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VOL.24 DECEMBER 2004

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レポートを書こう

 みなさん,レポートのお進み具合はいかがでしょうか。
 先日各科目のレポート提出率(履修登録者に対する提出者の割合)を算出したところ,各科目とも10〜30%とあまり多くない結果が出ました。11月の「教育心理学」受講者にレポートに関するアンケートを実施させていただきました。その結果を簡単に紹介させていただきます。

●レポートに取り組むにあたっての困難だとお感じのこと(複数回答)

  1. 仕事や家庭の都合で,学習する時間がとれない 73%
  2. 学習は進めているが,レポートを書き始めたり,まとめることが難しい 59%
  3. 参考文献を入手するのに苦労している 44%
  4. 教科書や『レポート課題集』を読むのに苦労している 41%
  5. 時間はあるが,なかなかやる気がわかない 32%
  6. 福祉や教育現場を知らずイメージがつかみにくい 22%

 仕事をしている方(主婦含む)が学生の84%を占めているなかで,「学習時間をとることが一番大変」というのはよくわかります。
 まずは,学び始めようと思った気持ちを思い出すなどして「勉強してみよう」という気持ちにしてください。長時間学習時間がとりにくい場合は,5分間本を読んで次の10分間で内容をまとめてみるなど,短時間でもできることをやってみましょう。レポートを書く場合も,断片的にでも書き始めることがよいかもしれません。短時間の学習を積み重ねれば結構成果はあがります。締切がないとなかなか本気になってやらないというのは,人間の一面だとは思いますが……。
 以下に,通信教育部課長 青柳より学生の方々へのメッセージをお贈りいたします。

●完全さと不完全さの一体感はすばらしい

 通信を学びはじめたころの意欲と現在。皆さんは今,どのような気持ちで日々お過ごしでしょうか。
 福祉を学び続けたい気持ちと,ややあきらめに近い思いのはざまに揺れ動く複雑さに,どうにもならないものを感じてはおりませんか。特効薬にはならにかもしれませんが,私なりの学びの方法をお伝えしたいと思い文章にしました。
 私も仕事をもつ学生の身分でもあり,もしかすると学びの条件も悩み方もいっしょかと思います。ですから,皆さんとお会いするたびに「進んでいますか」の声がけにもつながります。
 たぶん,学びの出発点はすべて疑問からはじまると私は考えます。通信のレポートを書く場合でも,課題集の設問から,どういう疑問が生じ,どういう視点で考えるかを整理することがたいせつだと思うのです。疑問の部分に該当する内容を,教科書,参考書などから読み込んで整理していけばいいわけです。そのくりかえしが文章につながる内容の個々の部分になり,自分の知識にもなります。自分で表現したいことばと文字にすることばが正確になれば自信にもつながります。全部分かろうとするのではなく,ひとつずつのテーマ,知識の積み重ねが全体をつくりあげると考えると気分が楽になりますよ。
 かつて,小学校や中学校のころ,やたらと目標を作って机の前に貼ったりした記憶,ありませんか。今,通信でレポートを書くのも同じですよね。完全さと不完全さが織り成す魅力。しだいに確かになる知識。分かりだすと楽しくなる学習。もう,迷いを捨て,自分の決めた目標に向かって楽しみを探しましょうよ。
 はじめの意欲は神聖なものです。なぜなら自分自身で考え決めたことですから。学習が進んでいる人も,ペースをつかめない人も,一度みんなで深呼吸して,新しい空気を思いっきり吸い込んで吐き出してみましょう。通信で学ぶ楽しさ,自分らしさの再発見です。

(通信教育部課長 青柳勉)

 レポートに関するアンケートでご要望の多かった「レポート課題を解説する講義」については,担当の先生方に依頼をし,可能な科目からVTR収録を行うことを予定しています。スクーリングのあき時間に放映したり,「オンデマンド型授業」(冊子版『With』19号p.87〜91参照)の要領で自宅のパソコンで視聴できるように計画します。また,「学習会」についてもおって計画させていただきます。「レポートがなかなか返ってこないとやる気をなくす」という点は先生方にお願いするようにいたします。
 その他いただいたアンケート結果は,先生方と相談をして今後のサポート体制を考える資料とさせていただきます。学生の方自身から寄せられたコメントに何件かありましたが,「時間がとれないというのは自分への言い訳にすぎない」という面もあるかと思います。もちろん通信教育での学習の基本は「あせらず じっくりと」です。自分のペースで,学習をお進めください。
 また,「ひろば」欄で「参考文献の入手方法・レポートに役立った参考文献」についての投稿を募集したい,と思います。どうぞ,ご協力を何卒よろしくお願いいたします。

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