【春期スクーリングI・IIのご案内】
スクーリング講義概要
心理学研究法II 木村 進・白井 秀明
スクーリングにおいては,検査法の実習と調査法のデータ分析(心理統計)の実習を行う。受講生の人数によるが,1日目の最初の2コマが検査法実習,3コマ目が統計法についての講義,2日目の3コマを使ってデータ分析の実習を行う。実習はいくつかの小グループにわかれて行う。実習内容の概要は以下を予定している。
(1) 検査法実習 (2コマ:担当 木村 進ほか)
(1)検査法一般についての講義
(2)性格検査(「矢田部ギルフォード性格検査」〈YG検査〉)の実施と結果の整理
(2) データ分析実習(コンピュータ使用)(4コマ:担当 白井 秀明ほか)
(1)心理統計学の基礎についての講義
(2) 統計処理(有意差検定,相関分析等)実習
(3) 結果の読み方についての解説
この科目の1単位めレポートは,スクーリング期間中または3月24日(木)必着で提出することが必要です。受講者は『レポート課題集(3・4年次)』p.91〜94,ならびに申込者に事前に送付する講義資料をよく読んできてください。
この科目の2単位めレポートは,スクーリング受講後ならばいつでも提出できます(『レポート課題集(3・4年次)』p.92の指示を変更します)。
●受講条件
スクーリング申込み期日(2月18日)までに「心理学研究法I」2単位めレポートを提出していること。「心理学研究法I」2単位めレポートは1単位めが合格しないと提出できない。くわしくは『レポート課題集(3・4年次)』p.92参照。
障害児の心理 ビデオ・スクーリング 木村 進
教科書と資料を使って講義をします。資料は当日配布になりますが,教科書については特に次のところを予習してきてください。I(全),II(全),III(1 2 6)。講義内容は,障害とは何かについての理解を土台に,具体的な障害の理解を踏まえて,働きかけのあり方に言及する予定です。受講生の障害児に関する理解と経験はさまざまであると予想されますが,基本的には初心者向けの内容にするつもりです。
教育実習の事前事後指導(事前) 佐藤 暢芳・吉井 宏
平成17年度以降に教育実習を行う方に向けての事前スクーリングです。
3月26日(土) 13時20分〜17時40分
1 教科「福祉」の内容について(講義)
2 指導案の書き方(講義)
3 指導案の検討(演習)
3月27日(日) 9時30分〜16時10分
4 教材,教具について(講義)
5 指導案をもとにした教材,教具の活用について(演習)
6 まとめ(講義)
7 実習ガイダンス
事前指導スクーリングの前にとくに提出課題はありませんが,各自で指導案や教材・教具についての予習を行っておくとよいでしょう。なお,実習申込み者に送付している『教育実習の事前事後指導』が教科書なので,事前に読んでおいてください。また,スクーリング当日必ず持参してください。
交通機関の遅延(当日)が理由であろうとも遅刻・欠席すると,4〜7月の実習の受講ができなくなりますので,余裕をもってご来校ください。
●受講条件
(1) 3月末日までに下記の単位を修得見込みであること
1)66条の6に定める科目
(1)法の基礎(日本国憲法を含む) (2)健康科学 (3)情報処理I
(4)コミュニケーション英語
2)教職に関する科目
(1)教職論 (2)教育原理 (3)教育心理学 (4)福祉科の指導法
(5)高等学校教育課程の意義と編成 (6)生徒指導論(進路指導を含む)
(7)教育方法論(視聴覚教育等を含む)
(8)教育実習の事前事後指導(事前指導のスクーリング受講済)
3)教科に関する科目
(1)介護概論 (2)介護実習事前事後指導 (3)介護実習
(4)高齢者福祉論 (5)児童福祉論 (6)障害者福祉論
(7)社会福祉原論(職業指導を含む)
(8)(9)社会福祉援助技術論I・III
(2) 実習前年度までに卒業要件単位を50単位以上修得していること(2年次編入学者は20単位以上)=大学既卒の方はこの条件は不要
(3) その他教育実習の受講条件を満たす方(『2・3年次履修登録の手引き』p.59〜60参照)
障害児教育実習の事前・事後指導(事前)
及川 隆・北岡 侃・阿部芳久
養護学校における教育実習は,養護学校教員免許状取得のための学習の一部である。しかし,別の面からすれば,これまで大学において履修してきた障害児教育に関する理論や技術等を,実際の場で,生かし,確かめ,深める機会でもある。
教育実習者は,学生の身分としての実習ではあるが,現実には養護学校の一教員と同様の勤務を行うものであり,教育者としての責任ある言動をもって,実習に臨まなければならない。
実習にあたっては,現場で戸惑うことのないように,事前に,障害児への接し方や学習指導案の作成のしかた等の最小限の必要事項を学び,確認しておく必要がある。また,終了後は,実習の成果を,“理論と実践”の統合の視点からまとめる必要がある。
3月26日(土) 11時〜17時40分
1 知的障害養護学校の理解
2 肢体不自由養護学校の理解
3 病弱養護学校の理解
4 障害児の実態把握の方法
3月27日(日) 9時30分〜16時10分
5 学習指導案の作成
6 授業分析
7 観察記録の書き方・実習日誌の書き方
8 生徒指導・実習の心得
・教科書『障害児教育実習の手引き・改定第23版』(実習申込者に配布済)=事前に読んでおいてください。また,スクーリング当日必ず持参してください。
・事前指導スクーリング受講後4月20日必着での課題
『障害児教育実習の手引き・改定第23版』p.214〜216の作成資料に基づき,指導案を作成する。
・交通機関の遅延(当日)が理由であろうとも遅刻・欠席すると,4〜7月の実習の受講ができなくなりますので,余裕をもってご来校ください。
●受講条件
(1) スクーリング申込み期日時点で,養護学校教諭免許状取得に必要な基礎免許のうちいずれかの教職免許を所持しているか,または基礎免許取得のための教育実習を終了していること
(2) 3月末日時点で下記の4科目が単位修得見込みであること
(1)障害児教育I,(2)障害児教育II,(3)障害児の指導法,
(4)障害児の心理,または障害児の生理・病理のいずれか1科目
(3) 免許状取得にあたって本学通信教育部の卒業が必要な方は,3月末時点で卒業見込になりうること。
心理アセスメント ビデオ・スクーリング 渡部 純夫
(1) 正常と異常の判断は──私たちが正常と異常を区別するとき,どんな考えのもと判断を下しているのかを考えます。今まで皆さんは,なにを基準に判断してきたかを考えておいてください。
(2) 心理臨床家の視点は──では,心理臨床家は異常をどのような観点から眺めているのでしょうか。心理臨床家の視点に迫ります。
(3) 心理面接によるアセスメント──アセスメントのひとつである心理面接を通してどのようにアセスメントが行われるのかについての説明になります。
(4) 心理テストによるアセスメント──心理テストの使用には十分な経験と注意が必要になります。そのあたりについて踏み込んでいきたいと思います。
(5) 行動観察によるアセスメント──アセスメントには五感が重要になります。五感をどのように活用していくのかについて考えていきます。
社会福祉援助技術論I ビデオ・スクーリング 山本 邦男
本講義では,社会福祉の目的概念や個別援助の方法について基礎知識を学びます。特に(1)ケースワーク発展の歴史,(2)個別援助技術の具体的な展開過程,(3)対象者のニーズや全体性把握を中心に,ケースワークの基本原理や価値,基本的態度など方法と技術について学習します。また,「医療と福祉」,介護保険における「ケアマネジメント」の具体的な事例を通して,インテーク(受理面接)や各種社会資源,「在宅ケア」における関連機関との連携の実際を学びます。
社会福祉原論(職業指導を含む)ビデオ・スクーリング 田中 治和
スクーリングでは,配布資料およびテキストを用いて以下の〈目的〉ならびに〈骨子〉で行います。
〈目的〉
I. 社会福祉全般の概略的な理解を図る。
II. 社会福祉の理念(目的論と一般論)を,歴史的社会的観点から考える。
III. 社会福祉学の対象論および方法論について,吟味する。
〈骨子〉
(1) 日本の社会福祉史について──全体の輪郭と肝要な細部
(2) 利他的行為について──その特色と陥穽
(3) 社会福祉の目的と必然性について──社会福祉の存在理由
(4) 社会福祉の思想について──人間観の創造と再生
(5) 社会福祉学方法論について──人間理解の要諦