With TOP > VOL.36 JUNE 2006 > 

VOL.36 JUNE 2006

【学習サポート】

【現場から現場へ】

【8月科目修了試験のご案内】

【夏期スクーリングIIIのご案内】

【通信制大学院コーナー】

【お知らせ】

【卒業と資格・免許状取得のために】

【ひろば】

【卒業と資格・免許状取得のために】

[OB MESSAGE]
精神保健福祉士 国家試験合格攻略法

社会福祉学科第一期卒業生  平泉 紀吉

 国家資格を目指している皆さん,そろそろ受験勉強を始めているでしょうか? 「これからだ!」という皆さんに,国家資格合格の攻略法をお伝えしたいと思います。
 途中まで読んで「なーんだ,そんなことか,当たり前だ」とか,「わかってるよ,そんなこと」などと思わず,必ず最後まで読んでいただきたいのです。これは,阿部正孝先生と私が直接お話して,この方法が一番である,と確信したものであります。
 それでは今,皆さんが何から始められたらよいのか,どのような計画を立てて,勉強されていくと良いのかを説明していきたいと思います。

(1) 現段階で教科書を1〜2回読んでいらっしゃるとは思いますが,遅くとも6月中,できれば5月中から9月or10月までに,さらに専門科目6冊(演習,実習を除く),共通科目8冊,計14冊をじっくり,少なくとも1回は教科書の隅々まで読むことです(内容を暗記しようとはせず,理解するつもりで読むことです)。そのために,できるだけ5月〜6月中には,実習以外の単位を取得しておくことが必要です。

(2) (1)の段階を10月中に終えたとして,11月から過去問題集をはじめましょう。過去問題集は過去3年前からでも,5年前からのものでも結構です。1問1問,問題集の解説と教科書を照らし合わせる作業が大切となります。できればこの作業と共にノートを作成できれば,さらに効果的でしょう(問題に関連することも調べるとよい)。

(3) 10月中or11月中に過去問題集を3回〜4回,繰り返しこの作業を行って下さい。
 過去問題集は最初,専門科目が3割〜6割,共通科目が2割〜5割位の正答率と各人幅がありますが,点数が低いと思います。それが,11月の終わりには,全科目として6割〜8割位の正答率になると思います。正答率が高い方は,それだけ十分に教科書を読んでいる証(あかし)です。

(4) 12月に入ると,専門科目80問を2時間20分,共通科目80問を1時間55分でこなす時間配分が大切となります。12月前半で,10問を15分〜17分位のペースから,12月後半には,10問を10分〜12分位のペースへと問題を解けるように努力して下さい(11月中は,あまり時間配分にとらわれず,問題集の解説と教科書との照らし合わせに時間を費やすことです)。12月の終わりには,過去問題集の正答率が8割〜9.5割位になられていると思います。またこの時期予想問題集を始めても良いでしょう。ただ,無理に購入されなくてもかまいません。

(5) 1月に入ると,過去問題集を解くというより,過去問題集の解説の確認整理作業が中心となります。ここでお薦めするのが,“kumi”で発行している中部学院大学研究会プラスの「問題分析と受験対策」であります。残り少ない20日間くらいの日数で,専門,共通問題ともに確認整理するのに役立ちます。なお,受験ワークブックは,教科書をきちんと隅々まで読んでいれば必要がありません。

 (1)〜(5)の段階を計画を立て進めていくと,これが必ずや合格する最も適した方法であると確信されるはずです。
 とにかく,教科書をじっくり読むことが一番重要です。これは苦痛を伴いますが,このことができているか,いないかが合格を左右します。また,過去問題集の解説と教科書との照らし合わせも面倒かもしれませんが,この作業も教科書を読むことの次にくるくらい,重要なことです。そして,最初は過去問題集の正答率が低くても焦らないこと(いずれ過去問題集は見たらすぐに答えがわかるくらいに暗記してしまいます)。問題との時間配分の練習をすること,1月に問題の解説の整理をすることなどが大切になります。
 これらの段階を進んでいくと,自然に自信がついてくるでしょうし,自信をもって国家試験に臨まれることです。試験の最中に焦りは禁物ですが,緊張するのが当然です。時間配分を考えて,あまり迷わず進めることです。あなたが難しいと思う問題は,全ての受験者にとっても難しいのですから。

 最後に,はなはだ僭越とは思いますが,来年国家試験を受験される方々に少しでもお役に立てればと思い,阿部正孝先生の教えと私なりの方法をまとめたものを述べさせていただきました。“祈 国家試験合格”

1つ前のページへこのページの先頭へ