2017/11/20 医療経営管理学科

【学生の活躍】学会へのチャレンジ記録(第43回日本診療情報管理学会学術大会)

医療経営管理学科の関田・柿沼ゼミでは、9月21・22日に札幌コンベンションセンターで開催された「第43回日本診療情報管理学会学術大会」の学生セッションにチャレンジしました。
そこで、学生たちの4月から学会報告当日までのチャレンジの様子を紹介します。
(写真は、左手前が講義でお世話になっている星賢一先生、右下が柿沼倫弘助教、左上から三浦まりさん、笹川菫さん、鈴木薫さん)

4〜6月 学会へのチャレンジを開始

報告内容検討中
報告内容検討中
新学期が始まる直前、三浦さんの「去年に引き続きゼミで学会に出場しよう!」という声からこの研究プロジェクトが始まりました。
4月最初のゼミでは何をテーマにして発表をするかを決めました。話し合いの結果、『MDC構成割合を用いた病院機能集積度評価に関する研究 ~東北6県の病院比較分析~』について研究発表することになりました。テーマ決定後、抄録登録の締め切り1時間ほど前まで議論を詰め、なんとか書き上げることができました。

6月上旬に抄録審査を通過し、背景・目的・方法などのスライド構成を考え作成に入りました。それぞれ就職活動と並行しての活動だったため、スケジュール調整が大変でした。

7〜8月 夏休み返上で発表資料を作成

7月からは本格的な発表資料作成に入り、箱ひげ図や散布図を用いたスライドの大まかな形ができあがりました。抄録を執筆している際は、箱ひげ図のみの予定でしたが、散布図により公私別の病院機能集積度と病床数の関係性を示すことにチャレンジすることにしました。グラフの作成には以下の3つのデータを使用しました。
・平成27年度「DPC導入の影響評価に関する調査」(DPCⅢ群より、n=91)
・平成27年度「医療施設(動態)調査・病院報告」
・東北厚生局より保険医療機関・保険薬局の管内指定状況等一覧
データのずれに気づきチーム全員で修正するなど大変なこともありましたが、その後は順調に研究を進めました。

8月は夏休みでしたが、ゼミで集まりデータの集計・分析を進め、考察をしていきました。基本的には週に1回のゼミの時間にみんなで議論を重ねていましたが、3人で集まることが難しい週もあったので、集まって議論することにしました。 

9月 学会発表へ!

学会大会会場が用意したフレームで記念写真
学会大会会場が用意したフレームで記念写真
9月は、これまでで一番あわただしい時期になりました。後期は14日が最初のゼミでしたが、12日に集まり、仕上げに入りました。しかし、確認しているなかで、散布図に用いる病床数のデータが一部異なっていたことが発覚。全員で原因を究明し、手分けして集計・分析をし直したところ、一部でこれまでとは異なる散布図になることがわかりました。

3人で6県を分担したこと、コミュニケーション不足が原因だったのですが、少ない時間のなか3人で研究することのメリットとデメリットを学ぶ出来事になりました。しかし、この結果について考察していく過程で、新たに共通点や各県ごとの特徴が発見できました。失敗に気づくことができたおかげで分析が深まり、より意義のある内容にすることができたと思います。
それから何とかスライドを完成させ、発表練習をするとともに、想定される質疑についてもチーム全員で話し合いを重ねました。

9月21日、札幌コンベンションホールにて、学生セッションでの発表を行いました。前日に宿泊先に到着してからもスライド作成の議論をしていたため、会場に到着してデータの登録を済ませるまでは落ち着きませんでした。しかし、それらを終えると早く発表する時間が来ないかなと、とてもワクワクしていました。

発表では、分類法でお世話になった星賢一先生も発表を聴いていてくださっていたため、とても心強かったです。朝1番の発表だったこともあり、昨年と比較すると会場の人はかなり少ないように感じました。発表そのものは、これまでの成果を存分に発揮できた発表だったと思います。その後は他校の発表や一般の演題を聴いたりして、診療情報や医療安全などの理解を深めることができました。
 

学会の感想

前回発表したこともあり、堂々と発表することができました。学会ではシンポジウムやランチョンセミナー等、今後の研究につながりそうな話を聞くことができて勉強になりました。実習でお世話になった方にも発表を聴いていただき、嬉しかったです。(三浦)

昨年に引き続き学会に参加できたことを嬉しく思います。今年は二日通しての参加だったため、一般演題もたくさん聴くことができました。現役の方々の演題を聴けたことで、今後の勉強や働くうえでの参考になったと思います。お世話になりました先生方、ありがとうございました。(鈴木)

去年に引き続き、学会に参加することができとてもよい経験をさせて頂きました。また今年は一般演題やランチョンセミナーにも参加することができ、より一層様々な刺激を受けました。今回の参加にあたり、お世話になりました先生方、ありがとうございました。(笹川)

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