本ページの記載内容は2021年度の情報となります。最新の情報は2022年度の『入学案内』・『募集要項』にてご確認ください。
社会福祉士
社会福祉士とは ―社会福祉士及び介護福祉士法 第2条より―
社会福祉士は、「社会福祉士及び介護福祉士法」という法律の制定に基づき1987年に誕生した、社会福祉実践者等の国家資格であり、日本におけるソーシャルワーカーです。専門的な知識・技術を用いて支援を必要としている人たちの生活課題(福祉課題)の解決に携わる専門家です。活躍の場は多岐にわたり多様な領域で支援を行っています。2020年9月末の登録者数は250,346名となっています。
複雑・多様化する今日において、従来の分野だけではなく、教育、司法、労働・産業分野等への領域へとその実践活動範囲が拡大されています。
社会福祉士が支援する人たち
日常生活の中で、困っている人たちの支援を行います。
- 子ども
- 高齢者
- 障がい者
- 貧困・病気・就労・被災・更生などの問題をかかえている方
- 日常生活の中で困難をかかえている方
- 家族など当事者のまわりの方
- 成年後見を必要とする方 ほか
社会福祉士の活躍の場
福祉施設 | 高齢者、児童、障害者施設の相談員 |
福祉事業所 | ケアマネジャー、相談員、独立型社会福祉士事務所 |
医療機関 | 病院(MSW) |
行政機関 | 福祉に関する事務所、児童相談所 |
地域の施設等 | 社会福祉協議会、地域包括支援センター |
司法関係施設 | 刑務所、保護観察所、法律事務所 |
教育機関 | スクールソーシャルワーカー |
>>社会福祉士は福祉施設だけで働いているのではありません。さまざまな領域の実践現場において必要とされ活躍しています。
国家試験受験資格取得のために ―社会福祉士及び介護福祉士法 第7条より―
大学で社会福祉士の国家試験受験資格を得るためには、指定科目を単位修得(履修)して、卒業することが要件となります。在籍中にその両方を満たすことで、受験資格を得ることができます。
国家試験は、最短で在籍中の卒業年度に、卒業見込状態で受験することができますが、当該年度(3月末まで)に指定科目単位修得および卒業要件を満たすことが、合格が認められる条件です。
カリキュラムの改正について
法改正のため、社会福祉士養成課程の新しいカリキュラムが2021(令和3)年度1年次入学者以降、下表のとおり順次導入となります。
1年次入学者適用の新カリキュラムの詳細は、今後、HPや入学後に配付される『学習の手引き』にてご案内予定です。

【注意】・2021年度の2年次編入学の10月生は、最短の3年間で卒業した場合でも国家試験は新カリキュラムの内容となります。
・2021年度の2年次編入学の4月生は、最短の3年間で卒業しない場合、国家試験は新カリキュラムの内容となります。
実習について (実習先一覧はこちら)
●2・3年次編入学者
「社会福祉援助技術実習」(4年次) 6月第3週~10月第2週の中で24日間かつ180時間以上
※2027年以降は、指導内容の平準化を図るため、下記「ソーシャルワーク実習Ⅰ・Ⅱ」にお取り組みいただく予定です。
実習回数、実習時間数、スクーリング回数が増加しますので、ご留意ください。
●1年次入学者【予定】
「ソーシャルワーク実習Ⅰ」(3年次) 11月頃~2月頃の中で8日間以上かつ60時間以上
「ソーシャルワーク実習Ⅱ」(4年次) 6月頃~10月頃の中で24日間以上かつ180時間以上(「実習Ⅰ」とは異なる種別の施設)
1年次入学者の社会福祉士国家試験受験資格取得のための指定科目【予定】
下表[別表1]より、
- 実習受講者→全科目(31科目66単位)の修得。
- 実習免除者→実習科目を除いた(27科目56単位)の修得。
※上記科目と併せて、卒業要件(『募集要項』p.12)の達成も必要です。
[別表1]社会福祉士国家試験受験資格に関する指定科目
厚生労働大臣の指定する社会福祉に関する科目 | 本学の科目名 | 配当年次 | 科目単位 | S単位 | 履修方法 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
※医学概論 | 医学概論 | 2年~ | 2 | 1 | RorSR | ||||
※心理学と心理的支援 | 福祉心理学 | 1年~ | 2 | 1 | RorSR | ||||
※社会学と社会システム | 社会学と社会システム | 1年~ | 2 | 1 | RorSR | ||||
※社会福祉の原理と政策 | 社会福祉原論A | 2年~ | 2 | 1 | RorSR | ||||
社会福祉原論B | 2年~ | 2 | 1 | RorSR | |||||
※社会調査の基礎 | 社会調査の基礎 | 2年~ | 2 | 1 | RorSR | ||||
※ソーシャルワークの基盤と専門職 | ソーシャルワークの基盤と専門職 | 2年~ | 2 | 1 | RorSR | ||||
ソーシャルワークの基盤と専門職(専門) | ソーシャルワークの基盤と専門職(専門) | 2年~ | 2 | 1 | RorSR | ||||
※ソーシャルワークの理論と方法 | ソーシャルワークの理論と方法Ⅰ | 2年~ | 2 | 1 | RorSR | ||||
ソーシャルワークの理論と方法Ⅱ | 2年~ | 2 | 1 | RorSR | |||||
ソーシャルワークの理論と方法(専門) | ソーシャルワークの理論と方法Ⅲ | 2年~ | 2 | 1 | RorSR | ||||
ソーシャルワークの理論と方法Ⅳ | 2年~ | 2 | 1 | RorSR | |||||
※地域福祉と包括的支援体制 | 地域福祉と包括的支援体制A | 2年~ | 2 | 1 | RorSR | ||||
地域福祉と包括的支援体制B | 2年~ | 2 | 1 | RorSR | |||||
※福祉サービスの組織と経営 | 福祉サービスの組織と経営 | 3年~ | 2 | 1 | RorSR | ||||
※社会保障 | 社会保障論Ⅰ | 3年~ | 2 | 1 | RorSR | ||||
社会保障論Ⅱ | 3年~ | 2 | 1 | RorSR | |||||
高齢者福祉 | 高齢者福祉 | 1年~ | 2 | 1 | RorSR | ||||
※障害者福祉 | 障害者福祉 | 1年~ | 2 | 1 | RorSR | ||||
児童・家庭福祉 | 児童・家庭福祉 | 1年~ | 2 | 1 | RorSR | ||||
※貧困に対する支援 | 公的扶助論 | 3年~ | 2 | 1 | RorSR | ||||
保健医療と福祉 | 保健医療と福祉 | 3年~ | 2 | 1 | RorSR | ||||
※権利擁護を支える法制度 | 権利擁護を支える法制度 | 2年~ | 2 | 1 | RorSR | ||||
※刑事司法と福祉 | 刑事司法と福祉 | 2年~ | 2 | 1 | RorSR | ||||
※ソーシャルワーク演習 | ソーシャルワーク演習* | 2年~ | 2 | 1 | SR | ||||
ソーシャルワーク演習(専門) | ソーシャルワーク演習Ⅰ* | 3年~ | 3 | 1 | SR | ||||
ソーシャルワーク演習Ⅱ* | 4年 | 3 | 1 | SR | |||||
ソーシャルワーク実習指導 | 実習免除者は履修不要 | ソーシャルワーク実習指導Ⅰ* | 3年~ | 2 | 1 | SR | |||
Ⅰ-1 | Ⅰ-2 | Ⅰ-3 | Ⅰ-4 | ||||||
ソーシャルワーク実習指導Ⅱ* | 4年 | 2 | 1 | SR | |||||
Ⅱ-1 | Ⅱ-2 | Ⅱ-3 | Ⅱ-4 | ||||||
ソーシャルワーク実習 | ソーシャルワーク実習Ⅰ | 3年~ | 2 | 2 | 実習科目 | ||||
ソーシャルワーク実習Ⅱ | 4年 | 4 | 4 | 実習科目 |
※印 精神保健福祉士受験資格取得のための指定科目と共通の科目。
*印 「演習」「実習指導」科目は会場スクーリングの受講必須。
2・3年次編入学で社会福祉士を取得希望の方へ
※2024年度国家試験(2025年2月予定)より、新カリキュラム([別表1])に基づく内容となります。『募集要項』p.55【重要:新カリキュラムへの変更にあたって】をご参照ください。
※2027年以降は、教育・指導内容の平準化を図るため、新カリキュラムの演習・実習にお取り組みいただく予定です。実習回数、実習時間数、スクーリング回数が増加しますので、ご留意ください。
社会福祉士国家試験受験資格取得のための指定科目
【実習受講者】
下表[別表2]より最低限23科目62単位(選択科目もすべて含めると最大27科目70単位)を修得。
3次編入学者:最低限23科目62単位の修得で、卒業と指定科目の修得が可能。
2年次編入学者:選択科目も含めすべて修得し、卒業要件を満たすことが必要。
【実習免除者】
選択科目も含めすべて修得してください(「実習指導A」「実習指導B」「実習」の3科目は免除)。
3年次編入学者:免除科目を除きすべて修得(63単位)することで、卒業と指定科目の修得が可能。
2年次編入学者:免除科目を除きすべて修得し、卒業要件を満たすことが必要。
[別表2]社会福祉士国家試験受験資格に関する指定科目
厚生労働大臣の指定する社会福祉に関する科目 | 本学の科目名 | 配当年次 | 科目単位 | S単位 | 履修方法 | オンデマンド | 大卒者認定可能性(注7) | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
旧カリ | 新カリ | |||||||||
※人体の構造と機能及び疾病 | 1科目選択(注1・3) | 医学一般 | (3科目中1科目選択でも可) | 2年~ | 2 | 1 | RorSR | ○ | 有 | |
※心理学理論と心理的支援 | 福祉心理学 | 1年~ | 2 | 1 | RorSR | ○ | 有 | |||
※社会理論と社会システム | 福祉社会学 | 1年~ | 4 | 2 | RorSR | - | 有 | |||
※現代社会と福祉 | 社会福祉原論(職業指導を含む) | 2年~ | 4 | 2 | RorSR | ○ | 無 | |||
社会調査の基礎 | 社会調査の基礎 | 3年~ | 2 | 1 | RorSR | ○ | 有(注4) | |||
相談援助の基盤と専門職 | 社会福祉援助技術総論 | 2年~ | 4 | 2 | RorSR | ○ | 無 | |||
相談援助の理論と方法 | 社会福祉援助技術論A | 2年~ | 2 | 1 | RorSR | ○ | 無 | 有 | ||
社会福祉援助技術論B | 2年~ | 2 | 1 | RorSR | ○ | 無 | 有 | |||
※地域福祉の理論と方法 | 地域福祉論 | 2年~ | 4 | 2 | RorSR | ○ | 有 | |||
※福祉行財政と福祉計画 | 福祉行財政と福祉計画 | 3年~ | 2 | 1 | RorSR | ○ | 無 | 有 | ||
福祉サービスの組織と経営 | 福祉経営論 | 3年~ | 2 | 1 | RorSR | ○ | 無 | 有 | ||
※社会保障 | 社会保障論 | 3年~ | 4 | 2 | RorSR | ○ | 有 | |||
高齢者に対する支援と介護保険制度 | 高齢者福祉論 | 1年~ | 2 | 1 | RorSR | ○ | 有 | |||
介護概論 | 1年~ | 2 | 1 | RorSR | ○ | 有 | ||||
※障害者に対する支援と障害者自立支援制度 | 障害者福祉論 | 1年~ | 4 | 2 | RorSR | ○ | 有 | |||
児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 | 児童・家庭福祉論 | 1年~ | 4 | 2 | RorSR | ○ | 有 | |||
※低所得者に対する支援と生活保護制度 | 公的扶助論 | 3年~ | 2 | 1 | RorSR | ○ | 有 | |||
※保健医療サービス | 保健医療サービス論 | 3年~ | 2 | 1 | RorSR | ○ | 無 | 有 | ||
就労支援サービス | (注2・3) | 就労支援サービス論 | (選択) | 3年~ | 1 | 1 | S | ○ | 無 | 有 |
※権利擁護と成年後見制度 | 福祉法学 | (必修) | 2年~ | 2 | 1 | RorSR | ○ | 無(注5) | 有 | |
更生保護制度 | 更生保護制度論 | (選択) | 2年~ | 1 | 1 | RorSR | ○ | 無(注5) | 有 | |
相談援助演習 | 社会福祉援助技術演習A | 2年~ | 3 | 1 | SR | - | 無(注6) | |||
社会福祉援助技術演習B | 3年~ | 3 | 1 | SR | - | 無(注6) | ||||
社会福祉援助技術演習C | 4年 | 3 | 1 | SR | - | 無 | ||||
相談援助実習指導 | 実習免除者は履修不要 | 社会福祉援助技術実習指導A | 2年~ | 1 | 2 | SR | - | 実務経験者免除有 | ||
社会福祉援助技術実習指導B | B-1 | 4年 | 2 | SR | - | |||||
B-2 | ||||||||||
B-3 | ||||||||||
相談援助実習 | 社会福祉援助技術実習 | 4年 | 4 | 4 | 実習科目 | - |
※印:精神保健福祉士受験資格取得のための指定科目と共通の科目。
(注1)「医学一般」「福祉心理学」「福祉社会学」の3科目中いずれか1科目選択で可。
(注2)「福祉法学」は必修。「就労支援サービス論」「更生保護制度論」は選択科目のため履修しなくても可。
(注3)国家試験は演習・実習科目以外のすべてから出題されるので、すべての指定科目の履修を推奨。
(注4)単位修得証明書の科目名などから「社会調査の基礎」に該当する科目を2単位分修得していることが明確になる場合のみ認定可能。それ以外の場合、シラバスを提出いただくこともあります。
(注5)本学通信教育部での2009年度以降のスクーリングおよびレポート合格者は認定可能性あり。
(注6)本学通信教育部出身者のみ認定可能性あり。
(注7)大卒者認定可能性:福祉系の四年制大学を卒業した方で、在学中に上記指定科目の単位修得をしている場合は、既修得単位の個別認定ができる可能性があります。くわしくは『募集要項』p.82をご覧ください。