不登校対応入院プログラム
不登校対応⼊院プログラムとは
学校などの社会⽣活や⾃宅での⽇常⽣活がうまくいかなくなっている⼦どものためのプログラム。
病棟での⽣活・⼦ども集団での経験を通して、⽣活リズムの改善や、⾃信を取り戻していくことを⽬指した⼊院プログラムです。
メッセージ
⼦どもたちの⽣活の中で学校が⼤きな存在であることは⾔うまでもなく、それゆえにひきこもりが⻑期化すると、社会⽣活そのものが⼤きく失われ、様々な経験も少なくなっていきます。
多くのご家庭は悩み、迷いながら⼦どもに寄り添い、少しずつ回復していかれますが、その⾜掛かりに苦慮する家庭も少なくありません。
当院ではこれまでもそのような⽅々に児童思春期病棟への⼊院を通しての援助を⾏ってまいりましたが、より地域でご活⽤いただくために、不登校対応⼊院『キャンプせんだん』を始めます。
児童思春期病棟⼊院⽣活を紹介したマンガです。ぜひご覧ください。
東北福祉大学せんだんホスピタル
富⽥順⼦
児童思春期領域⼀同
マンガでわかる「キャンプせんだん」
プログラムのご案内
⽬的
様々な事情で学校などの社会⽣活や⾃宅での⽇常⽣活がうまくいかなくなっている⼦どもが、病棟での⽣活、⼦ども集団での経験を通して、⽣活リズムの改善や、⾃信を取り戻していくことを⽬指しています。
対象者
⾃分の考えで⼊院を希望し決断できる⼦どもが対象になります。当院の医師が外来で診察をした上で、合宿⼊院の対象となるかどうか判断させて頂きます。
期間
⼊院の⽬的によって期間を検討します。⼊院の平均期間は約3ヶ⽉です。
場所
東北福祉⼤学せんだんホスピタル4階病棟(児童思春期病棟)
費⽤
⼊院費は健康保険が適⽤されます。⽣活必需品等の実費はご負担いただきます。
治療内容
-
⽣活リズムの獲得
病棟では起床、消灯、⾷事等の時間が決められており、スタッフが規則正しい⽣活リズムを⾝につける援助をしています。
-
同年代の集団⽣活の経験
⼈間関係や不登校といった同じような悩みを抱えた⼦どもたちと⼀緒に⽣活し、遊ぶ経験を積むことにより、「他の⼦と仲良くできた」という達成感と⾃信を取り戻していきます。スタッフがその過程を⾒守り、援助していきます。
-
⼤⼈への信頼感を取り戻す経験
医師・看護師・⼼理⼠・作業療法⼠・精神保健福祉⼠等が関わることによって、⼤⼈への関わり⽅を試したり、振り返ったりする経験をします。
-
薬物療法
睡眠リズムが整いづらい、不安になりやすい、興奮しやすいといった症状に対して、必要があれば主治医が薬物療法を検討・提案し、ご本⼈と保護者の同意の下で実施していきます。
-
学校への気持ちを再確認する
中学⽣であれば、仙台市⽴吉成中学校の院内学級の利⽤が可能です(転校⼿続きが必要です)。院内学級で学校の雰囲気を体験することで、学校に対する安⼼感を取り戻し、元の学校に対する気持ちを整理していきます。ご本⼈・ご家族の考えを聞かせて頂き、必要に応じて学校の環境づくりの調整をしていきます。
申し込みの流れ
-
お問い合わせ
- 地域医療連携室:
☎ 022-303-0181
受付時間 平日9時~16時まで - 「合宿⼊院の希望」とお伝えください。当院スタッフがお話を聞かせて頂きます。
- 必要に応じて外来受診予約をします。
- 地域医療連携室:
-
外来診察
- 児童思春期病棟担当の医師が診察し、ご本⼈の意思を確認し、対象となるかどうか判断させて頂きます。
- 対象となる場合、病棟⾒学も可能です。
-
⼊院⽇程の調整
- ご本⼈・ご家族のご都合を伺いながら⼊院⽇程の調整をします。
-
合宿⼊院開始
- ⼊院予定⽇に外来へお越しください。
- 外来で再度ご本⼈の意思を確認の上、⼊院⼿続きをします。
活動のご紹介
作業⾵景
製作に当たりご協⼒いただきました関係者の皆様、ありがとうございま した。
河北新報に掲載されました
2020年8⽉24⽇発刊の河北新報朝刊に当院の「キャンプせんだんとぼくのあした」の記事が掲載されました。 ※画像は河北新報社様の許可をいただき掲載しています。