2024/01/31 教育学科

教員インタビュー 山下祐一郎准教授(初等教育専攻担当)

本格的な冬を迎え、東北福祉大学のキャンパスの木々の枝に雪が積もり、冬景色となる日々が増えてきました。学生たちは後期の授業の終わりが近づき、期末試験やレポートの準備で、図書館や自習室で真剣に学習に取り組んでいます。さて、今回の教育学科教員インタビューは、教育学部教育学科で、情報教育を担当している山下祐一郎准教授に登場してもらいました。

-------------なぜ大学の教員を志したのですか?

僕は昔からドラえもんが好きでした。ドラえもんの単行本第15巻に「人生やりなおし機」という話があります。このエピソードのオチは、人生のやりなおしに失敗したのび太君が、「勉強して発明するんだ。勉強しなくても頭のよくなる機械を。」と言いながら一生懸命勉強するシーンで終わります。この「勉強しなくても頭のよくなる機械」という言葉に感銘を受けました。そんな機械があれば勉強に苦労しなくてすむでしょう。

-------------実際に、教育学を勉強してみてどうでしたか?

「勉強しなくても頭のよくなる機械」だと『攻殻機動隊』に出てくる電脳化の話になってくるのかと思います。そうだとすると、教育学より工学へ進むべきだったかもしれません。ただ、電脳化だといつ実現するのか分かりません。それに、教育学を勉強する中で、自分が本当に必要だと感じていたことは、「勉強しなくても頭が良くなること」では無くて、「勉強が楽しくなること」だと気づきました。ですから、教育学を勉強して良かったと思っています。いずれにしてもテクノロジーと教育の両方に興味があったので、教育学の中でも情報教育と教育におけるICT活用が専門になっていきました。

-------------高校生の皆さんに、大学でどのようなことを学んで欲しいと思いますか?

そうですね、何でも良いから何か一つを一生懸命にやって欲しいと思います。ひとつの物事を突き詰めることで得られる学びは、高校までの勉強とはまた違った良さがあると思います。大学では高校よりは自由に動けるようになると思いますから、自分の好きなことにじっくり向き合ったり、専門の人に話を聞きに行ったり、同じようなことをしている仲間を見つけたり、いろいろな広がりがあるのではと思います。まずはあまり深く考え過ぎないでいろいろやってみると、自ずと自分の進みたい道が見えてくると思います。

-------------最後に、教員や保育士を志望する高校生の皆さんへメッセージをお願いします。

本学の教育学部教育学科は教員や保育士を志す人にとって、良い環境がそろっていると思います。カリキュラムの中に演習や実践が豊富ですし、実習などで実際に幼児・児童・生徒と関わる機会も設けられています。また、本学の教員の多くは教育現場や保育現場で働いた経験がありますので、授業やゼミなどで、実際の経験に基づく具体的なアドバイスが得られます。

本学科では特別支援教育の4領域(聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱)の教員免許が取得できることも特色の一つですし、東北福祉大学は伝統的にボランティア活動が盛んです。昨今、特別支援教育へのニーズはますます高まっていますので、教員や保育士になりたいという皆さんにとってはとても恵まれた環境だと思います。

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