不登校
不登校とは
不登校は学校に行けないという「現象」であり、様々な状態が含まれています。 それぞれの道のりを経て回復することが多いものですが、そこに至るまでは本人はもちろんのこと家族にとっても大きな苦悩となり、身体症状や精神症状を長く示して医療的な援助が必要になる場合があります。
疑われる症状(状態)
周囲への不適応感、起床困難や外出したがらないなどの不活発さ、頭痛や腹痛などの身体症状、気分の浮き沈み、人の視線を過度に気にする、ゲームやインターネットにのめりこむ、こだわりが強く生活に支障が出る、家族との関係が悪化し時には興奮する、などの状態になることがあります。
症状チェックリスト
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発熱、頭痛、腹痛、吐き気、めまいなど、体調が優れない
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食欲がない
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物事に集中できない
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些細なことでもイライラする
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眠れない、眠りが浅い
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起き上がるのがつらい、動くことに気力を沢山使わなければならない
治療の流れ
医療では以下のようなことを念頭に置きながら現状に見合った援助を検討していきます。
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これまでの育ち、不登校に至る状況や現在の生活環境
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情緒的傾向や社会不安症などの精神疾患
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子どもの発達的特性(知的障害、注意欠如多動症、自閉スペクトラム症)
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子どもが不登校のどの時期にあるのか
家庭では、「子どもの声に耳を傾ける」「生活を整え、穏やかに接する」ことが大切です。
私たちの考える回復とは、子どもが安心して生活できて、その子どもらしい活気があるという状態です。
場合によっては、児童思春期病棟での入院治療も選択肢の一つになります。