2024/03/16 教育学科

教員インタビュー 熊谷 和彦教授(初等教育専攻・生活科担当)

3月に入って、キャンパス内の桜の木々のつぼみも膨らみ、春の気配が感じられるようになってきました。学生たちは春休み中ですが、学内では来年度に向けた準備が着々と進められています。そうしたなかで、今回は、教育学科初等教育専攻において生活科の指導法などの授業を中心に担当されている熊谷和彦教授にインタビューを行いました。長い教職経験を有する熊谷教授には、教育学科の学生達に期待することや未来の教員に対するエールも含めてお聞きしました。

-------------熊谷教授は教職としてこれまでどのような経験をしてきましたか?

小学校の教諭や校長、教育委員会事務局の主任指導主事や教育センター所長、大学の教員など、指導対象は小学生、大学生、教員とさまざまでしたが教育に携わる仕事を47年間続けてきました。

-------------熊谷教授の専門分野とその魅力をどのように考えていますか?

主に小学校低学年の教科である生活科(指導法や評価)を中心に研究してきました。一律的・画一的でない学び、よく耳にする言葉を使えば「みんな違ってみんないい」学びが生活科の学習活動のよさです。一人一人の子どもが感じたこと、考えたことに共感しながら子どもを中心に教員も共に学習を展開していくところが生活科の魅力です。
 

-------------長い教職経験を踏まえて、学校教員という仕事の魅力についてどのように考えていますか?

私は、「子どもを自立した社会人に育てる」ことが教育の目指すところであると考えています。教職は、折々の発達段階に即した子ども自らの育ちを傍らで寄り添って支援することができる、換言するとある時期の子どもの人生に共に関わっていく、きわめてやりがいのある仕事でありそれが学校教員の魅力であると思っています。

-------------最後に、未来の教員や保育者を志望する若者にメッセージをお願いします。

教育は「未来を創る人間をはぐくむ仕事」です。子どもを指導するだけでなく子どもに学びながら自らも共に成長していく、そのような教員であることを願っています。

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