2020/10/20 福祉心理学科

【卒業生インタビュー】本間彩香さん(2013年 福祉心理学科卒)/ 臨床心理士 / 公認心理師 / スクールカウンセラー

卒業生インタビューでは、様々な業界で、福祉心理学科で習得した心理実践力を活かし、活躍している卒業生にスポットを当てて紹介します。

今回の卒業生インタビューは、本間彩香さん(宮城県出身)です。本間さんは、東北福祉大学福祉心理学科卒業後、養護教諭として働いた後、本学の総合福祉学研究科福祉心理学専攻(臨床心理分野)を修了し、現在は、宮城県や仙台市の小・中学校でスクールカウンセラー(SC)として活躍していらっしゃいます。

— 今のお仕事を目指したきっかけを教えてください。

養護教諭として学校現場にいた2年間、不登校や発達障害、学校で過ごすことに不安を感じている児童生徒が多くいるのだと感じました。私自身も小学生の時は学校に行きたくないと感じることもあったため、悩みや不安を抱える子どもたちの役に立ちたいという思いを抱くようになりました。そういった思いから再度心理学を学び心理面のケアをおこなうスクールカウンセラーを志し、大学院への進学を決めました。今振り返ると思い切ったことをしたと思いますが、今の仕事がとても好きなので行動してよかったと思っています。

— 小・中学校でのSCのお仕事内容について具体的に教えてください。

主な仕事は児童生徒・保護者のカウンセリングと教職員を対象としたコンサルテーション(専門家同士の情報交換)です。カウンセリングを通して児童生徒へ直接的な支援をおこなうだけでなく、児童生徒が主な生活の場である家庭と学校でよりよく過ごせるよう保護者や教職員と協力して見守ります。また、要望があれば児童生徒を対象に心理教育や、教職員の職員研修を担当することもあります。

— 養護教諭とSCは、どちらも子供たちをサポートするお仕事だと思いますが、それぞれの魅力や、やりがいについて教えてください。

養護教諭の仕事の魅力はなんといっても児童生徒の成長をそばで見守ることができることだと思います。基本的な生活習慣を身につけたり、自分の体調と向き合ったりと自分自身を大切にできるようになっていく姿を見るのはとても喜ばしいことです。健康面のサポートを通して子どもたちの豊かな成長に貢献できることにやりがいを感じます。
スクールカウンセラーは、自分自身の力で問題を解決し成長していく子どもたちの姿を見ることができる仕事です。内面の成長は身体の成長ほど分かりやすいものではないですが、面接を継続していると表情や態度、言葉の端々から成長を感じるとき充実感があります。表舞台には立たない黒子のような役割ですが、子どもたちが本来もっている強さや解決する力を感じ、私自身もエネルギーをもらっています。

— 先生は養護教諭一種免許と公認心理師というふたつの国家資格にチャレンジされました。ご経験を踏まえて、どのような学びを学生時代にしておくとよいかアドバイスをお願いします。

わたしは、結果として複数の資格を取得しましたが、学生時代は養護教諭になることを目標とし、大学院時代はスクールカウンセラーになることを目標にしていました。勉強はもちろんですが、遊びやアルバイト、サークル活動やボランティア活動などさまざまな経験をしました。本を読んで感動したり、家族や友人と会話して笑い合ったり…特別なことでなくていいと思います。日常の些細な出来事すべてが学びですので、分野にこだわることなくさまざまな経験を通して視野を広げてください。

— どのような学生時代の学びが、お仕事をする上で役立っていると感じますか。

大学での学びはわたしが心理士の仕事をするうえで基礎となっていると感じています。講義の内容ももちろんですが、広くさまざまな分野を学ぶことで自分がどの分野に興味があるのかを知ることができました。当時、臨床心理学や発達心理学の講義は特に楽しみにしていた記憶があります。そのときの関心が現在の仕事に通じているのだと思います。
大学院での実践的な学びは現場に出るうえでどれも役に立ちました。実習に行かせていただき、心理士が実際に活躍する現場を見せていただいたことや、講義で心理検査を扱い自分自身を知ることができたことは心理士としての大きな糧になっていると感じています。

— これから、心理実践の現場で働きたいと考えている後輩へメッセージをお願いします!

4年間の大学生活は長いようであっという間に終わってしまいます。限られた時間で自分は何を学びたいか、どんな人になりたいかをよく考えることが大事だと思います。勉強ももちろん大切ですが、大学生のうちにしかできないことにたくさんチャレンジしてください。大学生活は最大のモラトリアム期でもあります。学問に没頭する、ひとりで旅に出る、アルバイトをする、一生付き合える友達をつくる…今から経験することは社会に出たときにきっと役に立つはずです。視野が広がった時、自分の知らない自分と出会えるかもしれません。まずは自分を知り受け止めることが心理士としての第一歩なのだと思います。皆さんと同志として現場で一緒に働ける日を楽しみにしています。

本間さん、ありがとうございました!

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