2024/09/03 教育学科

【教育学科】黄ゼミ、女子少年院を訪問

8月2日、黄淵煕(ファン・ヨンヒ)教授のゼミ(特別支援教育)の3年生15名は、ゼミ活動の一環として、仙台市若林区にある青葉女子学園を訪問しました。青葉女子学園は、女子のための少年院で、仙台高等裁判所管内の家庭裁判所の審判により、保護処分として少年院送致の決定を受けた心身に著しい障害がないおおむね12歳以上23歳未満の女子少年を収容し、少年の健全育成と再非行防止をめざし、矯正教育を行う国立の施設です。
はじめに、施設内を見学させていただきました。施設の中には面談室や学習室のほか、かつて在院少年の部屋として使用されていた部屋を見学用に作り替えた部屋がありました。また、食堂には実際の食事のメニューなども展示されていました。そのほか、少年たちが矯正教育の指導のなかで制作した絵や詩、手芸などの作品も展示されており、自分の過去に犯した過失や被害者の気持ちと向き合う努力が感じられました。
次に、法務教官から、現在の学園の状況や教育内容、社会復帰に向けての支援などについて詳しく説明していただきました。特に、在院少年の中で発達障がいや知的障がいのある人がかなりの割合でいるという説明を聞き、日頃から発達障がいについて勉強しているゼミ生たちは、とても関心を示しました。学校教育以外にもこのような形で児童・生徒の成長とかかわり、教育をする仕事があることを知り、法務教官という仕事に興味を持ち始めたゼミ生もいました。
後期のゼミでは、女子少年院の見学の振り返りを行うことで、少年への矯正教育の現実や再犯を防ぐために必要な支援、社会のあり方などについて考えていきたいです。
(文責:黄)
 
法務教官からの説明(右手奥が法務教官)
法務教官からの説明(右手奥が法務教官)
少年院訪問を終えて
少年院訪問を終えて

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