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VOL.37 AUGUST 2006

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スクーリング講義概要

 ビデオ・スクーリング科目の講義概要は,冊子版『試験・スクーリング 情報ブック2006』p.47〜54をご覧ください。

スポーツ(バレーボール) 佐藤 伊知子

 3日間の短期のスクーリングですので,バレーボールの基本技術を中心に実践します。実技の前には健康作りにも活用できる準備体操,ストレッチ運動も行います。
 また,6人制バレーボールをはじめ,ソフトバレーボールやシッティングバレーボールのルールについても講義いたします。それぞれにどのような工夫がなされているのかを学習してください。
 体育館での実技(ソフトバレーボールほか),教室でのルールの講義,ビデオ視聴(シッティングバレーボール等)を予定しております。運動着,体育館用のスポーツシューズを持参してください。


法の基礎(日本国憲法含む) 渡辺 信英・菅原 好秀

 福祉の現場では発生する多様な価値観の衝突に対して,迅速かつ的確な判断能力が必要です。その的確な判断能力を身につけるためには,社会福祉専門職としての法学的知識がどのような場面で,どの程度の活用ができるかという素養が必要となります。
 講義では社会福祉の対象となる市民に対しての単なる法学的知識を習得するにとどまらず,社会福祉サービスの対象の属性別(児童,高齢者,障害者など)にそれぞれの領域で専門職としてふさわしい法的思考能力を修得するために,判例の事例を踏まえながら具体的に学んでいきます。


福祉と経済 小松 洋吉

 講義内容は大きく2つに分かれる。1つめは1〜4単位の課題に沿って進める。すなわち,経済学の考え方の流れ(学説)の解説,国民生活の安定とその政策についてである。2つめは,構造改革期における福祉の役割と方向についてである。平成以降,福祉は大きな改革の波の中にある。これからの福祉がどのような道をたどるのか,「福祉の力」「福祉のあり方」によって社会の質が決定するといっても過言ではないだろう。「生命のリスク」「生活不安」に応えるのが「福祉」ともいえるのではないか。これまで学んだ集績をこのスクーリングで表現し,よりサプライズな講義に努める。みなさんとぜひお会いしましょう。


地域福祉論 柿沼 利弘

 21世紀における社会福祉の姿として,利用者主体の社会福祉の構築とともに,地域福祉の推進は社会福祉の基調となるものである。そのため,地域福祉の理解は社会福祉の政策や実践において重要となる。
 地域福祉論の講義では,
 (1) 地域福祉の歴史的展開を踏まえ,新しい地域福祉の展開を明らかにする
 (2) 地域ケアと地域自立支援のための方法を捉える
 (3) 地域福祉の主体形成の方策を捉える
 (4) 地域福祉計画に関する方法を捉える
という観点を中心にテキストや事例をもとに学習することとする。


臨床心理学 佐々木 千鶴子

 臨床心理学は心理学の応用の一分野であり,学問としての歴史がまだ浅いという特徴のある分野です。学問としての誕生の社会背景を考えながら,テキストにそって「心の成長」「心の問題」についてとりあげていきます。主に心理的な問題とはどういうものか,どのように見立てていくのか,どのような援助方法があるのか,この3点にポイントを絞りテキストの以下の部分を主に学んでいく予定です。「1臨床心理学入門」「2臨床心理学の対象」「3臨床心理学的人間理解(なかでも3-1,3-2,3-4)」「4臨床心理学的援助の方法(なかでも4-1全部,4-5-1,4-5-3)」
 集中講義という制約が前提にありますので,テキストをよく読んで,予習は必ずしてきてください。なお,本講義は臨床心理学の入門的な概論になりますので,すでに現場をお持ちの専門職の方には物足りなく,始めて学ぶ方には難しく感じられるだろうことをお断りしておきます。


古文書学 細井 計

 古文書学で一番大切なことは,文書の様式を正しく理解することです。この様式を研究するには,まず最初に古文書そのものの解読が必要になります。たとい理論はわかっていても,実地に当たって文字が読めなくては,様式を論じること自体が所詮無理なことです。
 そこで本科目では,古文書,とりわけ江戸時代の文書の解読演習を重点的に行い,解読力を身につけさせることを目的とします。その際,古文書の実物を見るのが一番よいわけですが,現実的には,それは不可能に近いので,文書のコピー(女大学,徳川家光領知判物,土民仕置条々,借用証文,藩日記など)を使用することにします。


ケアマネジメント論 高橋 誠一

 講義では,ケアマネジメントの基本的な構造と役割を勉強します。アセスメント,ケアプラン,サービス提供,モニタリング,評価などが,重要なテーマとなります。
 ケアマネジメントは,介護保険に組み込まれています。この講義では,介護保険におけるケアマネジメントの役割についても学習します。しかし,基本的にはケアマネジメントの仕組みが講義の中心になります。
 時折,新聞や雑誌でケアマネジメントについて話題になることがありますので,現状での課題等について,日頃から関心を持っていると一層講義に関心が持てると思います。


精神科リハビリテーション学 八巻 幹夫

 この科目の対象は「疾病と傷害を併存する」生活者であり,ゆえに,医療・保健・福祉に関する知識と理念及び技術が必要となります。スクーリングの講義内容は,障害概念,基本原則,生活の構造,生活支援,就労支援,障害者ケアマネジメント等がキーワードです。テキスト第1,3,6章及びレポート課題に示す参考文献に目を通してくると理解が深まるでしょう。当日は作成した資料を基に講義したいと思います。


障害児の心理 木村 進

 教科書と資料を使って講義をします。資料は当日配布になりますが,教科書については特に次のところを予習してきてください。I(全),II(全),III(1 2 6)。講義内容は,障害とは何かについての理解を土台に,具体的な障害の理解を踏まえて,働きかけのあり方に言及する予定です。受講生の障害児に関する理解と経験はさまざまであると予想されますが,基本的には初心者向けの内容にするつもりです。


公的扶助論 阿部 裕二

 講義のテーマは,「豊かな社会における貧困の様相と生活保護の現状・課題」です。社会の基底的なセーフティ・ネットである生活保護の仕組みや現実は,豊かさのなかに潜在化し,十分に知られているとはいえません。しかし,貧困が私たちの生活上に直面する危険(リスク)の一つであるとすれば,貧困問題に対応する公的扶助(生活保護)は,年金や医療と同様に身近な制度ともいえるのです。そこで本講義においては,拡大しつつある貧困概念(様相)を踏まえながら,生活保護の考え方(目的,原理,原則など),制度の内容,そして現代社会における生活保護の課題について,受講生の皆さんとともに考えていきたいと思います。
 ※教科書をよく読んで出席してください。


福祉と生活 八巻 幹夫

 生活とは生存のための消費と生産の絶え間ない活動を指すが,この科目では,昭和20年以降のわが国の生活(暮らし)の有りようとその変化から,現代生活のしくみと福祉が生活にどのように関与しているかを学ぶことにしたい。スクーリングでは,わが国の衣食住文化の変化等をパワーポイントを活用し,わかりやすい講義にしたい。当日はテキスト(現代生活論)を使用します。


児童福祉論 千葉 喜久也

 豊かな社会といわれる中で,悲惨な子ども虐待が増加し,少年犯罪の凶悪化やいじめの陰湿化,不登校児の増加等,子どもの問題は深刻化している。これらの子どもの問題は現代社会が生んだ病理現象の一つである。都市化,核家族化された現代社会の歪みが最も弱い子どもに向けられたものである。
 本講座では,こうした子どもを取り巻く社会現象の背景に迫りながら,児童福祉の制度やしくみについて学習する。そして児童福祉の新たな理念である「子ども家庭福祉」の潮流について理解を深める。なお,講義では実態の理解を図りながら,受講生が興味と関心をもって楽しく聴講できるようビデオなどを活用した授業を行う。また講義が一方的にならないよう受講生の感想や意見を吸い上げながら行う。テキストは中央法規発行のもの,東北福祉大学発行のもの,どちらでもよい。


心理学概論 佐藤 俊人

 心理学の基礎を学び,自分や他者の心を理解することは日常生活の多くの場面で有効なものです。今回のスクーリングでは,心理学の研究対象になっている諸現象の基本について概観しながら「人間らしさ」を考えてみたいと思います。
 研究をはじめて間もない方にとっては心理学の全体像をイメージしていただき,また,すでに研究が進んでいる方にとっては,その再確認をしていただけると思います。


精神保健福祉論I 阿部 正孝

 スクーリングでは三障害(知的・身体・精神)を解説し,精神障害者の視点に立ち,これまでの精神障害者福祉の歴史を見る。
 ノーマライゼーション・リハビリテーションの思想に基づき精神障害者福祉の理念,障害の概念,定義を歴史的に概観し,外国の施策状況を学びながら,今でも残っている偏見・差別が二重の障害になっていることを学ぶ。


精神保健福祉論II 阿部 正孝

 精神障害は,その病をすることにより入院する率が高く入院期間が長い。退院した後の予後においても医療との結びつきが必要で日常の生活に大きく影響する。「疾病と障害を併せ持つ障害者の行動の特性や生活のしずらさとは何か」を事例で取り上げ,障害の構造や精神障害の特性を学ぶ。
 後半には援助の基本原則を解説し,事例から援助とは何かを受講生共々考えるスクーリングにしたい。


福祉社会学 赤塚 俊治

 超高齢・少子化,高度情報化,国際化が進捗して,家族関係や地域社会における生活環境が一層複雑な様相を呈している。こうした変革期の時代において私たちの社会生活にとって「本当の豊かさとは何か」を主眼におきながら講義を展開する。講義内容の具体的な視点として,現代社会が生み出す社会現象をより包括的に捉えながら,今日の生活問題を規定している諸要因やそれらの相互連関を体系的に究明する。特に国民生活のさまざまな社会問題に対応すべき社会福祉の援助過程に係わる社会的行為や社会政策などを社会学的な視点から現状分析することにする。そのための学習方法として,(1)社会学の一般的概念枠組みの理解,(2)現代社会の社会組織と社会集団に関する理解,(3)現代家族の変容と扶養機能の理解,(4)地域社会の変容と諸問題などを中心に講義を行う。その際,受講生の皆さんは,「事実・現実はいかにあるか」「いかにあるべきか・いかになすべきか」「それらはどこから」「どこにいこうとしているのか」を考察しながら講義に望んで頂きたいと思います。
(講義期間中は,プリントに沿って講義を進めますが,教科書を持参してください。)


情報処理II 大内 誠

 本講義では,パソコンを利用した基礎的なデータ分析手法,ならびにプレゼンテーション技法を学びます。そのため,本講義を履修するためには,Windowsやワープロなどの基本的なパソコンの知識を有し,操作方法をマスターしていることが前提となります。スケジュールは,次の通りです。
 1日目 表計算ソフトウェアExcelの操作:データの入力・編集・集計・分類・検索・グラフ作成・グループ集計・データ分析手法など。
 2日目 プレゼンテーションソフトウェアPowerPointの操作:スライド資料の考案から作成。
 3日目 PowerPointと他のソフトの連携による高度なスライドの作成。プレゼンテーション技術を磨く(課題を含む)。
 なお,スクーリング当日は教科書をご持参ください。


家族心理学 西野 美佐子

 家族心理学は,おもに臨床心理学的研究を基盤として1980年代に台頭した心理学でも最も新しい学問です。これまでの心理学がおおむね個人のこころを対象としていたのに対して,家族心理学は,夫婦,親子,同胞や祖父母との関係を含む錯綜とした家族関係を対象とするのが特徴で,その理論的構築にあたっては,システムズ・アプローチが必要となります。女性の社会進出,不況,少子化など社会経済文化的出来事と密接な関連をもって展開される家族関係の力動性を追及するのが,家族心理学の中心的課題です。
 本講義のねらいは,今日の社会的状況を踏まえて,変容する家族の姿の中に貫く本質的なもの,普遍的なものについて理解を深めることです。
1. 家族心理学とは
2. 家族の心理構造
3. 家族の発達段階とその心理的危機
4. ペアレンティング
 (1) 夫婦関係の発達 (2) 母子父子関係の発達 など
5. 家族関係の心理的査定


教育心理学 白井 秀明

 各自の持つ「教育観」「発達観」を見つめ直していただきます。受け身的に話を聞くだけでなく,小学校のテストに答えたり工作したりと,頭や手をフル活動していただきます。お楽しみに! 講義内容は,次のように絞る予定です。
(1) 教育と発達…教育とは,L.S.ヴィゴツキーとJ.ピアジェの発達論,ある発達障害児の例
(2) 教授・学習過程…「教える」ということ,「学ぶ」ということ,動機付け,無意味綴り学習と有意味綴り学習
(3) 教育評価…目的的活動における評価,教育評価の目的,方法
 できるだけ多く実践例をあげたいと思います。そして,「わかること」と同時に「わからなくなること」の“楽しさ(!?)”を感じていただけたら,そんな場になれば,と考えています。


社会福祉援助技術論II 都築 光一

 主な講義内容は,(1)社会福祉調査のこれまでの史的展開について学びながら社会福祉調査の現代的意義について考えてみよう,(2)実際の調査にはどのような方法があり,どんな長・短所をもちあわせているのか,なかでも面接調査の技法について学習する,(3)調査を行う場合の標本をどのように抽出するのか,標本抽出の意義と方法についての基本を学習する,さらに標本の大きさの決定について学ぶ,(4)調査票作成の基本とは何か,(5)調査したデータをどのように整理・分析するのか等について講義する。


社会福祉援助技術論I 山本 邦男

 本講義は社会福祉援助技術の現場の実際を通して,「個別援助技術論」の意義を学ぶ。特に医療機関におけるケースワーク事例と介護保険制度のケアマネジメントの実際を学ぶ。具体的には次のような項目に触れてみたい。
(1) ケースワークとソーシャルワークの分類。
(2) 個別援助技術における「環境」と「個人」の調整の意味を理解する。
(3) 援助技術における「価値」「知識」「技術」とは。
(4) 個別援助技術の発展について。
(5) 個別援助技術に関連するのキーワードの解説。
(6) 介護保険制度の概要とケアマネジメントの意義。
(7) 在宅医療とケースワーク,ケアマネジメントの実際。
(8) レポート課題の要点を解説する。
 社会福祉援助技術を学ぼうとする時,基礎的理論と併せて,現場の実際の事例に触れながら,実践的経験を通して,その意義を理解することが重要である。知識や技術,制度はそれを活用する援助者の実践によって,はじめて有効なものになるからである。


日本美術史 濱田 淑子

 教科書の時代区分に沿って代表的な日本の美術を取り上げながら,日本文化の歴史的展開を見ていきます。要所ではレポート課題についての解説も加えながら進めます。最後に,日本美術の特質を理解した上で,芹沢銈介美術工芸館の展示を見ながら問題を解いてもらいます。6コマの授業概要は次の通りです。
1. 土器・土偶,装飾古墳と埴輪
2. 仏教美術の展開
3. 絵巻物,肖像画
4. 金碧障壁画と御用絵師,南蛮美術
5. 多様な画派,浮世絵
6. 芹沢銈介美術工芸館見学をしながら問題を解く


社会福祉援助技術論III 松田 昭裕

 ソーシャルワーク(社会福祉援助技術)の一つであるグループワーク(集団援助技術)の意義や定義,ケースワーク(個別援助技術)・コミュニティワーク(地域援助技術)との関連,さらには,歴史的な発展について講義する。
 特に,援助者の援助行動の機能については,できうる限り事例(現場)を織り込みながら講義する。
 さらに,会場の広さなどの状況が許されるならば,事例をもとにした小グループ(4〜6人)での討議も行い研修を深めていく。


社会福祉援助技術論IV 松田 昭裕

 地域において何らかの要因で問題が起こったときに,問題解決に導いていくのが地域援助技術(コミュニティワーク)です。
 スクーリングでは,地域援助技術の原則,展開過程,そして,具体的な事例を通しながら援助の技術を学びます。特に,社会福祉協議会が果たしてきた意義や役割について,事例を織り込みながら講義します。
 また,地域における具体的な事例をもとに,グループ討議をとおして課題の解決を探ります。

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