Tohoku Fukushi University

10年以内の主な研究業績等  【10点まで】

基本情報

氏名 五十嵐 守
氏名(カナ) イガラシ マモル
氏名(英語) Igarashi Mamoru

種類

学術論文

著書、学術論文等の名称

博士論文「初期乳児期における自発的な肘屈曲伸展運動の定量評価」

単著・共著の別

単著

発行又は発表の年月

2017/03

発行所、発行雑誌等又は発表学会等の名称

東北大学大学院

概要

要旨 【目的】乳児期初期における自発運動であるgeneral movements (GMs)の変化に関する明確な違いは示されていない.そこで本研究では,肘屈曲伸展運動に着目し,a.角加速度変位量時系列データに対するroot mean square (RMS) の値と角躍度変位量の時系列データのRMSの値,b.角加速度変位量時系列データに対するfast Fourier transform (FFT) のスペクトル解析から得られるパワーの値と正規化した%パワー値,c.角加速度変位量時系列データに対するカオス解析から得られる最大リアプノフ指数と相関次元の値を算出し,これらが乳児期初期における自発運動のパラメータになり得るかを検討した.
【対象・方法】対象は胎生36週未満で生まれた早期産児15名であった.修正月齢-1ヵ月,0ヵ月,1ヵ月,2ヵ月,3ヵ月,4ヵ月の6回,乳児が機嫌良く自発運動を行っている時の右肘の屈曲伸展運動について,磁気式3次元動作解析装置を用いて計測し,a, b, c, について値を算出し,term I(修正月齢-1ヵ月・0ヵ月の平均値),term II(修正月齢1ヵ月・2ヵ月の平均値),term III(修正月齢3ヵ月・4ヵ月の平均値)の変化を各期間で比較検討した.
【結果】a.角加速度RMS値と角躍度RMS値の結果.a- 1.角加速度RMS値は,term Iに比べterm IIとterm IIIが小さな値を示し,有意差を認め (p < 0.05),有意差は保留されたがterm IIに比べterm IIIは大きな値を示した.a- 2.角躍度RMS値は,term Iに比べterm II (p < 0.05)とterm III (p < 0.01)の値は有意に小さな値を示した.b.角加速度のFFTスペクトル解析によるパワーの値と%パワー値の結果.b- 1. 13- 20 Hzの帯域におけるパワー値は,term Iに比べterm IIIは有意に小さな値を示した (p < 0.01).0- 8 Hzと8- 13 Hzと0- 20 Hzの帯域におけるパワー値は,有意差は保留されたがterm IIの値がterm Iとterm IIIより小さな値を示した.b- 2.13- 20 Hzの帯域における%パワー値は,term Iに比べterm IIIは有意に小さな値を示した (p < 0.01). 0- 8 Hzの帯域における%パワー値は, term I からterm IIIにかけて増加したが有意差は保留された.8- 13 Hzの帯域における%パワー値は各期ともほぼ一定の値を示した.c.カオス解析による最大リアプノフ指数と相関次元の値の結果.c- 1.最大リアプノフ指数はterm Iとterm IIに比べterm IIIは有意に小さな値を示した (p < 0.01).c- 2.相関次元はterm Iに比べterm IIは有意に大きな値を示した (p < 0.05).term IIとterm IIIの値はほぼ同じ値を示した.
【結論】乳児期初期の自発運動中の肘屈曲伸展運動のterm間の変化を,角加速度と角加速度のRMS値,FFTスペクトル解析による13- 20 Hz帯域のパワー値と%パワー値,カオス解析による最大リアプノフ指数と相関次元で捉えることができ,乳児のGMsの変化を表すパラメータになり得ることがわかった.

ページ数等

総p.85

【共・共著の場合のみ】共・共著者名