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VOL.39 NOVEMBER 2006

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[卒業者インタビュー]
わかりやすいレポートめざして

社会福祉学科 匿名希望

Q 本学を何でお知りになりましたか。

 仙台駅前の「アエル」で開催された大学通信教育入学説明会に参加して知りました。

Q 在学中,特に苦労したことは何ですか。

 レポートを書くことでした。それまで文章を書くことから離れていたので,文章をまとめるのに苦労しました。克服するために,いろんなスクーリングに出た際,先生が紹介される本を全てメモしておいて,書店に注文したり,福祉系の図書が充実している図書館で借りるなどして,全部読むようにしました。

Q 在学中,特に良かったことは何ですか。

 様々な学生さんや先生と出会えたこともそうですが,実習を通じて,講義では学び得なかった精神的な部分での変化があったことです。それまでの私は,自分の思い込みで進んでいくタイプでした。それが人の話を聞けるように「変われた」のです。この歳になって「変わる」なんて遅いのかもしれませんが(笑)。

Q そんなことはありません。

 自分の気持ちを押し付けないことや,福祉サービスを利用される方々を含めた自分以外の他者,身のまわりの家族との関わり方を学びました。実習先では,職員の皆さんに本当に良くしていただきました。福祉の分野にいる人は,本当に「人を包んでくれるのだなあ」と感じました。

Q 入学希望者・在校生へのアドバイスをお願いします。

 諦めないで「継続していく」ことです。少しずつ進んでいくつもりで勉強に取り組まれたら良いと思います。

Q 通信教育部への要望があればお聞かせください。

 スクーリングがもっと多く開催されると良いですね。他に要望としては特にありません。感謝したいことは,実習の巡回指導の仙台担当の先生にとても良くしていただいたことです。実習中,自分で思うように周囲の職員の方の期待に応えられず,「落ち込んでいた」時にとても親身に話を聞いてくださいました。それまで勉強してきたつもりになっていたことが,とても現場では通用しない浅いものに思えて,自分がこのまま実習を続けていけるのかどうか不安になっていました。実習生は相談所の中で私一人だったこともあり,様々なケースに対して意見を求めてくださり,私の拙い意見を,誠実に受け止めて下さいました。それが私にとってはとても申し訳なく,大きなプレッシャーになっていました。その日の終わりに日誌を書きながら一日の振りかえりをしていると,自分の言ったことがいかに無知で幼いものであったかに気付くことがあり,その都度,恥ずかしさで一杯になりました。周囲が期待する「理想の自分」を自分自信で作り上げ,それと現実の自分とのギャップに,つぶれそうになっていたのです。
 巡回指導で先生から「知らない自分というものに気付いたのなら,むしろそのことを当たり前のこととして受け入れ,この後の実習に活かしていけば良い」というアドバイスをもらいました。担当の先生に,その時抱いていた思いを全て話すことができ,スッキリした気持ちで実習を無事終えることができました。私にとって,実習は,技術や知識を学ぶだけでなく,人生の中で自分自身と向き合う貴重な機会となりました。

Q 学習について。普段どのように勉強されましたか。

 仕事の時間がまちまちなので,空いている時間に少しずつ取り組むようにしました。

Q 科目修了試験にどのように取り組まれましたか。

 レポートを書く時に読んだ本が頭の中に入っていたので,特に試験のための準備はしませんでした。丹念に自分で文献を調べてレポートを作成したから,出題されるテーマに関係する知識が頭の中に自然と染み込んだということでしょうか。逆に,教科書や文献や丸写しだけだと,テーマにたいする自分なりの解釈や理解が形成されず,印象が薄くなって頭の中にも残らないのでしょうね。「手を抜かない」ということが大事なのかもしれません。

Q スクーリングにはどのように取り組まれましたか。

 とても楽しかったです。寝ることはありませんでした(笑)。スクーリングの受講後は教科書や本を読み返して復習しました。

Q 在学中,学習を進めていく中で特に支えとなったものは何ですか。

 スクーリングでたまたま隣の席で知り合った友人や家族です。夫には,何度も書いたレポートを読んでもらい,その都度「素人にも分かる“わかりやすいレポート”にしなさい」とアドバイスを受けました。

Q 本学を志望した理由は何ですか。

 将来が不安だったからです。本学で学ぶことは仕事とも共通する部分がありました。他人のためではなく,自分のために社会福祉士の資格が欲しかったのです。

Q 志望目的は達成されましたか。

 半年遅れの卒業になりましたが,社会福祉士の受験資格を得ることができ,目的は達成できました。

Q 今後学生さんの学習を支援する仕組みとして,どのようなものがあれば良いと思いますか。

 学生の皆さんはレポートの作成に苦労されているようでした。支援については,特に思いつきません。

 ありがとうございました。

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