2025/08/29 教育学科
教員インタビュー 菅原敏彦教授(中等教育専攻担当)
今回は本学の教職課程支援室(教員免許の取得をめざす学生をサポートする部署)の室長でもある中等教育専攻担当の菅原敏彦教授に、教育学科の学生や教師をめざす高校生の皆さんへのメッセージをもらいました。

---菅原教授は現場の教師経験があるとのことですが、教師となったきっかけはありますか?
大学では、機械工学を専攻していましたが、教員免許を取得するための勉強をしているうちに、数学のよさやおもしろさを実感するようになり、教職に魅力を感じ教師となりました。特に、数学者の矢野健太郎先生や広中平祐先生などの著書を読み進めていくうちに、子どもたちに数学で感動を与えたいと思うようになりました。
---中学校現場や行政での経験をされたそうですが、そこから得られたものは何ですか?
学校でも行政でも、何かを実践する場合のスタートは、子どもを起点にすることがとても大切であるということです。子どもの学びを支え、子どもが独り立ちできるように指導・支援していくことが教師の使命であることを深く認識しました。
同時に、子どもが大きく変容していく姿から、教師としての「やりがい」「生きがい」を得ることができました。
同時に、子どもが大きく変容していく姿から、教師としての「やりがい」「生きがい」を得ることができました。
---本学の教職課程支援室長として、これからの教師に求められることをどう考えていますか?
知的好奇心を持ち続け、さまざまな事象や物事は、一体どうなっているだろうと問い続けることが、これまで以上に教師には必要だと思います。AIなどを活用すると瞬時に結果がでる情報化社会にあって、物事の本質を見極めるためには、じっくりと問い続け、考えることが重要であると実感しています。そういう教師の姿に、子どもはあこがれます。魅力ある授業は、このような教師の姿から生まれていきます。
---学生には大学でどのようなことを学び、身に付けてほしいと思いますか?
他者の気持ちが分かるということが、教師には必要です。教科指導も生徒指導も、始まりは他者の気持ちを理解することです。日々の講義やサークル活動、アルバイトなどで、失敗を恐れずに積極的に行動し、さまざまな考えや価値観に触れることによって、他者の気持ちが分かるようになります。大いに学び、大いに遊び、世の中には、いろいろな人がいるということを実感してほしいものです。
---教師を志望する高校生のみなさんへメッセージをお願いします。
子どもとともに「驚き」と「感動」を共有できるのが教職の魅力です。
「先生 今日の問題は面白かったね」
「先生 今日の問題は面白かったね」
「なんでそうなるの? 不思議だな」
「先生も よく分からなかったな」
「先生 あなたに会えたことは私の人生の宝です」
「つらいことがあると 先生の言葉を思い出します」
教職には「人づくり」という、大きな社会的意義があります。それだけに、たくましく成長していく子どもたちを見守りながら、子どもたちからいろいろなことを学び、自らも成長することができる職業です。子どもに教えることや一緒に遊ぶことが好きな人は、是非、教職を目指して、社会に貢献してほしいと思います。
この記事に関するお問い合わせ
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