2018/03/29 教育学科

【学科報告】春休み中の研修報告 ~特別支援教育ゼミ合同学校見学旅行~(2)

春休みの期間を利用して、2月7日~9日の3日間にわたって、教育学科教員の髙屋・和・茂木の3名と各ゼミの学生13名、総勢16名で福島県特別支援教育センターおよび福島県内の特別支援学校の見学を行いました。

2日目の午前中には福島県立聴覚支援学校本校の見学を行いました。聴覚支援学校では、芳賀校長先生からの講話を頂き、さらに学校内施設見学、幼稚部・小学部・中学部の授業参観を行いました。各学部段階の子ども達の様子や、先生方の専門的な関わり方・指導法の工夫などを垣間見ることが出来る貴重な経験でした。
午後には、福島県立あぶくま支援学校の見学を行いました。あぶくま支援学校でも、古河校長先生からの講話を頂いた他、学校内施設の見学、300名以上の児童生徒の一斉下校指導の様子を見学させて頂きました。また、東日本大震災の際の相双地域からの避難者受け入れ拠点として活動したことについても教えて頂きました。教師を目指す学生たちにとっては、学校や教師が担う仕事の大きさを実感する経験になったことと思います。


【見学に参加した学生の感想】

私は今まで聴覚障害があるということは、音がない世界だとばかり思っていました。手話ができない私はコミュニケーションを図ることが一番難しいと感じていましたが、実 際に学校見学をしたら、全くそんなことはなく、にぎやかさは小学校と変わりありませんでした。3~5歳児の子も手話を使っていました。発音は完全ではなくても、しっかり声を出して話していること、何を言っているのかだいたい聞き取ることができました。授業では学んでいても、実際に見るのは全く違って、こういうことなんだと思いました。以前の私が思っていた暗いイメージは無くて、笑顔の絶えない素晴らしい学校でした。先生方も素敵な方々で、こんな現場で働きたいと思いました。
(教育学科2年 安田優衣奈さん)

東北最大の特別支援学校と話に聞いていた通り、校舎の大きさと児童生徒数の多さに圧倒されました。下校の様子を見せていただいた際には、迎えの車や送迎バス、施設へ向かう車の整備をし、さらに保護者とお話しをする先生方の様子に驚きつつ、ただただすごいなと思いました。校舎内の見学では、通常学級にはない器具や教室が多くあり、特別支援学校にあるのも珍しいのではないかと思う窯業室などもありました。陶器の制作や刺し子など、あぶくま支援学校ならではの活動が多く、様々なことが経験できる設備が充実していて子ども達にとって良い経験となるのだなと思いました。また、小学部低学年の教室にトイレが隣接していて、教室からすぐに行けるという構造も初めて見ました。低学年のうちにトイレットトレーニングができる工夫がされているのだと思いました。多くの児童生徒がこのあぶくま支援学校に通う理由をよく理解することができた学校見学となりました。
(教育学科3年 佐藤唯奈さん)

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