東北福祉大学公開講演会「交流電化試験と鉄道の発展」

昭和29年、仙山線の北仙台—作並間23.9kmを舞台に、日本で初めての交流電機機関車の第1次性能試験プロジェクトが開始されました。その頃、日本の鉄道は動力を石炭から脱却し幹線を電化するという課題を抱えていました。1500Vの直流方式を実用化し東海道線の電化は完了したものの、次に輸送密度の低い地方幹線の電化を実現するためには、地上設備投資がコスト高な直流方式より、交流方式の実用化が強く望まれていました。しかし、技術的な難題も多く、この取り組みは「失敗確実」と噂されていたといいます。「ED44-1」と「ED45-1」。2輌の試験機関車を使って仙山線では走行試験が連日繰り返されました。そして昭和32年、仙山線は全国初の交流電化路線となり、記念列車が仙台駅を出発したのです。

このプロジェクトの成果は、交流電化の実現にとどまらず、「交流電化は将来の高速鉄道実現の有力な手段となりうる」という所見を残し、後の新幹線開発の技術的基礎を築いたことは、鉄道ファンの間ではあまりにも有名です。

そこで、作並・仙台間で実施された交流電化試験の中心的役割を担われた当時の技術助役・松野匡雄氏をお招きして、直接、試験の様子や苦労話を伺い、日本の鉄道の発展史をたどりました。

この講演の記録は、冊子として発行する予定です。詳細は決まり次第ホームページでお知らせします。

お話

松野匡雄氏(元・国鉄 作並機関区交流電化試験班 技術助役)

日時

2007年11月3日(土) 午後2時から

場所

東北福祉大学ステーションキャンパス 402教室 入場無料

主催

東北福祉大学鉄道交流ステーション・東北福祉大学生涯学習センター

後援

みちのく鉄道応援団