特別支援教育研究室からのワンポイントアドバイス

「注目の力について」ーかわら版Vol.6掲載分ー

今回は、「注目」の力についてお話したいと思います。他者からの「注目」にはものすごい力があり、特に、こどもは親からの「注目」を必要としています。

「注目」には、2種類あります。ひとつは、「肯定的な注目」(例:ほめる、笑顔を返す、頭をなでるなど)であり、もうひとつは、「否定的な注目」(例:叱る、怒鳴る、ため息をつく、眉間にしわをよせるなど)です。どちらの「注目」も子どもの行動を強め、増やす力をもっていると言われています。

"1日に5回ほめる!"など目標を決め、こどものよい行動を探しだし、「肯定的な注目」を与えてみませんか。朝元気よく「おはよう」が言えたとか、食事が終わるまで席にすわっていられたとか、こどもは結構よい行動をしていることに気がつきます。そして、いつもできているささいなことでも、頭をなでるとか、「元気いいね!」と声をかけると、こどものよい行動が増えてきて、きっと親も楽になることでしょう。
「読むための前提-音韻意識-」ーかわら版Vol.5掲載分ー

1970年代から多くの言語において、読みの習得の前提として音韻意識を持つことの必要性が確認されてきました。音韻意識とは、話されていることばについてその意味だけではなく、音韻的な側面に注意を向け、その音を操作する能力をさしています。一見難しそうなことばですが、具体的に言えば、「さくら」の最初の音は何?と聞かれた時、「さ」と答えられる能力のことであります。当室でも読みにつまずきのある子どもには読み自体を教える以前に「音韻意識」を育てる指導を行なっています。

しかし、音韻意識は日常生活の中でことば遊びを通して獲得していく部分が大きいです。例えば、「しりとり」は音韻意識を育てるための立派なことば遊びです。読み能力を育てるためにぜひ家庭で「しりとり」や「削除(さくらから「く」を取ったら何が残る?)」、「入れ替え(さくらの「さ」と「く」を入れ替えるとどんな音になる?)」などのことば遊びを楽しんでみてください。 
「スポーツ・ジムでの学習障害疑似体験」ーかわら版Vol.3掲載分ー

折り紙の鶴を折るのがマジックのように見えるほど不器用な私が、最近スポーツ・ジムに通い始めました。せっかくだからと思ってエアロビクスのレッスンに入ったら、先生が新しい動作を教えてくれました。「まずは足だけ」「次に手を」「今度は手と足を合わせてやってみてください。」という指示に皆従ってましたが、私はなぜか手だけ、足だけはできるのに手と足が一緒になるとついていけなくなりました。少しストレスを感じたところで「右を練習しましたので同じように今度は左の方向に動いてください」という指示が出ました。皆は何とか楽しくやっていましたが、右が左になると、ぜんぜん別の動作みたいに感じる私はストレス解消どころか、違う方向で回り、前の人とぶつかった時は教室から出たいという衝動さえ感じました。

これこそ私にとっては学習障害擬似体験でした。こんな状況になると、子どもも教室から出たいと感じて当然だなと…。

「昨日やった足し算なのになんでできないの」、「同じ漢字なのになんで読めない」と子どもを責めたくなると、いつもジムでの大切な体験を思い出します。 
「友達関係について」ーかわら版Vol.2掲載分ー

子どもたちからの相談を聞くと、一番多いのは友人関係の悩みです。今時は子どもも塾や習い事で忙しく事前にアポイントメントをとっておかないと遊べなかったりと、大人並に人間関係も難しくなっていて、上手に友達と関われない子どもが増えているように思います。

人は、自分より年上の人と付き合うのが一番簡単で、次に年下、一番難しいのが同年代と言われています。意外かもしれませんが、同年代と付き合うことは難しいものなのです。子どもに置き換えてみると、年上の大人は譲ってくれて話を聞いてくれるし、年下の子どもに対しては自分の言い分が優先できます。しかし同年代だと、相手は譲ってくれませんし、自分の思い通りにもなってくれません。

ですので、大人は子どもだからそんなに悩んでないだろうと思わずに、よく話をして、よく様子をみてあげることが大事です。子どもの様子がちがうなと思うときは、よく話を聞いてあげる、友達関係で困ったときは大人が仲裁をする必要もあるかもしれません。

また友達を作ることが苦手だったり、その機会が少ない子どもに対しては、大人の側も意識的に同年代とかかわる機会を増やす必要があるでしょう。
「よりよい学習をめざして」ーかわら版Vol.1掲載分ー

保護者の方から「うちの子は教えてもすぐ忘れてしまいますが、何か効果的な覚え方はありませんか」という質問を受けることがあります。一般的に子どもが新しいことばを覚えるためには20回の繰り返しが必要だそうです。昨日教えたばかりなのに忘れたとがっかりする前に20回繰り返す根気を持ってほしいと思います。

人間は読むことを通して10%を学習し、聞くことを通して20%を、視聴覚を同時に利用することで50%の学習が可能だと言われます。一方、他の人を教える経験からは(peer teachingと言います)90%を学習できるといわれます。お子さんが勉強してほしいこと、覚えてほしいことを妹や弟に教えるようにしてみることもいい学習方法ではないかなと思います。 

保護者研修講座のご案内

発達障害児の保護者に、発達障害児の教育や子育てに関する基本的情報を提供することを目的とします。
詳細は下記「ご案内」PDFをご覧ください。

ご案内のダウンロード:ご案内

パンフレット

当室の事業内容やプログラムが掲載されたパンフレットです。

パンフレットのダウンロード:パンフレット

この記事に関するお問い合わせ

教育・教職センター 特別支援教育研究室
住所:〒989-3201 宮城県仙台市青葉区国見ケ丘6−149−1 喜心寮1階
TEL:022-303-1136
FAX:022-303-1137
E-Mail:sserc@tfu-mail.tfu.ac.jp
学習支援研究室「ひかり野塾」 子育て支援相談室のご案内
特別支援教育研究室 相談のご案内
東北福祉大学 特別支援教育研究室:事業内容
学習支援研究室「ひかり野塾」の個別学習支援について
学習支援研究室「ひかり野塾」 手とからだの動きの教室(作業療法教室)
学習支援研究室「ひかり野塾」 ペアレント・トレーニング
学習支援研究室「ひかり野塾」 パソコン教室
学習支援研究室「ひかり野塾」 ソーシャルスキル・トレーニング
学習支援研究室「ひかり野塾」
特別支援教育研究室 お問い合わせ
特別支援教育研究室へのアクセス
特別支援教育研究室の事業内容
特別支援教育研究室からのワンポイントアドバイス
特別支援教育研究室の利用料金
特別支援教育研究室 発達支援・学習支援プログラム
特別支援教育研究室 利用者の声