2021/11/25 福祉心理学科 総合福祉学研究科 福祉心理学専攻 同窓会
【卒業生インタビュー】今川ゆきさん(2016年 福祉心理学科卒)/ 臨床心理士 / 公認心理師
卒業生インタビューでは、様々な業界で、福祉心理学科、大学院福祉心理学専攻で修得した心理実践力を活かし、活躍している卒業生にスポットを当てて紹介します。
今回の卒業生インタビューは、今川ゆきさん(宮城県出身)です。
今川さんは、東北福祉大学総合福祉学部福祉心理学科卒業後、東北福祉大学大学院の臨床心理分野修士課程を修了し、臨床心理士と公認心理師の資格を取得されました。現在は、仙台市精神保健福祉センターでデイケア係として活躍するとともに、東北大学大学院文学研究科の博士課程で心理学の基礎研究に取り組んでいらっしゃいます。
今川さんは、東北福祉大学総合福祉学部福祉心理学科卒業後、東北福祉大学大学院の臨床心理分野修士課程を修了し、臨床心理士と公認心理師の資格を取得されました。現在は、仙台市精神保健福祉センターでデイケア係として活躍するとともに、東北大学大学院文学研究科の博士課程で心理学の基礎研究に取り組んでいらっしゃいます。
— 現在のお仕事内容について具体的に教えてください。
仙台市精神保健福祉総合センター(はあとぽーと仙台)では、こころの健康づくりに関するさまざまな事業を行っています。その中で、私が担当している精神科デイケアの就労支援・社会参加コースは、外来治療のひとつで、就労を含めたその人らしい社会参加に向けての活動の支援を行っています。デイケアの通所者(メンバー)という集団を対象にプログラムを企画・運営をすることや、メンバーの個別の相談に対応することがデイケアスタッフの主な業務です。担当するスタッフは保健師や精神保健福祉士、心理士などの多職種チームで、多様な視点からメンバーを支援していることが特色のひとつです。
— お仕事を志したきっかけは、どのようなことでしょうか?
はあとぽーと仙台で働くまでは、公認心理師の資格は持っていましたが、心理職とは異なる仕事していました。その中でも心理学の知識や技術が活かせるような場面がたくさんあり、実際の現場で働いたときには、どんなふうに心理学を活用していけるのかと思ったことがきっかけのひとつです。そして、心理職として働くなら、年齢や疾患にかかわらず、いろいろな人とかかわる現場で働きたいと思っていました。そんな矢先、大学院時代に実習でお世話になり、仕事内容を少し知っていた当センターの求人がタイミングよく出て、ありがたいことに採用していただけました。
— 障害のある方々に対して支援するにあたり、大切にしていることはありますか?
「その人はどうしたいのか」という視点を大切にしています。心理士の助言や支援を受けること・受けないことを最終的に決めるのはクライエントです。クライエント本人が何を求めているのか、何をしたいのかを言葉や行動から、しっかりアセスメントすることで「その人らしい」支援ができると感じています。また、心理士自身が仕事に対する悩みを抱え込まないことも大切だと思います。クライエントのより良い支援のためにも、「困ったな」を感じたら周囲の人に積極的に相談するようにしています。
— お仕事の魅力や、やりがいについて教えてください。
デイケアでは面接室で話す様子と、集団の中で他のメンバーやスタッフとかかわる様子のどちらも見ることができるので、いろいろな表情のクライエントに会えることは魅力のひとつだと思います。日々の業務は忙しいですが、「デイケアに来れてよかった」「デイケアに通えてよかった」と通所するメンバーやデイケアを卒業していくメンバーが社会とつながるきっかけの場として、その一歩に立ちあえることは、やりがいになっていると思います。
— 今川さんは、大学院博士課程で学びながら、お仕事をなさっていると伺いました。基礎研究と臨床実践の両方に取り組もうと考えた理由を教えてください。
人の心の一般法則を導き出す基礎研究としての心理学と、個々人に対応していく臨床実践としての心理学は、一見異なるように見えますが、双方とも人の反応から心を推測するという点では、共通していると考えています。共通していながらも、異なる視点で双方の心理学を見つめることで、自分の「心理学的な視点」の質を高めることになると思い、両方に取り組んでいます。あとは、単純に心理学が好きなので、基礎から応用である臨床まで幅広く関心があるためです。その原点は、同一の学科でさまざまな分野の心理学を学べる福祉大で学べたことにあると思っています。
— 心理学を学んでいる後輩へのメッセージをお願いします!
友達と話すこと、アルバイトをすること、学習すること、物を見ることなど、私たちの生活のさまざまなことが心理学に関連しています。そのため、どんなところでも活用できるものだと思っています。心理学はそれだけ身近であり、深い学問です。心理学を学んだすべての皆さんが、心理学に直結する仕事を選択するわけではないと思いますが、心理学を学んだことは大きな価値になると思います。皆さんが福祉大で学んだ心理学を「どう活かすか」の可能性は大いにあると思うので、自信を持って楽しい大学生活を送ってください。
今川さん、ありがとうございました!
仙台市精神保健福祉総合センター(はあとぽーと仙台)では、こころの健康づくりに関するさまざまな事業を行っています。その中で、私が担当している精神科デイケアの就労支援・社会参加コースは、外来治療のひとつで、就労を含めたその人らしい社会参加に向けての活動の支援を行っています。デイケアの通所者(メンバー)という集団を対象にプログラムを企画・運営をすることや、メンバーの個別の相談に対応することがデイケアスタッフの主な業務です。担当するスタッフは保健師や精神保健福祉士、心理士などの多職種チームで、多様な視点からメンバーを支援していることが特色のひとつです。
— お仕事を志したきっかけは、どのようなことでしょうか?
はあとぽーと仙台で働くまでは、公認心理師の資格は持っていましたが、心理職とは異なる仕事していました。その中でも心理学の知識や技術が活かせるような場面がたくさんあり、実際の現場で働いたときには、どんなふうに心理学を活用していけるのかと思ったことがきっかけのひとつです。そして、心理職として働くなら、年齢や疾患にかかわらず、いろいろな人とかかわる現場で働きたいと思っていました。そんな矢先、大学院時代に実習でお世話になり、仕事内容を少し知っていた当センターの求人がタイミングよく出て、ありがたいことに採用していただけました。
— 障害のある方々に対して支援するにあたり、大切にしていることはありますか?
「その人はどうしたいのか」という視点を大切にしています。心理士の助言や支援を受けること・受けないことを最終的に決めるのはクライエントです。クライエント本人が何を求めているのか、何をしたいのかを言葉や行動から、しっかりアセスメントすることで「その人らしい」支援ができると感じています。また、心理士自身が仕事に対する悩みを抱え込まないことも大切だと思います。クライエントのより良い支援のためにも、「困ったな」を感じたら周囲の人に積極的に相談するようにしています。
— お仕事の魅力や、やりがいについて教えてください。
デイケアでは面接室で話す様子と、集団の中で他のメンバーやスタッフとかかわる様子のどちらも見ることができるので、いろいろな表情のクライエントに会えることは魅力のひとつだと思います。日々の業務は忙しいですが、「デイケアに来れてよかった」「デイケアに通えてよかった」と通所するメンバーやデイケアを卒業していくメンバーが社会とつながるきっかけの場として、その一歩に立ちあえることは、やりがいになっていると思います。
— 今川さんは、大学院博士課程で学びながら、お仕事をなさっていると伺いました。基礎研究と臨床実践の両方に取り組もうと考えた理由を教えてください。
人の心の一般法則を導き出す基礎研究としての心理学と、個々人に対応していく臨床実践としての心理学は、一見異なるように見えますが、双方とも人の反応から心を推測するという点では、共通していると考えています。共通していながらも、異なる視点で双方の心理学を見つめることで、自分の「心理学的な視点」の質を高めることになると思い、両方に取り組んでいます。あとは、単純に心理学が好きなので、基礎から応用である臨床まで幅広く関心があるためです。その原点は、同一の学科でさまざまな分野の心理学を学べる福祉大で学べたことにあると思っています。
— 心理学を学んでいる後輩へのメッセージをお願いします!
友達と話すこと、アルバイトをすること、学習すること、物を見ることなど、私たちの生活のさまざまなことが心理学に関連しています。そのため、どんなところでも活用できるものだと思っています。心理学はそれだけ身近であり、深い学問です。心理学を学んだすべての皆さんが、心理学に直結する仕事を選択するわけではないと思いますが、心理学を学んだことは大きな価値になると思います。皆さんが福祉大で学んだ心理学を「どう活かすか」の可能性は大いにあると思うので、自信を持って楽しい大学生活を送ってください。
今川さん、ありがとうございました!
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