2017/11/10 福祉心理学科

【学び】「福祉心理学」において外部講師を招いた特別講義が行われました

福祉心理学科では、理論知と実践知を融合した『心理実践力』を身につけた学生の育成に取り組んでいます。

『福祉心理学』(中村恵子准教授)の授業では、福祉臨床と心理学の基礎知識との融合を目指し、福祉現場の実践家をお招きして特別講義が行われています。11月7日は、社会福祉法人仙台市手をつなぐ育成会 障害福祉サービス事業所コキア施設長の澤井透氏から,知的障害者支援の実際についてお話いただきました。

コキアは、公共施設の清掃作業に取り組む就労支援型施設で、知的障害者が社会参加を実感し、充実感をもって過ごせるように支援されているのだそうです。澤井先生は、1984年に本学社会福祉学科を卒業されて以来30余年にわたる実践経験を惜しみなく後進に語ってくださいました。学生は先輩の講話に熱心に耳を傾け、授業終了後も先生を囲んで質問が相次ぎました。

受講生の感想

・先生が体験された実例はリアルでイメージしやすく、教科書で学んだ障害者像とは違うさまざまな側面が理解でき、こんな先輩のいる福祉大に入ってよかったと思いました。
・先生のお話を聞いて、重要なのは障害を抱える人が社会になじめるように支援することだけでなく、私たちが理解を示し、その人たちを受け入れる社会をつくることなのだと思いました。
・一人の障害者さんのために、地域の人ともチームをつくって支援を惜しまない先生に感動しました。
・対象者を単なる支援対象としてではなく、まるで友人のように見ている先生の話を聞いて自分の中に潜む障害者への偏見に気づき、先生のような支援者になりたいというモチベーションにつながりました。
・先生の障害者との交流は、知識を学ぶ以上に障害者支援をしたいと思わせてくれました。
 

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