2017/07/24 地域共創推進室

今年3回目の錦鯉稚魚選別支援

錦鯉「金昭和」の選別を行いました

日本では男の子が生まれると元気な成長を願い「鯉のぼり」を掲げる習慣があります。鯉は出世魚と呼ばれ、昔から男の子のシンボルとされていました。5月5日の端午の節句に「のぼり」を玄関に、先祖代々受け継がれた鎧やカブトを座敷に飾ってきました。商人の家では「のぼり」ではなく、吹流しを飾っていましたが、それではつまらないと鯉の絵が描かれるようになったのが現在の「鯉のぼり」のはじまりだそうです。

鯉というと高級魚、そして様々な模様の錦鯉がイメージされると思いますが、そもそも錦鯉は今から約200年前に新潟県旧・山古志村・小千谷市で食用の鯉が突然変異で生まれたのが始まりです。この地域は雪深い山間部で、「棚田」を作り米や野菜を作っていましたが、棚田に水を引くために更に上部に貯水池を作り冬の食料にするために鯉を飼育していたところ、真っ黒な真鯉の中に、色の違う鯉や模様のある鯉が生まれました。農民たちはその鯉を珍しがり、もっときれいな、もっと珍しい鯉を作ろうと改良を重ねてきました。「錦鯉」という名称は1940年頃に定まり、今日では世界中で「NISHIKIGOI」という名称が用いられています。以前は「花鯉」や「色鯉」などと呼ばれていました。
 
錦鯉の定義は「色や斑紋があり、観賞用として飼育する鯉の総称」とされています。現在、品種は80種に及ぶと言われ、その中の26種類を固定品種に指定し、それ以外のかけ合わせによる品種をバリエーションとして捉えています。また、「錦鯉の美しさ」を決めるルールは一般的に「体型」(きれいな紡錘形)、「質」(錦鯉がもつ素地、色のきれいさ)、「模様」(バランス)の3つのポイントからなります。最も人気がある錦鯉は赤と白からなる「紅白」とそれに黒模様が加わった「大正三色」「昭和三色」の3種で「御三家」と呼ばれています。なお、錦鯉は横からではなく、上から見る観賞魚になるので、当然上から見て美しい錦鯉が評価が高くなります。
 
前回の6月は体長2~3cmほどの「紅白」の選別作業を行いましたが、今回は黄金系と昭和三色との交配による「金昭和」と言う品種の選別を行いました。金昭和の緋は紅色でなくオレンジがかったものが大半です。模様が良くて、墨と緋と光りの三拍子が揃えば、豪華で華麓な鯉になります。体長は前回の選別作業のときと比べるとやや生長していて3~5cmでしたが、それでも「将来の模様の良さ」を見極めるのは素人では難しく、「迷ったら残す」を基本に作業に没頭しました。
 



今回選別されなかった稚魚は本来、処分されるのだそうですが、そのうち約2000匹を頂き、本学の泉・朴木山キャンパスにある池に放流しました。昨年も同じくらいの数を放流しましたが、野鳥などに食べられ姿が見えなくなってしまいました。今回は早速、鳥除けネット(防鳥網)を設置する予定です。

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