回復(リカバリー)支援プログラム
スキルアップせんだん
18歳~50歳の患者さんを対象としたプログラムです
スキルアップせんだんとは
学業や仕事から遠ざかっている期間が増えたり、復帰したくてもなかなか自信がもてない方、また初めての社会参加に向けて不安が大きく、自宅から一歩が踏み出せない方に向け、ご自身の症状に合わせた社会参加の練習やリハビリ、コミュニケーションやストレス対処法のスキルアップを目指したプログラムです。
入院中の支援について
入院期間
・約2~3ヵ月の入院期間となります。
・入院中プログラムは8週間で11セッション行います。(入院時期により途中からの参加も可能です)
入院治療のメリット
・一定期間、自宅外で生活する事により、規則正しい生活習慣が身に付きやすくなります。
・様々なスタッフとのやりとり、相談を交えて、今の状態にあった社会参加・復帰の計画を客観的に立てることを支援します。
・医療スタッフが身近にいる環境で必要に応じた薬の調整や様々なプログラムにも不安なく取り組むことを支援します。
多職種による支援
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医 師
患者さんと治療の目的や方向性、生活面の目標などについて提案や実践をサポートし(精神療法)、より良い回復(リカバリー)を目指します。また、必要に応じ薬物療法による症状の軽減を図ります。
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看 護 師
入院中の生活はもちろんのこと、これまでの生活で困難を感じたことや、治療について気がかりなことなど身近な立場としてお気軽にご相談いただければと思います。生活上の悩みや不安があるという方は少なくありません。当プログラムを通じてスキルアップを目指す患者さんの後押しができるよう支援していきます。
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薬 剤 師
薬に対する不安や悩みを抱えている患者さんが服用の目的や必要性を正しく理解し治療を継続していけるよう支援を行います。
本プログラムでは服薬の習慣化や再発予防の工夫など、認知行動療法の活用により患者さん自身が納得して治療に取り組めるよう支援していきます。 -
公認心理師
医師からの依頼に応じて、心理検査と個人心理療法を行います。心理検査は、知能検査・作業検査・性格検査など多角的な視点からアセスメントを行い、患者さんの今後の治療・生活に役立てられるよう心がけて実施します。個人心理療法では、患者さん1人1人と丁寧にじっくりと対話することを心がけ、認知行動療法や精神分析的心理療法、芸術療法、EMDR、など様々な専門的技法を用いて支援していきます。
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作業療法士
具体的な作業活動(軽い運動、手工芸、日常生活に関する活動など)を利用して、症状や障害の軽減、気分の安定、他の人との交流、作業遂行の改善を図ります。作業療法を行う中で人と交わることにより、薬だけでは解決できない生活上の様々な悩み事やお困り事に対処できるよう、生活をより良く送る支援を行います。
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精神保健福祉士
退院後の生活や社会復帰、福祉サービスの利用について、ご相談ください。ご本人やご家族との面談や関係機関との連携調整を通じ、ご本人が希望する生活を実現できるような方法を一緒に考えていきます。主治医とも相談しながら、ご希望に応じて利用できる制度や福祉サービスの検討、地域援助事業者の情報など提供していきます。
プログラムのご紹介
集団認知行動療法(クローズ形式・主治医の許可が必要)
「感情」と「認知」について理解をしながら、行動活性化や「価値」について学び、認知再構成法などのワークを行って、不安や悩みに自分で対処できるスキルを身につけていくことを目指します。
専門スタッフによる出前講座(オープン形式)
当院医師や薬剤師による講話で、病状や服薬について学び、不安や病状等を自分でコントロールする方法についての理解を深めます。また、就労移行支援事業所スタッフを招いて、就労支援の活用等についての講話を開催する予定です。
プログラム内容
申し込みの流れ
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お問い合わせ
- 地域医療連携室:☎ 022-303-0181
受付時間 平日9時~16時まで - 「スキルアップせんだんを希望」とお伝えください。 当院スタッフがお話しをお伺いいたします。
- 必要に応じて外来受診を予約をします。
- 地域医療連携室:☎ 022-303-0181
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外来診察
- 医師が診察し、ご本人の意思を確認しながら、入院の対象となるかどうかを判断します。
- 対象となる場合は病棟見学も可能です。
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入院日程の調整
- ご本人・ご家族のご都合を伺いながら入院日程を調整します。
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入院開始
- 入院予定日に外来へお越しください。
- 外来で再度ご本人の意思を確認のうえ、入院手続をします。