S-ACT(包括型地域生活支援室)

S-ACTとは

当院では、精神障害があったとしても、その人が望む地域で、その人が望む生活を実現していくためのサポートプログラムを用紙しています。そのサポートプログラムの名称が、せんだんホスピタルのACTチームを意味する「S-ACT」です。

開院以来、重い精神障害のある人に特化したAssertive Community Treatment(包括型地域生活支援プログラム)を実施してきましたが、2025年4月からは地域の幅広いニーズに対応できるよう対象者の層を広げるなどの改編を行い、精神障害のある人に地域で伴走するチーム(ACT:Acompaniment-based Community Team)として活動しています。

S-ACTが大切にしていること

  1. 利用者(その人)が中心であるということ
  2. 人は希望をもち、人生を楽しむことができるということ
  3. 利用者自身やその人の環境の強みや長所、魅力などを大事にするということ

S-ACTチームの特徴

  1. 専従の看護師や精神保健福祉士、公認心理師を中心に、利用者のニーズに合わせて院内の作業療法士や看護師、精神科医や薬剤師も一緒にチームを構成して活動しています。
  2. 利用者や家族、ケアラーたちの生活の場を中心に、街の中でその人たちに必要なあらゆるサービスを直接提供します。

S-ACTで提供されるサービス例

  • 住居を探したり、不動産屋や家主と調整をはかったりするなど、住居に関するお手伝い
  • 買い物や調理、交通機関の利用、近隣住民との関係調整など、日常生活に関するお手伝い
  • 年金や生活保護の利用、金銭管理など、経済的サービスに関するお手伝い
  • 趣味や娯楽など、その人が人生を楽しめるようになるためのお手伝い
  • 公共施設などの利用やグループ活動への参加、福祉サービスの利用など、社会資源とのつながりに関するお手伝い
  • 就労や就学、一人暮らしなど、その人の希望を実現するためのお手伝い
  • 精神科の病気に関することや服薬に関することなど、ご病気を自己管理できるようになるためのお手伝い
  • 認知行動療法など、薬物療法だけでは改善しきれないお悩みに関するお手伝い
  • 精神科に限らず、身体的健康に関するお手伝い
  • 危機状況時の際や一時的に入院をした際でも、途切れることのない継続的なお手伝い
  • 家族やケアラーのためのお手伝い
  • その他

費用について

S-ACTの訪問支援にかかわる費用には、「診療報酬」の訪問診療や精神科訪問看護・指導料、在宅患者訪問薬剤管理指導料などが該当します。
※自立支援医療の手続きをされている方は、1割負担で、各月上限額に達するまでのご負担となります。

また、公用車による訪問支援のため、別途実費負担として公用車による移動距離× 1km につき 30円 がかかります。

その他、ご関心のある方は、まずは当院のS-ACT(☎022-303-0168)にご相談ください。