2021/09/16 医療経営管理学科

【コラム】「新型コロナウイルスワクチン接種-正しい知識を」

医療経営管理学科 学科長 舩渡忠男 教授(医師)

2019年12月に発生した新型コロナウイルス感染症は、世界的なパンデミックとなりました。今年8月からの「第五波」がやや落ち着いてきました。波を抑えていくには、行動規制と消毒の徹底しかありませんでした。やっと日本でもワクチン接種が始められ、本学においても「大学拠点接種」が始まりました。

変異株が猛威を振るい、外ではマスクの生活が続きます。これから大事なことはワクチン接種を継続していくことです。ワクチンを打てば、感染や重症化は高い確率で防げます。つまり、ワクチンはコロナに対する最も効果的な武器と言えます。

しかし、ワクチン接種した人が増えてくるにつれ、「副反応」に関する不安も大きくなりました。副反応を怖がって、ワクチンを敬遠する人もいるようです。接種後の反応として、接種部位の発赤・腫脹・かゆみ、発熱・頭痛・倦怠感などがあります。副反応は、ワクチンを異物として認識されて起こる免疫システムです。2回目の方が強い免疫反応が起こるため、副反応が出る割合が高くなります。副反応の症状が出たときは、解熱鎮痛薬を服用する、十分な水分の摂取する、医療機関へ相談してくください。

また、「生理が止まる」、「不妊になる」など、反ワクチンのデマがSNSなどネットで広まっています。これらは何の根拠もありません。「正しい情報源」(厚生労働省、製薬会社からのパンフレット)から「正しい情報」を仕入れることが重要である。若くてもコロナに感染すれば重症化する可能性があります。ワクチンを接種すれば、自分だけでなく周りの家族や友人への感染リスクも低くなると考えてはいかがでしょうか。

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