2021/05/27 情報福祉マネジメント学科

卒業論文 ~論文系~ 生田目 学文 教授

教員の声<不定期更新>
学科の教育や活動について学科教員の視点でまとめて報告します。第11回目となる今回は生田目教授による卒論についての話です。

卒業論文の表紙の例
卒業論文の表紙の例
みなさん、こんにちは。情報福祉マネジメント学科の生田目です。今回は「卒業論文」をテーマにお話しします。

大学を卒業するときには、いわゆる「卒論」を書くものだというのが一般的な印象かと思いますが、専門性の違いから学部や学科によってさまざまです。卒論が必修であるところ、必修でなくとも書くことが当然とされるところ、ほとんど書く学生がいないというところもあります。

本学科では卒論は必修で、学科創設以来、もっとも力を入れている科目です。卒論に取り組むことによって、学生たちの情報収集・処理する力、文章を作成する力、プレゼンテーション能力など、社会で生きていくための基礎力が格段に向上するのです。8単位ですが、それをはるかに超える価値があります。

研究テーマはゼミによって異なりますが、情報支援ソフトの開発などの「制作系」と、情報福祉分野などの諸問題について論考する「論文系」とに大きく分けることができます。今回は「論文系」の生田目ゼミの卒論について紹介します。

国際政治学を専門とする生田目のゼミは「グローバリゼーション」をテーマに国際的な諸問題について論文を執筆します。
論文の内容の一部
論文の内容の一部
テーマ設定や研究方法の選択は学生たちが自主的に行います。自分が本当に興味関心を持ち、心底探究したいと思うようなテーマを選ぶことで、最後まで意欲的に取り組むことができるからです。

研究方法には文献調査、インタビュー調査、アンケート調査などがありますが、文献調査の場合には著書、学術論文、インターネット上の情報も含め、より多くの情報に触れ、「参考文献」として論文に掲載できることをめざします。

2020年度はゼミ生15名が卒業しましたが、彼らが選んだテーマは「マイクロプラスチック」「リアルファー」「捕鯨」「自動運転」「キャッシュレス」「世界幸福度ランキング」など多岐にわたりました。いずれも身近であると同時に地球規模の問題です。生田目ゼミでは、こうした諸問題について多角的、俯瞰的、そして総合的に分析し、論考することをめざしています。

字数制限は2万4,000字以上3万2,000字以下(400字詰原稿用紙60枚から80枚、A4用紙で1枚1,000字として24枚から32枚ほど)、一見途方もない量に思えます。ところが、好きなテーマに取り組んでいる学生たちは書くことが多すぎて、この字数制限に収めることがむしろ難しいという結果になります。

論文は「序論」(研究背景・研究目的・社会的意義など)、本論(歴史的経緯・現状分析・今後の課題、などさまざまな構成が考えられます)、そして結論(全体のまとめ・それを踏まえた最終的な筆者の主張・さらなる課題など)という構成で章立てされます。図表の活用も推奨され、1個について4分の1ページに換算され、最大5ページ分(20個)まで枚数に数えられます。 

発表スライドの一部
発表スライドの一部
各学生には、ゼミの指導教員(主査)の他に学科の教員1ないし2名が「アドバイザー」となり、6月と10月に行われる「中間報告会」に参加します。専門分野の異なるアドバイザーからはユニークな視点から指導を受けることができ、研究の幅を広げることができます。

12月1日に提出された原稿は、指導教員がていねいに添削指導します。学生たちは添削箇所を修正し、卒論の最終原稿を1月中旬に提出します。この卒論制作過程そのものが、非常に重要な学びとなり、社会で活躍するための基礎的な力になっています。

最終提出された卒論は、評価の70%となります。残りの30%は、2月中旬に行われる「卒業論文発表会」での発表によって評価されます。数回のリハーサルを経て、全学に公開される発表会に臨みます。発表時間は10分、教員からの質疑応答が5分です。当然ながら本番ではスーツ姿の学生たちは超緊張状態、バッチリ発表できた者も、そうでない者も、あるいはうまく質問に答えられなかった者も、貴重な「成功体験」として社会に出る準備ができるのです。(参考記事:2021年度 情報福祉マネジメント学科 卒業論文発表会

卒業生たちは一様に「たいへんだったけど、卒論やってよかった」「あんなに深く勉強したことはなかった」「社会人になってからのプレゼンが全然怖くない」と言っています。

画像は昨年度生田目ゼミで最高点を獲得した國井謙一君の卒論と発表スライドの一部です。本学科の卒論は外部への一般公開はしておりませんが、在学生は過去すべての論文を情報福祉研究室で参照することができます。

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