2019/10/16 福祉心理学科 総合福祉学研究科 福祉心理学専攻

【卒業生インタビュー】納谷直子さん(平成19年 大学院 臨床心理分野修了) / 臨床心理士 / NPO法人「ここねっと」支援員

卒業生インタビューでは、様々な業界で、福祉心理学科で習得した心理実践力を活かし、活躍している卒業生にスポットを当てて紹介します。

本学の総合福祉学研究科福祉心理学専攻(臨床心理分野)は、臨床心理士指定大学院として1999年にスタートしました。これまで、臨床の現場で働く多くの心理実践家が育っています。今回の卒業生インタビューでは、本学大学院で学び、臨床心理士の資格を取得して、現在、宮城県のNPO法人自閉症ピアリンクセンター「ここねっと」の地域活動推進センター「ここねっとデイ」で支援員としてご活躍されている納谷直子さん(平成19年卒 北海道出身)に学生時代のこと、お仕事のことなどを伺いました。

— 現在のお仕事内容について具体的に教えてください。

NPO法人自閉症ピアリンクセンター「ここねっと」での相談員を経て、現在は「地域活動推進センターここねっとデイ」で、成人期の高機能の発達障害の方達の日中活動支援を担当しています。当事者の方達が社会参加の意欲を持ったり、居場所を作るための「生活就労支援」、「余暇支援」、「相互交流支援」のプログラムを実施しています。また、当事者の方達と協働し、発達障害の理解啓発のために体験談発表を行うなど、当事者が自ら望む生活を実現するための活動も一緒に行っています。

— 現在のお仕事を志したきっかけについて、教えてください。

大学院1年生の時に体験したボランティア活動を通して「ここねっと」につながり、発達障害の当事者の方達と出会ったことがきっかけです。それまでは、漠然と臨床心理士になりたいと考えていましたが、彼らの生活面や対人面の苦労を知り、支援者として、生きやすくなるために一緒に考えていきたいと思うようになりました。

— 発達障害の方々の支援にあたり、大切にしていることはありますか?

自分の価値観や感覚で相手のことを決めつけないことです。発達障害の方々は、多数派の人とは異なる認知特性を持つため、周囲に理解してもらいにくいという苦労を日々しています。一見すると、注意を受けたり、誤解されるような行動にも、必ず本人なりの理由や事情があります。それを知ると「なるほど!」思うことが多いです。彼らの味方、理解者であるために、「本人の話をまず聴く」、「言動の背景に何があるか考える」という2つのことをいつも自分に言い聞かせています。

— お仕事の魅力や、やりがいについて教えてください。

支援者は、ご本人やご家族に、課題に向き合っていただくことを求める立場ですが、同時に自分自身の価値観や経験が常に問われ、自己との向き合いが求められる大変さもあります。それと同時に、人の変化や成長に触れられたり、人との出会いにより自分も鍛えられ、成長できる仕事だと感じています。

— 心理学を学んでいる後輩へのメッセージをお願いします!

私自身振り返ると、大学・大学院講義で学んだことだけでなく、自ら動いて経験した中で、心が動いたり、とことん考えたことが、今とても役立っていると感じています。「動けば、何かある」と思います。ぜひ、自分の関心があることへ一歩踏み出し、人との関わりの中で「自分の良さ」を磨いていってください。応援しています。


納谷さん、ありがとうございました!

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