2017/05/29 教育学科

【学生報告】デジタル教科書(体験版)による授業実践(5)

4年生がデジタル教科書(体験版)を使った授業を行いました。

マーカーを使って意見を確認する学生
マーカーを使って意見を確認する学生
5月29日、三浦ゼミ5グループの学生2名が、デジタル教科書(東京書籍:体験版)を使って、第6学年「縄文のむらから古墳のくにへ」の模擬授業を行いました。今まで4回行ってきた実践を生かし、縄文時代のくらしの様子が書かれた教科書の拡大、自由に書き込めるデジタルペン、タイマーの表示など、デジタル教科書ならではの良さを活用して視覚的に分かりやすい授業になっていました。全5回の模擬授業を通してデジタル教科書の使用に慣れたのはもちろん、教材研究の奥深さとおもしろさを再確認できました。

感想
デジタル教科書を用いた授業を児童として受けてみて、写真や動画を適宜用いて授業が進むことで「なぜ、どうして」の視点が以前より自然に生まれることが分かりました。また、教科書の見開きの絵だけでは小さくて見えない部分を拡大して、全員でひとつのスクリーンに注目して活動することで、児童同士が話し合ったり考えたりする機会が増え、主体的・対話的な深い学びにつながると思いました。ICTを効果的に用いて、児童の学びを最大限に伸ばすことが出来るような授業をつくっていきたいと思います。(子ども教育学科4年 佐藤 梓歩子)

今回、デジタル教科書を用いた授業の児童役として参加してみて考えたことは、全体で共有することの楽しさです。縄文時代の暮らしの様子の絵の中から見つけたことを発表すると、スクリーンに赤で丸をつけ、すぐにみんなで共有できるので、どこに何があるのかすぐにわかります。さらに、そこに文字や写真を付け加えることで、知識も深まっていきます。デジタル教科書を使った授業が児童の探究心をくすぐると思い、そこに大きな可能性を感じました。(子ども教育学科4年 村岡 夏実)

担当教員から
2020年のデジタル教科書使用開始に向けて、現在、教育現場では早急な対応が求められています。こうした動きは、教員養成の場にも変化を促しています。今回ゼミ生が行った全5回の授業実践では、1回ごとがデジタル教科書の機能を学習する機会となり、社会科の教え方にも多くの発見がありました。学生たちには、従来の指導法はもとより、ICT機器やデジタルデータを使って、児童とともに学びを深めることができる小学校教員を目指してほしいと期待しています。

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