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卒業論文とデザインワーク 三木弘和教授(上)
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2020.11.17
情報福祉マネジメント学科
卒業論文とデザインワーク 三木弘和教授(上)
教員の声<不定期更新>
学科の教育や活動について学科教員の視点でまとめて報告します。第7回目は、三木弘和教授による卒業論文に関する報告の前半です。
三木ゼミの卒業論文
秋の深まりとともに、今年も卒業論文の追い込みの時期がやってきました。
三木弘和ゼミではデザインをキーワードに毎年多様なテーマを設定し、論文の執筆とデザイン制作に当たっています。デザインの領域はとても広く、毎年、多種多様なテーマによる研究と創作が行われています。
情報系やデザイン系の基礎技術を徹底的に学びながら、4年間の集大成として挑む卒業論文は、調査、分析、検証を繰り返し、論理的な思考力と感性的な創造性が問われる、PBL(プロブレム・ベースド・ラーニング)問題解決型授業の典型といっても過言ではありません。
今回は2019年度の卒業論文から、グラフィックデザインを中心とした4名の学生作品を前半後半の2回に分けて紹介します。
全貌をお見せできないのはとても残念ですが、デザイン領域の楽しさ面白さ、クリエティブな側面の一端をのぞいて頂ければ幸いです。
1.カラーユニバーサルデザインの普及へ向けて −CUDガイドブックの作成−
CUD(カラーユニバーサルデザイン)を考慮した改訂版東京メトロ路線図
<研究概要>
現代社会の中で「色」は情報伝達をする上で重要な課題でありますが、これまでの色使いは一般色覚者と呼ばれる多数派向けにつくられている為、少数派である色弱者には正確な視覚情報が伝わらない場合があります。
この現状を解決する手段として「カラーユニバーサルデザイン(CUD)」の研究は進んでいるが、現状での認知度はまだ低い状況です。
そこで、広く色弱特性への理解と認知度を高めるために、教育現場で働く教師、またこれから教師になる教育学部の学生を対象としたCUDガイドブックのデザイン制作を行いました。
その後、CUDガイドブックに関するアンケート検証結果を元に、既存の東京メトロ路線図のリ・デザイン(改訂版)の作成に取り組みました。
使用ソフト: Adobe Illustrator /Adobe Photoshop
冊子サイズ: A4判 22ページ
<教員コメント>
路線図の改訂版の制作に当たっては、イラストレータを駆使して現状版を完璧に活写し、実施した調査結果の検証の過程や考察を踏まえ、色彩のみならず、路線の形状(破線・縞模様・格子模様)などの変更のほか、駅名の書体サイズを大きくしたりと、色弱者への様々な配慮を考慮しています。
調査結果が出たことで満足することも多くいますが、本研究ではその結果を踏まえて、社会に実在するものをより良くしようと取り組んだまさにPBLを体現した研究でした。
2.宮城県マイナー妖怪生息地マップの作成−妖怪による地域振興の可能性−
表表紙(左)/裏表紙(右)
<研究概要>
日本には数多くの妖怪が存在します。その数はざっと1,000以上とも言われており、妖怪を題材にした漫画や創作物などが多くの人々に親しまれています。
しかし、有名な妖怪がいる反面、マイナーで目立たない妖怪も存在するのではないかと、宮城県内の様々な妖怪伝承を調査、分類し、県内固有のあまり知られていない妖怪たちを掘り起こした研究です。
調査の結果、その土地により妖怪の性質も大きく異なり、民俗学的に見ると妖怪はその地域の文化とも密接に関わっていることが明らかとなりました。
そこで、宮城県北部・中部・南部の地域に眠っている計27体のマイナー妖怪を造形化した生息地マップ(図鑑)の作成を行う事で、地域文化の振興や貢献に繋がるのではないかと考えました。
そこで、本研究では、宮城県内の人々に地元の妖怪について認知して頂くことは勿論、県域を越えて知名度が広がっていく切っ掛けづくりとなる冊子の創作に取り組みました。
使用ソフト: Adobe Illustrator /Adobe Photoshop /iPad Pro/Apple Pencil/MediBangPaint
冊子サイズ: A4判 30ページ
<教員コメント>
マイナー妖怪を単にイメージだけでイラスト化したのではなく、日本全国約3,5000以上も存在する妖怪伝承の膨大なデータデータベースから宮城県の1,101件の妖怪伝承を分類・分析し、検証した結果をもとに妖怪図鑑を制作しました。
マイナー妖怪の特徴を的確に捉えながら、全てをオリジナルで描き上げた独創的な卒業論文・制作です。
宮城県北部マイナー妖怪の一部
宮城県中部マイナー妖怪の一部
宮城県南部マイナー妖怪の一部
卒業論文とデザインワーク(下)へ続く
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この記事に関するお問い合わせ
教務部教務課
住所:〒981-8522
宮城県仙台市青葉区国見1−8−1
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E-Mail:
kyomu@tfu.ac.jp
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