庭野道夫 特任教授

NIWANO, Michio, Research Professor


ナノテクノロジーとバイオテクノロジーの融合により、医療や環境・エネルギー分野で活用できる技術を開発。

これまで、電子デバイスの小型化、高機能化は、フォトリソグラフィ技術に代表される半導体微細加工技術に支えられてきました。また、近年のナノテクノロジーやバイオテクノロジーの進展は、従来の方法では困難であった、電気的・光学的特徴を有する生体分子や超分子およびナノ構造体の合成・利用を実現可能なものとしています。これらの技術や新規材料を融合することにより、ナノスケール、分子スケールの様々な電子デバイスを実現し、それらをバイオ・医療や環境モニタリングなどに活用することを目指しています。

主な研究テーマ

1.神経細胞を用いた人工神経回路網の構築【脳科学】
   応用:神経細胞ネットワークの信号処理機構の解明
2.有機薄膜を用いたフレキシブル圧力センサの開発【有機エレクトロニクス】
   応用:ウェアラブル圧力センサ、脈拍計
3.自己組織化膜を用いた高感度ガスセンサの開発【ナノテクノロジー】
   応用:呼気センサ、呼気解析装置への応用、生活環境モニタリング
4.ナノバブルの生成とバブル生成機構の解明【ナノテクノロジー】
   応用:各種医療機器洗浄、植物生育促進、健康増進、減菌・殺菌
5.有機無機ハイブリッド太陽電池の開発研究【ナノエレクトロニクス】
   応用:再生可能エネルギー活用


Research activities:
Development of the semiconductor nanofabrication technology as typified by photolithography has miniaturized and sophisticated electronic devices. On the other hand, the progress of nanotechnology and biotechnology enables us to synthesize and use biological molecules, supramolecules, and nanostructures with electrically and optically unique features. By combining these technologies, we are aiming to develop molecular scale devices which allow advanced information processes.

Research topics
1. Fabrication of artificial neuronal networks: Clarification of information processing by neuronal networks -Neuroscience
2. Development of organic pressure sensors using organic ferroelectric thin films –Organic electronics
3. Development of high-sensitive gas sensors using self-organized oxide film - Nanotechnology
4. Generation and application of nano-scaled bubbles - Nanotechnology
5. Organic/inorganic hybrid solar cells with nanostructures – Nano-electronics

本学での庭野道夫特任教授の研究

経歴および受賞歴等

氏名 庭野 道夫(にわの みちお)
現職 東北福祉大学 特任教授
専門分野 応用物理、脳科学、電子工学
国籍(本籍地) 日本(宮城県)
学位 1980年 理学博士 東北大学
経歴 1975年 東北大学理学部物理学科卒業
1977年 東北大学大学院理学研究科原子核理学専攻修士課程修了
1980年 東北大学大学院理学研究科原子核理学専攻博士課程修了(学位取得)
1980-1986年 宮城教育大学教育学部附属理科教育研究施設 助手
1983-1984年 高エネルギー物理学研究所放射光実験施設 流動研究員
1987-1988年 東北大学電気通信研究所 助手
1988-1998年 東北大学電気通信研究所 助教授
1992年 米国ウィスコンシン大学放射光センター(SRC, UW-Wisconsin) 客員研究員
1998-2017年 東北大学電気通信研究所 教授
2007-2014年 東北大学電気通信研究所 副所長
2014-2017年 東北大学電気通信研究所 ナノ・スピン実験施設長
2017年 東北大学定年退職 東北大学名誉教授の称号を授与される
2017年-現在に至る 東北福祉大学 感性福祉研究所 特任教授
受賞歴 2010年 日本表面科学会フェロー表彰(表面赤外分光技術の開発と応用に関する研究)
2012年 応用物理学会フェロー表彰(赤外分光を用いた半導体表面その場観察法とその応用に関する研究)
2015年 日本表面科学会 学会賞(赤外分光による表面・界面解析法とその応用に関する研究)
2017年 応用物理学会東北支部貢献賞
2017年 平成29年度 日本学術振興会科研費審査委員表彰

所属学会

  • 応用物理学会(2006-2007理事、2008-2009東北支部長)
  • 日本表面科学会(1999-2000東北支部長、2008-2010会誌編集委員長、2010-2011理事)
  • 日本神経回路学会(2012-2015理事)
  • 日本神経科学会、日本物理学会、日本放射光学会

競争的研究資金の獲得状況

<科学研究費補助金>(本人研究代表者分のみ掲載)  単位:千円

研究種目 採択期間 補助金総額
(直接経費)
研究課題
基盤研究(B) 2018-2020年度 9,100
(2018年度)
ナノバブルの界面特性と量子化機構に関する基礎的研究
挑戦的萌芽研究 2015-2016年度 3,000 ナノ細孔薄膜を用いて形成するナノバブルの構造と機能
挑戦的萌芽研究 2013-2014年度 3,000 半導体表面上の人工神経細胞回路網構築と神経信号伝達計測
挑戦的萌芽研究 2010-2011年度 3,200 自立型脂質二分子膜に基づくシングルチャネル操作法の開発
基盤研究(A) 2008-2010年度 38,900 非標識バイオ計測を目指した3次元表面ナノ構造設計
萌芽研究 2007-2008年度 3,300 神経シナプス内グルタミン酸計測のためのin situナノセンサーの開発
基盤研究(A) 2005-2007年度 38,500 半導体表面赤外分光を用いた細胞の動的過程の解明と細胞チップへの応用
基盤研究(C) 2005-2007年度 2,000 革新的表面ナノバイオトロニクスに関する調査研究
-次世代ポストゲノム医理工連携研究の促進を目指して-
基盤研究(A) 2002-2004年度 42,000 半導体表面を利用した分子認識機構の解明とバイオエレクトロニクスへの応用
萌芽研究 2001-2002年度 1,800 量子コンピューティング系としてのフラーレン分子
基盤研究(A) 1999-2001年度 37,390 多重内部反射赤外分光による半導体表面水素反応ダイナミクスの研究
特定領域研究(A) 1999-1999年度 1,700 赤外反射分光法による半導体電極-溶液界面反応機構の研究
基盤研究(B) 1998-2000年度 12,100 Siウェーハ表面汚染インライン赤外診断装置の開発研究
基盤研究(B) 1994-1996年度 7,500 有機金属を用いた光触媒反応による層状超薄膜構造の形成
試験研究(B) 1993-1995年度 12,600 赤外反射分光法による半導体結晶表面の原子制御計測の開発
一般研究(B) 1991-1993年度 7,100 放射光励起ガスソースCVDによる高誘電体薄膜の低温形成
奨励研究(A) 1986-1986年度 900 可視,赤外領域におけるCe金属間化合物の反射測定
奨励研究(A) 1981-1981年度 750 軟X線用位置敏感比例計数管の開発研究

<受託研究>  単位:千円

機関名 研究期間 代表/分担 補助金総額 研究課題
科学技術振興調整費 2002-2005年 分担 16,176 ブロードバンド光シンセサイザの開発(代表:松本弘一)
戦略的基礎研究推進事業CREST 2002-2007年 分担 98,000 固液界面反応のアトムプロセスの解明とその応用(東北大学・板谷謹悟)
財団法人電気通信工学振興会 2002年 代表 1,700 電子材料に関する研究助成
科学技術振興機構 2002-2006年 代表 6,000 新規ナノデバイスの構築
科学技術振興機構 2016-2017年 代表 1,700 酸化チタンナノチューブ型高感度一酸化炭素ガスセンサの開発

国・地方自治体・公共団体における活動

期間 主催者・組織名 活動内容
2004年-2005年 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA) 赤外分光による有機物検出法に関する技術指導と、衛星搭載機器の有機汚染のモニタリング法を開発するための共同研究の実施
2004年 (独)情報通信研究機構 半導体表面を利用したバイオチップ-半導体テクノロジーとバイオテクノロジーの融合-に関して、関西先端研究センターにて講演・技術指導
2008、2010年 創業支援推進機構(ETT) 評価員会委員:産学連携や大学発ベンチャーから大企業に至るまで(事業立ち上げ前の)新規事業に関する技術・事業性評価
2009年 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 「太陽光発電システム未来技術研究開発」事後評価の評価分科会分科会長
2010年 NEDO 「太陽電池発電システム次世代高性能技術の開発」中間評価の評価分科会分科会長
2010年-現在に至る 科学技術政策研究所(文部科学省) 科学技術動向研究センター専門調査員
2012年-現在に至る NEDO 「太陽電池発電システム次世代高性能技術の開発」中間評価の評価分科会分科会長

この記事に関するお問い合わせ

感性福祉研究所
住所:〒989-3201 宮城県仙台市青葉区国見ケ丘6−149−1 国見ケ丘第1キャンパス
TEL:022-728-6000
FAX:022-728-6040
E-Mail:kannsei@tfu-mail.tfu.ac.jp