2024/05/30 産業福祉マネジメント学科

ボランティアワークキャンプ「コミュニティ支援 in『星空日本一』の里」に参加(庄司ゼミ)

ボランティアワークキャンプの概要

産業福祉マネジメント学科 庄司ゼミの学生3名が、526日、岩手県奥州市北股地区で実施されているボランティアワークキャンプ(以後、VWC)に参加してきました。このVWCは、過疎高齢化の進んでいる中山間地域である北股地区〔132世帯、416人、高齢化率54.3%(令和5930日現在:住民基本台帳より)〕の地区センターがボランティアセンターとなり、住民の「困っているので助けてほしい」というニーズに対して、「私、手伝います!!」というボランティアをつなぐ取り組みであり、 1~2か月に1回程度の割合実施されています。

午前は、70歳代後半のご夫婦のお宅にお邪魔し、アスパラ畑の草取りを手伝ってきました。月に2~3回ほど草取りをしなければならないものの、高齢のためなかなか手が回らないそうで、 2時間ほどの作業をした後は、きれいになった畑をみながら差し入れの梅の甘酢漬けをいただき、ご夫婦とおしゃべりを楽しみました。
午後はコミュニティセンターの掃除をしました。地域の高齢化とともにコミュニティセンターの利用も減り、掃除も行き届かなくなってしまったことから「きれいにしたい」というニーズが地域から地区センターに届けられました。地区住民と一緒に掃除機をかけ、雑巾がけをしたところ、床がピカピカになり、地区の方に大変喜んでいただけました。

その後、地区センターの方が「フィールドワーク」と称し、地域の中に点在する耕作放棄地や
400年前からある堰を訪れ、地域の説明を聞きながら、中山間地域の生活について理解を深めました。

北股地区に限らず、日本の中山間地域の多くで、人口減少と高齢化によって、住民の生活上の困りごとが増えています。そして、その困りごとに対応する人材も不足しています。地域外との交流を通して、地域内外みんなで協力して困りごとの解決を図り、地域の暮らしを守る仕組み作りが必要です。その意味で、VWCは今後の中山間地域の展望につながる取り組みと言え、今後も庄司ゼミでは参加を通して、中山間地域の暮らしを守る仕組みづくりに協力をしていきたいと思います。

アスパラ畑の草取りについて農家さんより指導していただきました
農家さんより梅の甘酢漬けを差し入れしていただきました
コミュニティセンターの床の雑巾がけをしました
地区センターより参加証をいただきました