2018/11/06 福祉心理学科

【卒業生インタビュー】袋地知恵さん(平成18年 大学院 臨床心理分野修了)/ 臨床心理士 / 東北工業大学 ウェルネスセンター カウンセラー

卒業生インタビューでは、様々な業界で、福祉心理学科で習得した心理実践力を活かし、活躍している卒業生にスポットを当てて紹介します。

今回の卒業生インタビューでは、袋地知恵さん(宮城県出身)に、カウンセラーとして働くことの魅力やお仕事内容などについて伺いました。袋地さんは、本学の総合福祉学研究科福祉心理学専攻(臨床心理分野)を修了後、宮城県内で小学校、中学校、高等学校のスクールカウンセラー(SC)に従事され、現在は、東北工業大学のウェルネスセンターでカウンセラーとして活躍していらっしゃいます。

— さまざまな教育機関でスクールカウンセラーとして働いたご経験を活かし、現在は大学のウェルネスセンターでカウンセラーとしてご活躍されていると伺いました。カウンセラーのお仕事内容について具体的に教えてください。

教育現場という意味では共通していますが、小学校と大学では仕事内容も大きく異なります。共通している部分を挙げるとすると、児童生徒のカウンセリングはもちろんのこと、保護者や教員のコンサルテーション(児童生徒のことでの相談)が挙げられます。要請があれば、児童生徒に対して講話を行ったり、教職員に対しての研修も行ったりします。また、幅広くスクールカウンセラーの存在を知ってもらい必要な人に利用してもらうために、おたよりを作成する等、広報活動も行います。「いじめ防止委員会」や「ハラスメント防止委員会(大学)」等の委員会のメンバーになっている場合は委員会にも出席し、意見交換を行うなど、相談活動だけではない幅広い活動が求められます。

— カウンセラーは他業種の人々と協働することが多いと思いますが、その際に大事にしていることがあれば教えてください。

まずは他職種の方々の声に耳を傾けるようにし、様々な意見や考え、思いなどを聴くようにしています。お互いの職種を尊重し合うことで信頼関係が生まれると思うからです。また、こちらからクライエント(児童生徒、学生、時には保護者)の見立てなどを伝えるような場面では、心理の専門用語を使うのではなく、一般的な言葉で見立てを伝えるよう心がけています。他職種の方々の見立てを聞くことで、多方面からクライエントを理解できることが多いので、いろいろな方々との関わりを大切にしています。

— どのような人がカウンセラーに向いていると思いますか?

私自身「カウンセラーに向いていますか?」と問われたとき、自信を持って「向いています!」とは言えません。そんな私がこの質問に答えるのはおこがましい気がしますが、それを前提に答えるとすれば、自分自身と向き合うことができて、自己研鑽を怠らない人がカウンセラーに向いているのだと思います。私もそのような人を目指して日々精進しています。オン・オフの切り替えを上手にすることも必要なスキルだと感じます。また、特に小・中・高校のスクールカウンセラーは1校に1人のみが配置されることが多いため、1人で自己決定するという精神力も必要になってくるかもしれません。そのためにも、日々自己研鑽を積んで自信をつけることが大切だと思います。

— カウンセラーというお仕事の魅力を教えてください。

クライエントの変化や成長を近くで感じられるというのが一番の魅力だと思います。変化の大きい時期に関われることも魅力の1つだと思います。様々なケースを通じてカウンセラーである私自身がパワーをもらったり、成長を感じられたりすることも多いので、人と関わる仕事ならではの魅力があると感じています。

— これから心理臨床の現場で働きたいと考えている後輩へメッセージをお願いします!

学生時代にやりたいことに挑戦すること、自分自身と対話をし、自分自身と向き合うことが大切だと思います。そういったことを語り合える仲間を作ることも学生時代の醍醐味だと思いますので、ぜひ充実した大学生活を送ってください。また、同世代の友人と話すだけでなく、身近な大人と対話をすることで自己理解が進んでいく部分もあると思います。そういった機会も意識して作っていくことが自分自身と向き合うこととつながっていくのではないでしょうか。ポジティブなことだけでなくネガティブなことも、あらゆる経験が心理臨床の現場では生かされると思いますので、様々なことにチャレンジして、自分の世界を広げていってください。

袋地さん、ありがとうございました!

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