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履修と研究の方法

V 修士論文

4 修士論文作成

修士論文作成許可

 修士論文を執筆するためには,下記2点について満たす必要があります。

  1. 前年度までに学位請求論文研究計画書を提出して指導教員が決定していること。
  2. 専攻ごとに定められた規定に従って12単位以上修得していること。

 上記の条件を満たした方に書面で修士論文作成許可についてお知らせします。その際「通信指導票」「面接指導票」を同封します。
 万が一,条件を満たせず不許可になった場合は,次年度に条件を整えることになります。

修士論文作成過程

 論文は一昼夜で仕上がるものではなく,膨大な時間がかかります。論文作成の進捗が一定の時期に一定の段階に達していなければ,論文を完成することが難しくなりますので,段階ごとにレジュメを作成します(提出締切日は学年暦をご参照のこと)。前年度までに各レジュメを提出した場合も今年度修了を希望する方は,その都度進捗状況をまとめて提出してください。

レジュメ集

 段階ごとにレジュメ集を作成し教員,院生(提出した方のみ)に送付します(各提出締切日から10日間以内に発送予定)。レジュメ集は,研究の発表の場であるとともに通信制ではなかなか得られない他者の研究を知ることでの気づきを狙ったものです。

レジュメについて

 次に各レジュメの内容を記載しています(構想,第1回中間,第2回中間)。ただし,あくまでも一例とし,指導前のレジュメ作成や事前に指導が受けられなかったなどの場合に参考としてください。途切れることなく,研究を進めていくためにどうぞ有効に活用してください。

構想レジュメ

 下記の点1. 〜5. を中心にまとめてみましょう。学位請求論文研究計画書の内容を深め,より確かなものとしてください。実施計画として,具体的に書きましょう。

  1. 論題(仮題でも可):何について研究するのか
  2. 論文構成(案):どのように論を展開していくのか(章立て)
  3. 研究の目的:どうしてそれを研究したいのか
  4. 方法:どのような方法・手順で進め,どこまで明らかにするのか
  5. 主要参考文献

 論文の構想は,建物でいえば骨組みの部分になるかと思います。骨組みが強堅でないと建物は崩れてしまいます。それと同様に構想は論文の骨格です。しっかりと取り組みましょう。

第1回中間レジュメ

 論文作成の中間点です。中弛みをしそうなこの時期にご自身の研究を見直してみましょう。修正をするならこの時点です。また,仮説を確固たるものとしましょう。

  1. 論題(仮題でも可)
  2. 研究目的・方法:より具体的に書くこと
  3. 研究内容:章・節構成と仮説を必ず記載すること
  4. 主要参考文献
第2回中間レジュメ

 この時期は,これまで研究してきた内容を文献や調査または実験結果などをもとに少しずつまとめ始めなければなりません。
 また,第2回中間レジュメにより,修士論文の提出について検討します。様式15「修士論文提出願」必ず添付してください。進捗状況やどの程度指導を受けているかなどが重要になります。これまでのまとめと考えて,レジュメを作成してください。

  1. 論題(仮題でも可)
  2. 目次(章・節構成)
  3. 研究目的・方法
  4. 研究内容
  5. 主要参考文献

 レジュメとは別に修士論文の本文がどの程度執筆されているか,指導教員から論文の下書きを求められる時期です。後に手直しが必要になるかもしれませんが,早い時期にできるところから少しずつ論文を書きためておきましょう。

レジュメ提出方法
郵送 通信制大学院事務室あて
電子メール レポート・レジュメの提出アドレスへ
FAX 不可
  1. 電子メールでの提出は,件名に「レジュメの種類」「学籍番号」「氏名」を入れてください。たとえば,「構想レジュメ 09RA888 国見 葉子」という件名をつけて添付ファイルで送信してください。
  2. 「第2回中間レジュメ」を電子メールで提出する場合は,様式15「修士論文提出願」のフォーマット(Word)を送りますので,レポート・レジュメの提出アドレスへお申し出ください。
レジュメ執筆要領
  1. 本文は,A4判用紙 3〜5枚(横書き)でまとめてください。規定枚数を超えた場合,超過枚数分省略してレジュメ集に掲載します。
  2. 文字サイズ10.5ポイント(論題12ポイント),1ページの印字1行40字×30行,余白上下左右とも30mmとしてください。
  3. 片面印刷で,ページ数を入れないでください。
  4. 散乱した場合に備え,右下に学籍番号を記入してください。
  5. 最初に「論題」を書き,次に「学籍番号」「氏名」「指導教員名」を右端に記載してください。下図(例)を参考にしてください。
  6. 本文中の見出しは,各レジュメの内容1. 〜5. を参考にしてください。ガイドブックに記載の見出しはあくまでも参考とし,指導教員に指導を受けるとよいでしょう。
(例)
サンプル
留意事項
  1. レジュメ提出は,教員の指導を受けるためではありません。各自の研究を発表する場と考えてください。
  2. 指導を受けたレジュメを提出することが望ましいですが,指導を受ける時間が取れないなどの場合は,提出時に通信指導のための質問票を添付するか(郵送のみ受付。レジュメ2部同封),または面接指導の希望日程をお知らせください。いずれの場合でも郵送での提出は,返信封筒が必要です。
  3. レジュメの提出について,作成したレジュメを論文に活用したり,逆に書き溜めた論文の一部を抜粋してレジュメを作成したりすることで,無駄な労力や時間をなるべくかけないように工夫しましょう。