2017/11/01 福祉心理学科

【学び】宮城刑務所を見学しました

福祉心理学科ではさまざまな施設の見学を行っています。半澤利一准教授(犯罪心理学)のゼミでは、8月24日に宮城刑務所(仙台市若林区)を訪ねました。生憎の雨の中、夏休み中にもかかわらず22名が集まり、約2時間、施設内の見学とご講話をいただきました。宮城刑務所は、東北各県にある刑務所の基幹施設であり、LBという分類がなされる凶悪犯や刑期10年以上の犯罪性の高い受刑者たちが多く、病院なみの医療設備や救急車まで備えられた医療基幹施設でもあるそうです。このような施設の概要や収容者の実情などを門脇壽和庶務課長から伺い、認知行動療法や動機づけ面接(MI)などを応用した「薬物依存離脱指導」「性犯罪再犯防止指導」について、中村統括矯正処遇官からお聞きしました。

受講生の感想

「特に印象的だったのは、施設内で行われる様々な矯正指導においてグループワークに重点を置いているということです。講話の中で、受刑者同士がお互いの考えや主張を自主的に設ける必要性を伺いました。そうすることで、受刑者個人が社会に適応するために自身の罪を再認識できるということを理解しました。施設の概況から矯正指導の流れまで、一般的には知られていない色濃いお話を頂くことができ、より一層矯正施設への興味が沸きました。」

「今回刑務所見学を通して、刑務所の中は全く違う世界だと感じました。建物は古くとも施錠設備は重厚で、刑務官は鍵を腰に下げているので、受刑者はこういった日常生活で目にする所からもプレッシャーを与えられているのだと感じました。受刑者の方が作業している様子も少しだけ見えましたが、休むことなく手を動かしていました。刑務官の方とすれ違う時も大声で挨拶をしていて驚きました。宮城刑務所は再犯者等、難しい受刑者が多いと聞いていたのでもっと殺伐としているのかと思っていましたが、こういった刑務所の隅々に見られる厳格さが彼らを矯正させているのだと感じました。」

「刑務所内は独特の空気と緊張感が漂う空間でした。宮城刑務所は比較的高齢の受刑者が多いと聞き、そのような受刑者への医療的措置が必要なのはもちろん、やはりどの場所でも今求められているのは『福祉』なのであると強く感じさせられます。また、以前『刑務所に入りたくて罪を犯す人がいる』という記事を見たことがあったのですが、少しその気持ちが分かったような気がしました。決まった時間での労働があり、入浴や食事、自由時間があり、そして何より布団で寝ることが出来るからです。人間にとって必要なものは全て揃っています。そう考えると、高齢者の受刑者が多いことにも納得がいきます。見学を通し、犯罪を防止することは勿論ですが、それ以上に罪を犯した人への矯正処遇が大切なのであると感じました。」‬

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