この研究は東北福祉大学、東北大学大学院医学系研究科(スポーツ・運動機能再建医学寄附講座:萩原嘉廣准教授、運動学分野:永富良一教授)、宮城県体育協会、宮城県スポーツ少年団との共同研究です。宮城県スポーツ少年団に所属する団員(6—15歳、7,333名)の内、有効な回答が得られた5,735名を対象として、団員の歯のケガと指導方法との関連について検討しました。
歯のケガは、全体の13.3%(763/5,735名)で認められました。男子で多く(14.3%, 592/4,132名)、女子(10.7%,171/1,603名)と比較しておおよそ1.5倍でした。また、男子では歯のケガが「休憩が少ないと感じる」、「指導者からの暴言を経験した」、そして「指導者からの体罰を経験した」場合に多いことが明らかとなりました。しかしながら、女子ではそのような傾向は認められませんでした。
少年期の適切な運動習慣は成長・発達を促す上で非常に重要で、しかも将来的なメタボリックシンドロームとの関連も報告されています。しかし、少年期のスポーツ活動によるケガのため、その活動を途中で断念せざるを得ない場合もあります。本研究は、適切でない指導方法が歯のケガと関連することを明らかにしました。指導方法を含めて、子供の運動環境を整えることが子供の歯のケガを減らし、スポーツをより長く楽しむことに繋がるものと考えられます。