2025/12/23 教育学科
【教育学科】総勢約600名参加の「TFU教育フォーラム2025」が開催されました
【教育学科】総勢約600名参加の「TFU教育フォーラム2025」が開催されました
12月6日(土)、今回で14回目を迎える「TFU教育フォーラム2025」を無事に開催することができました。「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を目指して」という大テーマのもと、全体会のパネルディスカッションに続いて、5つの分科会で熱心な議論が展開されました。当日全体会には総勢497名、分科会には総勢606名(第1分科会238名、第2分科会175名、第3分科会70名、第4分科会38名、第5分科会85名)*のご参加をいただきました。たくさんのご参加をいただき、誠にありがとうございました。開催に際し、登壇者をはじめ、ご協力いただきました関係者の皆様に深く御礼を申し上げます。
*事後アンケート回答者数に基づく速報値です。実際の出席者数には変動があります。
全体会報告:
全体会では、宮城県教育庁特別支援教育課課長補佐 大友きか子氏、仙台市教育局国際教育推進課主任指導主事 佐藤陽介氏、本学教授 長田徹氏によるパネルディスカッションが行われました。「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を目指して」の意義と背景を確認し、宮城県の特別支援教育、仙台市で設置をめざす新教科・国際探究におけるそれらの具体について紹介されました。学生との質疑応答もあり、教育現場の今を考える機会となりました。
第1分科会(幼保)では、「幼児教育における個別最適な学びと協働的な学び」をテーマに岩手県立大学准教授 井上孝之氏のファシリテーションのもとワークショップ形式で展開されました。1年生から4年生まで総勢238名の幼保学生が集結し、小グループでの仮想「園外保育」指導計画作成を行いました。経験や知識の異なる学生が協働的に一つのテーマに取り組む、ほかでは経験できない学びを共有し熱気溢れる分科会となりました。
第2分科会(小学校)では、小学校教員となった本学卒業生の実践報告、グループディスカッション、パネリストからの助言を通して、これからの時代を生きる子どもたちのために「今望まれる授業」について参加者とともに考えました。児童の実態や学びの目標に合わせて一斉学習、個別学習、協働学習を柔軟に取り入れ、児童自身が主体的に学び、自らの考えを深められるような学びの構造化、指導の工夫について学ぶことができました。
第3分科会(中等社会)報告:
第3分科会(中等社会)では、中学校・高等学校の教諭となった本学卒業生の実践報告、質疑応答を通して、今の中等社会科における「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」の考え方と実践について考えました。個別的な学びから協働的な学びに移行する際の学習端末の有効活用、社会科における探究的な学びの先進的な取組が紹介されました。分科会の結びには本学教授 下山忍氏より実践報告を価値付けする講評がありました。
第4分科会(中等英語)では、中学校教員になった卒業生による実践報告と英語科4年生によるフィンランド交換留学報告を行いました。教育現場の現状や英語教育を巡る課題、短期留学と異なる長期留学の魅力などについて考えを共有し、活発な質疑応答を通して考えを深め合いました。久保田佳克教授による総評では、英語科開設から5年目を迎えた今年、はじめて卒業生をフォーラムに迎えられたことへの喜びのメッセージが添えられました。
第5分科会(特別支援)では、「D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の推進による共生社会の実現を目指して」のテーマにそって、本学教授 金彦志氏の特別支援教育の視点からの講演では「自分でできるD&I行動は?」の問いが、学びを日常行動につなげる意識へとつながりました。本学卒業生の聴覚特別支援学校での実践報告では、土台となる言語力を育てながら、交流及び共同学習での自己の障がい理解、他者理解などの学習がD&Iの実現につながることを学びました。
教育フォーラムは次年度も開催する予定です。第15回目となる「TFU教育フォーラム2026」では、さらに充実したものとなるよう、計画してまいりたいと思います。引き続き関心をお寄せいただき、ぜひご参加くださいますようお願いいたします。詳細は決まり次第、本学HPでご案内いたします。
この記事に関するお問い合わせ
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- 住所:〒981-8522 宮城県仙台市青葉区国見1−8−1
- TEL:022-717-3315
- FAX:022-301-1280
- E-Mail:kyomu@tfu.ac.jp
