「芹沢銈介 のれん尽くし-大胆な構図 選ばれし素材-」開催
国見キャンパスの一般公開を5年ぶりに再開いたします。皆様のご来館を心よりお待ちしております。
「芹沢銈介 のれん尽くし -大胆な構図 選ばれし素材-」
【会期】2023年11月2日(木)~12月23日(土) ※会期は変更になる場合があります
【開館時間】11:00~16:30 入館は16:00まで
【入館料】一般300円、大学生・専門学生200円、高校生以下無料
【会場】東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館 宮城県仙台市青葉区国見1丁目8-1 国見キャンパス ※正門をご利用ください
【休館日】会期中の土・日・祝日と入学試験日11/20(月)~22(水)
※但し11/3(金・祝)、4(土)、25(土)、12/2(土)、23(土)は開館
【出品作品】芹沢銈介作品:のれん、壁掛け、屏風 等 約50点 芹沢銈介収集品:トルコ、イラン、アフガニスタンなどの染織品ほか 37点
〈概要〉
染色家・芹沢銈介は、着物や屏風、壁掛け、卓布など、暮らしの中で用いるものに、美しい模様を染め続けました。中でものれんの制作は、300点を超える作品数を残し、芹沢にとって「自己を発散させて倦きない」、「のびのびと働ける」仕事でした。
のれんは、間仕切りやタペストリーといった室内を彩るインテリアや、店の看板として周囲に名を示すものなど、様々な目的があります。本展では、代表作とともに、自身の工房の入口にかけた大型ののれんや、商業デザインとして依頼を受けた飲食店用ののれんを紹介し、芹沢がその役割をどのようにとらえていたのかを探ります。
また、芹沢のれんの多種多様な模様と素材に注目します。布目がしっかり詰まった木綿地には、人物や小動物のモチーフなどが多く、のびやかな線によって表情豊かに染め上げられています。樹皮の繊維によるざっくりとした素材には、デフォルメした植物の模様を大胆かつ堂々と配すなど、双方のバランスを熟思しています。
当館には試作時の貴重な資料が残されており、布を2連または3連にするなどの構図案や、麻、樹皮、木綿、山繭地といった素材、染めにおける表現方法などについて詳細な指示が記されています。今回は、作品とともに関連資料を展観し、芹沢がのれん制作において、のれんの役割、模様と素材の調和をいかに大切に考えていたかを紹介します。
併せて、芹沢銈介の収集品から「Tribal Rugs -遊牧民の染織-」と題し、トルコ、イラン、アフガニスタンのラグなど37点を紹介するコレクション企画も同時開催します。