2025/08/26 福祉心理学科
【報告】『高校生のための心理学講座』に大関先生と重宗先生が登壇!

8月8日(土)に開催された『高校生のための心理学講座 in Sendai 2025』において、本学科の大関信隆先生と重宗弥生先生が登壇しました。大関先生は「心理師が語る心の健康と支援」をテーマに、重宗先生は「心拍・視線・脳波などから心を読み解く」をテーマに講演されました。
大関先生からの一言
「臨床心理学というと、一般的にはどうしても「カウンセリングのやり方を学ぶ領域」というイメージが前面に出てしまいがちです。ですが実際にはその前提として、人間の「こころ」の構造に関する全般的な理解や発達的背景の理解、そして人間行動の発生機序とこころとの関係など、心理学全般の知識がとても重要になります。また昨今では関係する他の専門領域の方々との協働も重視されています。今回の講座ではなるべく広い視野で臨床心理学をイメージすることが出来るよう心掛けて説明させてもらいました」
重宗先生からの一言
「今回の講座では、生理心理学という分野を紹介しました。これは、心拍や発汗、視線の動きなど体の反応を測定することで、目に見えない心の働きを調べる学問です。講座では、なぜ感情を胸やお腹で感じるのかという疑問から始まり、実際にアイトラッカー(視線追跡装置)を使った測定の様子もご覧いただきました。測定によって得られたデータを通じて、普段は意識していない心の動きが、体の反応として現れることを実感できたのではないでしょうか。このデモンストレーションを通じて、心理学が単なる推測ではなく、データに基づいた科学であることを理解していただけたなら嬉しいです」
講座について
『高校生ための心理学講座』は、日本心理学会が「心理学は実証に基づく科学的な学問」であることを、わかりやすく伝えることを目的として、心理学に興味のある高校生、進路に悩む高校生、心理学の知識を現場で活かしたい教職員の方を対象に全国で開催されている講座です。