募集要項 -2017-
Ⅳ 各種資格などの取得方法
精神保健福祉士国家試験受験資格 取得希望の方へ
精神保健福祉士とは---
精神保健福祉士とは、「精神保健福祉士法」の規定にもとづいて制度化された精神障害者の社会復帰などを援助するソーシャルワーカーであり、 名称独占の国家資格です。 「精神保健福祉士法」第2条では、「社会復帰に関する相談に応じ、助言、指導、日常生活への適応のために必要な訓練その他の援助を行う」と位置づけられています。

今後、精神障害者に対する地域での生活支援重視という流れを受けて、
精神保健福祉士の役割・専門的機能がいっそう求められています。
2016年10月末現在の登録者数は73,723名です。
≪精神保健福祉士国家試験受験資格に関する近年の動向≫
2012年度入学者より、厚生労働省の法令改正により「精神保健福祉援助実習」について、
入学前に精神保健福祉士に関する指定施設で相談援助の実務経験を1年以上有する方は、
実習科目を履修しない(実習免除)で受験資格を得ることができるようになりました。
一方、実習を必要とする方は、医療機関実習が90時間以上義務付けられるとともに(総時間数は福祉施設実習と合わせて210時間以上)、
実習先の要件が課されることになりましたが、それにともない、
例年各地域で実習を受講できる人数枠には変動があり、必ずしも希望の地域での実習が叶うわけではない状況となっています。
≪本学で精神保健福祉士国家試験受験資格を得るためには≫
指定科目を履修(単位修得)して、卒業することが条件となります。
※在籍中に両方を満たすことで、受験資格を得ることができます。
指定科目履修
[別表2]精神保健福祉士国家試験受験資格取得に関する指定科目(28科目68単位)を全て単位修得(「精神保健福祉士国家試験受験資格取得に関する指定科目」参照)。 |
卒 業①科目単位:124単位以上修得 |
精神保健福祉士国家試験受験資格取得
精神保健福祉士国家試験合格
資格登録
≪本学の精神保健福祉士国家試験受験対策の特色≫
本学通信教育部独自の受験対策により、合格までサポートしています。
- (1)本学教員による国家試験対策講義
年間に、受験開始ガイダンス・共通科目編・専門科目編・最終確認編などの受験対策講義を行っています。 - (2)年6回の模擬小テスト
7月から12月まで、毎月初めに配付する模擬小テストを自宅で解き、大学に送付。翌月初めに採点された答案が自宅に送られ、同封の解答・解説を参考に苦手な領域を確認します。
≪精神保健福祉士指定科目の構成について≫
指定科目は、「共通科目(社会福祉士)」と「専門科目」、 「演習・実習指導・実習科目」の3つの科目群より構成されています。 科目群の内容は、他の科目群と密接に関係しており、その関連性を意識しながら学習を進めていくことで、より理解を深めることができます。
また、指定科目のうち、専門科目の構成については、社会福祉士との共通する科目の枠組みに準拠しつつ、 精神保健福祉士に特化する知識と技術(=「医療と協働・連携する相談援助の理念と方法に関する知識と技術」)を加えることにより、 精神保健福祉士に必要とされる科目として明確化されています。
【精神保健福祉士専門科目の内容】
法令に定められた科目の領域 | 本学開講の科目名 | 科目の主な内容 |
精神疾患とその治療 | 精神医学 | 精神疾患や専門治療の内容および特性、関連する人権擁護など |
精神保健の課題と支援 | 精神保健学 | 精神の健康に関連する要因、多様な視点から見た課題など |
精神保健福祉相談援助の基盤 (基礎) | 精神保健福祉援助技術総論Ⅰ | 精神保健福祉士の役割や相談援助の概念と範囲、理念など |
精神保健福祉相談援助の基盤 (専門) | 精神保健福祉援助技術総論Ⅱ | 相談援助における専門職や権利擁護の概念と範囲など |
精神保健福祉の理論と 相談援助の展開 | 精神保健福祉の理論 | 精神保健医療福祉の歴史や支援の基本的考え方と必要な知識 |
精神科リハビリテーション学 | 精神科リハビリテーションの概念やプロセス、その展開など | |
精神保健福祉援助技術各論 | 精神障害者の支援モデルや相談援助の過程、面接技術など | |
精神保健福祉に関する 制度とサービス | 精神保健福祉のサービス | 精神保健福祉法の意義や福祉サービス、社会保障制度の概要 |
精神保健福祉の制度 | 更生保護制度や医療観察法の概要、精神保健福祉との関係など | |
精神障害者の生活支援 システム | 精神障害者の生活支援システム | 精神障害者の生活の実際や人権、各支援制度やその実際など |
≪本学の専門科目の特色≫
- ① 精神保健福祉士養成に長年携わっている、現役ソーシャルワーカーとして経験豊富な教員が科目を担当します。
- ② 「精神障害者の生活支援システム」を除く9科目が履修方法「RorSR」を採用しており、独学で行き詰まることのないよう、講義を受講できる機会を多く設けております。
- ③ 「精神医学」スクーリングでは、本学附属精神科病院の「せんだんホスピタル」に所属する精神科医が講義を担当しており、精神疾患に関してより詳しく解説いたします。
≪演習・実習指導・実習科目について≫
【演 習】
精神保健福祉援助の基礎的知識と面接などのコミュニケーション技法を習得します。
また、事例を用いたグループワークの実践を通して、相談援助の過程を理解します。
〜演習・実習指導科目の流れ〜

【実習指導】※実習の前後(事前指導・事後指導)に行います。
実習の意義を理解し、実習課題を明確にするための「実習計画書」や「実習課題ノート」を作成します。また、地域における現状、各種機関の役割、支援に活用できる制度・サービスについて学びながら、支援者として自己に向き合い、その理解を図ります。
【実 習】
法令の定めにより、福祉施設(障害福祉サービス事業所等:3年次・15日間以上かつ120時間以上)・医療機関(精神科病院等:4年次・12日間以上かつ90時間以上)の異なる2つの種別の機関におい て実習を行います。実習中は、「実習記録」にて日々振り返りを行い、自身の考察を深め、実習終了後は、まとめとして「実習事後レポート」を作成します。
〜実習科目の流れ〜

【重 要】
出願にあたっての注意
福祉心理学科および科目等履修生では受験資格は取得できません。
また、この募集要項記載の内容をご了承いただき、「様式10 精神保健福祉士国家試験受験資格取得希望者出願時の誓約書」をご提出いただける方のみ、ご出願ください。
「精神保健福祉援助実習」受講者へ
- ① 演習スクーリング受講時に、「精神保健福祉援助実習A・B選考試験」を行います。実習受講者の選考は、 演習科目をはじめ他の科目の成績や受講態度、筆記試験、面接などを総合して行います。 そのため、希望者全員が実習を受講できるわけではありませんので、予めご了承ください。
- ② 下記の地域で実習を受講することができます。
- 北海道全域
- 東 北:青森県・岩手県・秋田県・宮城県・山形県・福島県
- 関 東:茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県
- 甲信越:新潟県
- ③ 前項②に実習先となる福祉施設・医療機関を相当数確保していますが、各地域の受講年度の実習希望者数や、実習先の諸事情などにより、 「精神保健福祉援助実習A・B選考試験」に合格した方でも、お住まいの地域では実習ができない場合があることを、予めご了承ください。
「精神保健福祉援助実習」免除者へ
ご出願いただいた実習免除に関する記載内容について、入学後にその内容が事実に反していたことが判明し、 実習免除や国家試験の合格が取り消された場合は、本学ではその責任は負えませんので、予めご了承ください。
1 募集の概要
1)修業年限
本学で精神保健福祉士国家試験受験資格を得るための卒業までにかかる最短年数は、下記のとおりです。
入学年次 | 実習受講者 | 実習免除者 | |
4月生 | 10月生 | 4月生・10月生 | |
3年次編入学 | 2年以上 | 2年半以上 | 2年以上 |
2年次編入学 | 3年以上 | 3年半以上 | 3年以上 |
1年次入学 | 4年以上 | 4年半以上 | 4年以上 |
- ※4月生・3年次編入学・最短2年間で受験資格を取得希望の方は、3期までにご出願ください。4期以降は、入学翌年度からの実習のため、卒業・国家試験受験資格取得までは最短で3年かかりますので、ご注意ください。
10月生・3年次編入学・最短2年半で受験資格を取得希望の方は、6期 (最終) の出願まで受け付けいたします。 - ※「精神保健福祉援助実習」免除についての詳細は、「精神保健福祉援助実習の免除について」をお読みください。
2)精神保健福祉士国家試験受験資格取得希望者専用の出願書類
実習受講者・実習免除者で、それぞれ下記の書類が必要になります。様式の種類 | 実習受講者 | 実習免除者 |
---|---|---|
様式10「出願時の誓約書」 | 〇 | 〇 |
様式11「実務経験申告書」 | 〇 | |
様式12「実務経験報告書」 | 〇 | |
様式13「入学前・精神保健福祉援助実習A希望届」 | 〇※ |
- ※様式13については、3年次編入学者で、入学初年度(10月生は翌年度)に実習を希望する場合のみ必要。
様式10〜13は別冊様式集にあります。その他の必要書類は、「出願にあたって(正科生)」をご参照ください。
本用紙および出願用紙を通じて得られた個人情報は、「精神保健福祉援助実習A」の実習先調整、および入学後の学習指導・実習指導等にのみ使用いたします。
3)学 費 [精神保健福祉士国家試験受験資格取得のための学費の目安]
1年次入学者(4年在学・スクーリング単位30単位・実習受講)の場合
最短4年間で受験資格取得・卒業するための総費用910,000円(実習免除者は730,000円)
入学1年め | 入学2年め | 入学3年め | 入学4年め | |
---|---|---|---|---|
入学選考料 | 10,000円 | ― | ― | ― |
入学金 | 30,000円 | ― | ― | ― |
学 費 | 130,000円 | 130,000円 | 130,000円 | 130,000円 |
スクーリング受講料等(例:8単位/年分) | 40,000円 | 45,000円 | 45,000円 | 40,000円 |
実習関連費(注)(実習免除者は不要) | 95,000円 | 85,000円 | ||
合 計 | 210,000円 | 175,000円 | 270,000円 | 255,000円 |
- ※5年め(在籍延長)以降の学費は、1年あたり10万円です。
- ※10月生で実習を受講する方は、最短でも4年半のため、在籍延長料10万円の加算が必須となります。
3年次編入学者(2年在学・スクーリング単位15単位・実習受講)の場合
最短2年間で受験資格取得・卒業するための総費用570,000円(実習免除者は390,000円)
入学1年め | 入学2年め | |
---|---|---|
入学選考料 | 10,000円 | ― |
入学金 | 30,000円 | ― |
学 費 | 130,000円 | 130,000円 |
スクーリング受講料等(例:8単位/年分) | 50,000円 | 40,000円 |
実習関連費(注)(実習免除者は不要) | 95,000円 | 85,000円 |
合 計 | 315,000円 | 255,000円 |
- ※3年め(在籍延長)以降の学費は1年あたり10万円です。
- ※10月生で実習を受講する方は、最短でも2年半のため、在籍延長料10万円の加算が必須となります。
(注)実習関連費 180,000円=実習費A 85,000円+実習費B 75,000円+実習指導A・Bスクーリング受講料 計20,000円