卒業研究

科目コード●050991
担当教員●本学専任教員
8単位|卒業研究|4年
社会福祉 選択
社会教育 選択A
福祉心理 選択A

科目の内容

 卒業研究は,在学中における学習成果をもとに,各自が研究テーマを設定し,担当教員の指導助言を受けながら,論文を作成するものです。
 必修科目ではありませんが,学生時代に学問的な創造性を発揮し得る絶好の機会です。自分がはたして大学で何を学び身につけることができたのかを確認することもできます。時間的な余裕のある学生は履修することをお勧めします。

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教科書

 各自で研究テーマに応じて準備。福祉心理学科の方は『福祉心理学科スタディガイド』VI章は必読。

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卒業研究の流れ

[1] 研究テーマの決定

(1) 問題意識の具体化・明確化

 一般に論文を書く場合,まず第1に,テーマをどのようなものにするかが問題となります。テーマは,かなり漠然とした興味や関心から出発することが多いものです。また,講義や実習・実験の中で,こういうことを研究したいという,ある程度具体的な問題意識を持つ場合もあるでしょう。しかし,いざ自分の研究として進めていこうとすると,どこから手をつけてよいか,方向づけに迷いがちなものです。したがって,研究を進めていく第一歩は,問題をできるだけ明確にし,一定期間内でまとめあげられるように絞り込んでいくことです。そのためにはまず,自分の興味・関心に関連のある文献を読むことが必要です。また,この段階で可能ならば通信教育部事務室を通して然るべき先生に相談し,指導を仰ぐことも,問題意識を深める上で非常に役立つはずです。さらに,順序は逆になりますが,はっきりした問題意識の方向がなかなか定まらない場合に,文献を読むことによって,おもしろそうな問題を発見することもあると思われます。

(2) 関連文献を調べること

 問題意識がある程度具体化してきたら,関連のある文献を読み始めます。文献とは,単行本だけではなく,オリジナルな論文(専門誌・学会誌や紀要など=『学習の手引き』9章参照)も含まれます。文献は,まず,最も新しいものを読み,それからさかのぼって読んでいくのがいいと思いますが,1つの論文を読むと,それに関連した文献が,参考文献(references)の欄に挙げられていますから,その文献を次々に読んでいくのが効率的です。
 関連論文が見つかったら,自分なりの文献目録を作ります。そうすると,後で本格的に文献を整理する時に効果的です。

(3) 仮テーマ(仮題)の決定=卒業研究の受講申込み

=通信教育部への提出(3月卒業希望者)4月5日必着/(9月卒業希望者)10月5日必着
 (1),(2)により,ある程度問題意識が明確になったら,その問題の方向に従って,仮テーマを決定し,冊子版『レポート課題集 心理・教職編』巻末の「卒業研究 申込用紙」に必要事項を記入して,大学に提出していただきます。各自の提出したテーマを検討し,大学で指導教員を決定します。
 この段階で「卒業研究の受講条件」を満たしていることが必要です。また,テーマや主旨が明確でない方は,卒業研究の受講ができない場合もありますので,ご了承ください。

(4) 指導教員の決定

=通信教育部から書面で連絡 5月初旬/11月初旬に発送予定。なお,指導教員が決まったら,できるだけ早く面接指導でも通信指導でもよいので,初回の指導を受けてください。

(5) テーマ(論題)の最終決定

 指導教員が決定したら,その指導,助言のもとに,具体的なテーマを決定します。テーマは,研究の具体的な内容が理解できるように,できるだけ具体的かつ簡潔なものであることが望まれます。また,やや抽象的なメインテーマに,具体的なサブテーマをつける方法もよく使われています。

[2] 研究を進める

 研究を進めるプロセスとしては,①文献研究,②データ・資料の収集・分析,③執筆などが考えられますが,指導教員の指導を十分に受けてください。研究・執筆の過程で,最低限2回の面接指導,3回の通信指導を受けることが必要です。ただし面接指導の回数が2回より多くなる場合は,通信指導はその分減らすことができます。
 なお,口頭で構いませんので指導教員から,執筆の前には卒業研究執筆許可を,提出の前には卒業研究提出許可をもらうようにしてください。
 また,調査やインタビューなどを実施する前には,必ず指導教員の了承を得る必要があります。福祉心理学科の場合は,指導教員の了承を得たうえで,調査に協力をいただく機関ないし個人に「調査依頼状」を提出してください。「調査依頼状」の書式見本は,『福祉心理学科 スタディガイド』第1版p.135,第2版p.165に掲載されています。ご自身で作成した「調査依頼状」に指導教員の署名・捺印をいただいたうえで,ご自身で調査依頼先に提出してもらいます。なお,書式フォーマットを希望される方は通信教育部卒業研究担当までご連絡ください。

─申込以降の流れ─
申込み以後の流れ

(1) 通信指導

 通信指導は,卒業研究の進行状況に応じたレジュメ(要旨・要約)などを作成・提出することにより指導教員に指導を受けるものです。指導は,一般的には通信教育部事務室経由で郵送で行っていただきますが,指導教員によっては学生-教員間で直接やりとりを行っていただきます。

(2) 面接指導

 面接指導は,担当教員と直接会い,指導を受けるものです。原則として,本学の演習室か教員研究室で行います。面接指導には,事前の申込みが必要です。申込みは,(1)通信教育部事務室経由で行う場合,(2)指導教員と直接相談して決めていただく場合があります。
 通信教育部事務室経由で行う場合は,冊子版『レポート課題集 心理・教職編 配当科目』巻末の「卒業研究ガイダンス・面接指導申込書」の「面接指導」欄と「相談・質問内容」欄に必要事項を記入して,FAXまたは郵送でお申込みください。同様の内容を記入していただいて,電子メールでの申込みも可能です。

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提出の方法

(1) 400字詰原稿用紙で50枚以上100枚以内の分量が必要です。もちろん卒業研究としてふさわしい論文の内容でないと合格することはできません。

(2) パソコンの場合は,下記のスタイルに統一してください。

(3) ページ数を頁下部に記入または印字してください。

(4) 本文以外に,論文のスタイルにそって①目次や②注または引用・参考文献などをつける必要があります。

(5) 3月卒業希望者の論文提出締切は12月18日(ただし福祉心理学科は1月末),9月卒業希望者の論文提出締切は6月18日(ただし福祉心理学科は7月末)前後となり,1~2月,7~8月の口頭試問に合格することが必要です(福祉心理学科は口頭試問なし)。提出の際の「製本」仕様については受講者にご案内します。なお,論文は正副あわせて2部提出していただきます。

(6) 論文は本学通信教育部事務室などで公開されます。プライバシー侵害などのないようにし,個人情報の記載は行わないでください。

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卒業研究の受講条件

(1) 正科生・4年生以上で,受講申込締切日〔4/5 or 10/5〕までに,卒業見込となる単位数(1年次入学者は90単位以上,2年次編入学者は60単位以上,3年次編入学者は28単位以上)を修得済みであること。

(2) 自身で研究したいテーマがあり,論文の構想が申込み時に作成できていること。指導教員は,希望する研究テーマにもとづき大学側で決定されます。

(3) 執筆の過程で,最低2回以上の面接指導,3回以上の通信指導を受けられること。

(4) 福祉心理学科で「卒業研究」を受講するためには,下記の条件が必要です。

  1.  ① 受講申込締切日までに「心理学実験III」「心理学研究法III」「統計情報を見る眼」の単位が修得済であること。
  2.  ② 実験・研究法・特講科目・S科目を除く福祉心理学科 専門必修科目・専門選択科目A群の16科目のうち10科目以上の単位を修得しているか,学習を終了(レポート提出済,かつ科目修了試験受験済orスクーリング受講済)していること。
  3.  ③ 「卒業研究第2回めガイダンス(事前個別相談)」を受講していること。

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福祉心理学科・卒業研究ガイダンス

 福祉心理学科で卒業研究の受講を考えている方を対象に,事前に2回の「卒業研究ガイダンス」を行っています。なお,以下のガイダンスに出席したから必ず「卒業研究」に取り組まなければいけないということはありません。

(1) 卒業研究第1回めガイダンス

 卒業研究の概要について説明されるものです。この内容は,「TFUオンデマンド授業」視聴の要領で自宅のパソコンで視聴することができます(科目名「福祉心理学科・卒業研究ガイダンス」)。また,「心理学研究法II」スクーリング開講日1日め講義終了後などにビデオ視聴することができます。第1回めガイダンスの受講申込みは不要です。

(2) 卒業研究第2回めガイダンス(事前個別相談)

 3年生以上の方が,希望するテーマをもとに教員と個別,または少人数のグループで相談するものです。
 第2回めガイダンス(事前個別相談)は,毎年3・8・12月ごろに実施します。第2回めガイダンスは,下記の要領で申込みが必要です。

・卒業研究第2回めガイダンス(事前個別相談)の申込方法

 卒業研究第2回めガイダンスは,冊子版『レポート課題集 心理・教職編』巻末の「卒業研究ガイダンス・面接指導申込書」の「ガイダンス」欄と「相談・質問内容」欄に必要事項を記入して,FAX(FAXで返信可の場合のみ)または郵送でお申込みください。同様の下記の内容を記入していただいて,卒業研究係あての電子メールでの申込みも可能です。

メールの件名 卒業研究2回めガイダンス申込み
メール本文 下記①~⑩を箇条書きに記入してください。
 ① 卒業研究2回めガイダンス申込み
 ② 氏名
 ③ 学籍番号
 ④ 住所
 ⑤ 連絡先電話番号・FAX・携帯番号
 ⑥ 電子メール アドレス
 ⑦ 卒業研究で取り組んでみたいテーマ(簡単で可)
 ⑧ 希望日時(期間内でできるだけ多くの候補をあげてください)
 ⑨ 希望教員の有無(ない場合はなしで可。ある場合は第1希望・第2希望)
 ⑩ (あれば)質問

・卒業研究第2回めガイダンス(事前個別相談)の実施期間および申込締切日

申込締切日 連絡予定日 第2回めガイダンス期間
7月第1月曜日必着 7月20日すぎ 8月1~25日ごろ
11月第1月曜日必着 11月20日すぎ 12月1~25日ごろ
2月第1月曜日必着 2月20日すぎ 3月1~25日ごろ

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社会福祉学科・社会教育学科 卒業研究ガイダンス

 社会福祉学科・社会教育学科の方のための全体ガイダンスもTFUオンデマンド授業の方法(科目名「卒業研究ガイダンス」)で視聴が可能です。
 社会福祉学科・社会教育学科の方,および上記2回めガイダンスにどうしても参加が難しい福祉心理学科の方で,取り組んでみたいテーマはあるが研究方法がわからないなどご質問・ご相談のある方は,(1)学籍番号,(2)氏名,(3)卒業研究テーマ,(4)質問内容を記入し,郵送・FAX・電子メールなどの書面で通信教育部までお問い合わせください。

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諸注意

 卒業研究を途中で断念する場合は,通信教育部または指導教員まで文書にて(様式自由)ご連絡ください。
 卒業研究は1年で終えなくても結構です。
 卒業研究を「科目等履修生」として履修することはできません。

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参考図書

1)論文執筆全般に関するもの
吉田健正著『大学生と大学院生のためのレポート・論文の書き方(第2版)』ナカニシヤ出版,2004年
新堀聡著『評価される博士・修士・卒業論文の書き方・考え方』同文舘出版,2002年
慶應義塾大学通信教育部編『卒業論文の手引<新版>』慶應義塾大学出版会,2003年
山田剛史・林創著「大学生のためのリサーチリテラシー入門」ミネルヴァ書房,2011年
白井利明・高橋一郎著『よくわかる卒論の書き方』ミネルヴァ書房,2008年
奥田統巳ほか著『読みやすく考えて調べて書く(第2版)』学術図書,2003年
2)社会福祉学関連
川村匡由著『福祉系学生のためのレポート&卒論の書き方』中央法規出版,2002年
久田則夫著『ノリさんの楽々レポート作成術』大揚社,1995年
平山尚ほか著『ソーシャルワーカーのための社会福祉調査法』ミネルヴァ書房,2003年
斎藤嘉孝著『社会福祉調査 ワードマップ』新曜社,2010年
立石宏昭著『社会福祉調査のすすめ』ミネルヴァ書房,2005年
畠中宗一・木村直子著『社会福祉調査入門』ミネルヴァ書房,2004年
岩田正美ほか編『社会福祉研究法』有斐閣,2006年
鈴木庄亮ほか著『保健・医療・福祉のための論文のまとめ方と書き方[改訂第2版]』南江堂,2006年
3)歴史学関連
歴史科学協議会編『卒業論文を書く』山川出版社,1997年
4)心理学関連
「福祉心理学科 卒業研究の手引き」の文献欄参照(『福祉心理学科スタディ・ガイド』所収)
新しいものとしては,下記の書籍がある。
 松井豊著『心理学論文の書き方(改訂新版)』河出書房新社,2010年
 都筑学著『心理学論文の書き方』有斐閣アルマ,2006年
 杉本敏夫著『心理学のためのレポート・卒業論文の書き方』サイエンス社,2005年
※統計の基礎を学ぶものとしては,下記の書籍がお勧めです。
 櫻井広幸・神宮英夫著『使える統計 Excelで学ぶ実践心理統計』ナカニシヤ出版,2003年
 吉田寿夫著『本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてあるごく初歩の統計の本』北大路書房,1998年
 B.フインドレイ著『心理学 実験・研究レポートの書き方 学生のための初歩から卒論まで』北大路書房,1996年
 岩淵千明編著『あなたもできるデータの処理と解析』福村出版,1997年
 浦上昌則・脇田貴文著『調査系論文の読み方』東京図書,2008年
 近藤宏ほか著『Excelでかんたん統計分析』オーム社,2007年

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福祉心理学科 卒業研究指導教員一覧(五十音順)

『 』内は過去の指導論文タイトルの一例。
△=主として大学院の修士論文の指導を行う教員

指導教員名 指導分野と過去の指導論文タイトル
宇田川 一夫△ 心理療法・心理アセスメント
大関 信隆 発達障害・認知機能に関する実験心理学的研究
情動・ストレスに関する実験心理学的研究
『通園施設における園内活動が養育者の心理的変化に及ぼす効果に関する研究』,『音楽を媒介した知的発達障害に伴う自閉症者支援の可能性に関する研究』
菊池 陽子 臨床心理学
『言語表記方法変更に伴う視覚的文字イメージの差異―「がん・癌」「かぜ・風邪」の2疾患による文字イメージの考察』
木村 進△ 教育心理学・発達心理学(特に乳児~青年)
障害児の心理・保育心理学(特に保育所保育との関係で)
『友だち関係による児童のストレスに関する研究―運動のすききらいとストレス対処の関係―』,『青年期におけるアイデンティティ早期完了者の親子関係』
佐藤 俊人 主として乳児期から青年期までを対象とし,その発達や心理に及ぼす環境の影響について調査,実験を通して検討します。
『成人のストレス対処についての研究~「癒し」の視点から~』,『「冬のソナタ」と韓流ブームとの社会的な要因・背景を探る』
清水 めぐみ 臨床心理学,深層心理学,心理療法に関する卒論の指導を行います。
白井 秀明 「教えること」「学ぶこと」「動機づけ」に関わる分野
『青年期における父親への抵抗の表出と心理的離乳との関係―父親の態度との関連から―』,『看護教員初年度における小児看護学実習指導に関する一考察~看護実践を学ぶためのよりよい実習過程の実現に向けての取り組み~』,『看護師の自我同一性及び自律性の発達と終末期患者の自己決定に対する援助傾向の認識の関係について』,『看護師が抱く看護肯定感と看護職を続けていくうえでの支えに関する調査』,『学習行動の主体性に及ぼす学習動機と内的矛盾の感性の影響』,『フィンランドの教育について~子どもたちの心の中で何が起きているのか~』
内藤 裕子 学校保健,臨床心理学
中村 修 発達心理学,健康心理学分野
『福祉系大学1年生における福祉職の選択意思に及ぼす福祉体験の影響~大学入学前の福祉体験と入学後の実習体験を中心に~』,『働く人々の生きがい感に影響を与える要因―成人期初期を対象として―』
西野 美佐子 教育心理学,発達心理学,家族心理学分野
『「幼児における情緒発達プログラムについて」~友だち関係づくりへの働きかけと援助~』,『育児中の母親の自尊感情と育児ストレス・対処行動との関連』,『「合宿生活」による小学生児童の集団生活体験の効果~社会的スキルに焦点をあてて~』,『自尊感情とストレスコーピングについて』
皆川 州正△ 青年心理学,家族心理学,臨床心理学(適応やパーソナリティに関する分野を含む)の領域の実証的研究
『非合理的なものへの関心と精神的健康に関する研究』,『自己受容の要因についての研究―達成動機・ソーシャルサポートとの関連を中心として―』,『秋田県の自殺率ワースト1 更新の要因を探る』,『宗教意識と生きがい感の関連―大学生と成人の比較を通して』
吉田 綾乃 社会心理学分野(自己,対人行動,集団行動など)
『成功体験の意味づけと振り返りが自己及び他者への肯定的感情に及ぼす影響―在米高校生の組織キャンブにおけるリーダー経験に基づく検討―』,『職場の復職支援のあり方に関する研究:職場復帰において管理職が考える支援と復職者本人の職場に対する期待感のずれに着目して』,『社会人の友人関係と社会適応の関連性について:内面的類似性・対人コンピテンスの観点から』,『援助者の依存性と共感性および被援助者のライフストーリーの有無が援助行動に及ぼす影響』,『社会人のナショナル・アイデンティティ,関係効力感と差別意識の関連性について』ほか
渡部 純夫 臨床心理学
・病院臨床…病院における心理療法のあり方と効果,カウンセリング技法
・学校心理学…スクールカウンセリングの枠構造,チームアプローチの効果的技法
・芸術療法…箱庭療法,描画療法
『心身の健康に及ぼす主観的健康統制観について』,『高校生における親に対する信頼感に関する研究―基本的信頼感及び対人的信頼感に関連して』,『集合同一化と対人ストレスの相関関係について』,『高校生の風景構成法を通した不登校傾向』

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