社会に対する貢献の大きな柱として、大学と地域社会との新たな関係の構築を目的に『地域共創』の理念を掲げました。

この言葉は、古くて常に新しい課題を指すと同時に、きわめて今日的な意味をもっています。大学の社会や地域に対する貢献は、大学の誕生以来、その果たすべき役割をめぐる論議に常に随伴してきました。このことは、大学が、なによりも未来を創る作業に深く関わる組織であることに由来します。これまで社会から大学に託された主要な役割として、車の両輪とされてきた知識の生産と流通、すなわち、研究を通しての知識の開拓と教育を通しての知識の伝播についてみると、研究は将来の革新のための源資やわれわれの認識地図の変換に役立つ諸概念を創り出す企てであり、教育は次代を担う人材を育成する事業であるからです。

今日改めて地域に対する大学の貢献が強く要請されるのは、各地域の生存と運命がその境界をはるかに越える活動や出来事に大きく左右されながらも、それぞれが自らの歴史を作るための自発的活動領域を開拓し、拡大しなければならないという時代状況にあって、大学がイノベーションのための基盤的なインフラの構成要素をなしてきているからです。それに伴って、大学と地域の連携のあり方においても、従来のように大学の有する資源や種と地域の必要を縁組みさせるという、相補の消極的関係から、新たな種や思考法の探究と新たな必要の探索の共役的行動を可能とする実践の共同体を組み立てようとする、相乗的な積極的関係への転換が求められています。『地域共創』は、そうした大学の役割についての今日的な時代認識を表していると解釈できます。

東北福祉大学の理念

東北福祉大学は、これまでの歩みの中で、殊更、『地域共創』という言葉を標語に掲げることはありませんでしたが、設立以来の取り組みは、実質において、その理念と相通じています。本学では、福祉系の総合大学として、「生きとし生けるもの、皆かけがえのない、生きるに値する生がある」とする『福祉の心』の社会化を使命とし、その使命を達成するため、道元禅師の『行学一如』を建学の精神に掲げてきたことはよく知られています。これは、単に学生を名宛とした教育理念にとどまらず、中国の古典に「教うるは学ぶの半ばなり」との教えがあるように、教職に携わる者にもあてはまり、この大学に身を置く全員にとって、各々の価値観と共鳴し合う指針となり、活力を与える基本理念といえるものです。

『福祉の心』の社会化とは、より根本的にいえば、時代の転変のなかで、人間が人間的であるために何を必要とするか、そして、人間的たらしめる当のものを否定せずに扱われる社会のあり方とはどのようなものであるかを探究し、その探究を通じて、積み重ねられる知識を実践と社会の制度形成に具体化することといえます。この使命の遂行は、未来に向かって責任を負う価値創造的な作業であり、その取り組みにおいては、明日に向かって今日なにをなすべきかという自らへの問いかけと、社会に向けて共鳴の輪を構築していくことが不可欠です。したがって、本学にとっては、『地域共創』は、すぐれて今日的な社会的要請というよりも、自らの使命の遂行に内在的なものといえます。

東北福祉大学の歩み

昭和37年の社会福祉学部社会福祉学科の設立に始まり、現在の4学部9学科に至るこの約半世紀の間、急速な社会の構造変化を背景に、福祉の世界は激動の時代にあって、「福祉」という概念自体のさまざまな再定義と幾度にもわたる制度の根幹にかかわる改変がなされてきました。本学における学部・学科の増設は、時代変化の行方や社会のあり方についての展望、そこに含まれる脅威と機会についての先見と複眼的思考に基づき、本学の掲げる使命を常に未来に向けて具現化し、新たな任務を自らに課すという、時代変化への能動的応答です。

加えて、福祉分野においては、研究と教育と実践が三位一体として密接な関係をもつことで成り立つ領域です。研究においては、学の知を現場的な実践のノウハウの組織化に接合させると同時に、現場のリアル・ニーズから新たな学問のシーズを汲み上げることが肝要です。教育においては、現場の実践経験を学ぶことを通じて、知識の裏づけのもとに技能を習得することが大事となります。そして、実践の現場においては、目的をもって、常に自己革新を続けていくことが大切です。そのため、地域の社会福祉事業に関連し、社会福祉法人・東北福祉会の設立及びデイサービス施設『せんだんの杜』の開設に始まり、次いで感性福祉研究所、予防福祉健康増進センター、『せんだんホスピタル』等、各種の福祉・医療施設を設立してきました。

地域共創に向けた組織連携

地域共創に向けた組織連携

東北福祉大学は、今日、概念略図に示されるように、4学部、大学院、通信教育部の大学本体と各種の福祉・医療施設、研究所、各種センターから構成される複合体をなしています。個々の部門は、それぞれ明確かつ焦点のはっきりした目標をもち、目に見える成果を出す必要を負っていますが、同時に、基本理念を共有して相互に触発的な役割を果たし、大学全体がイノベーションの自己強化型循環のシステムとなることを目指してきました。そうした仕組みの中で、教職員と学生が、大学固有の規範と開かれた大学という規範の二つの文化にまたがって、公共的な問題解決の現場世界に、より能動的に取り組むことができるからです。以下、概念略図に即して、本学の取り組みを紹介させていただくことにします。

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