2019/03/07 教育学科

【学科報告】「本物を見る」〜門脇ゼミ研修旅行(教育学科中等教育専攻)

日本美術史を学ぶ門脇ゼミでは、美術・文化を実地に見学する研修旅行を学年ごとに実施しています。今年度は2019年2月25~28日にかけて、3年生4名が奈良・京都の古社寺(新薬師寺・春日大社・興福寺・法隆寺・中宮寺・薬師寺・唐招提寺・平等院・智積院・蓮華王院三十三間堂・東大寺)を訪れ、また奈良県立美術館で開催中の企画展「肉筆浮世絵」を見学しました。泊りがけの旅行を通してこれまで以上にゼミの結束も強まり、楽しく有意義な4日間となりました。

参加者の感想

・貴重な文化財を、時間をかけてじっくりと見ることができて、よい経験になりました。特に、中宮寺の菩薩半跏像の優しい表情や女性的で柔らかな造形美に目を奪われました。漆黒のツヤツヤした姿は木彫とは思えないほど綺麗でした。また、さまざまな仏像やお堂を拝観し、照明のこだわりや配置といった像の魅せ方、温度や湿度の調整などの文化財保護・保存の面でも大変興味深かったです。私自身初めての京都と奈良だったため、観光という面でも楽しむことができ、あっという間に時間が過ぎてしまいました。今後は、気になった仏像があれば積極的に足を運んでみたいと思います。

・京都では、念願の智積院見学で、桃山時代に長谷川等伯が描いた障壁画と現代に復元された障壁画とを見比べてきました。写真では分からなかった等伯の描く大胆な樹木と繊細な植物を細部まで見ることができたことに加え、現地で聞いたお話によって一層の関心が高まりました。また、仏像の色彩に関して、復元した像を見ると今では考えられないほど鮮やかな色彩だったことを知り、驚きました。現在の黒く落ち着いた像の方が私は好きですが、この変化を知ることも大事だと思います。東大寺で鹿に追われたことも、思い出の一コマです。

・数年ぶりに奈良と京都に訪れ、昔とは違う視点で見ることができました。以前は、漠然と大きさや雰囲気にのまれ、じっくり見ることができませんでした。しかし今回は、事前の学習や、疑問に思ったことをその場で質問できたことが、感動をより大きくしてくれました。造られてからどれほどの時を経ているのか、時代によって仏像の姿はどう変化するのかなど、多くのことを感じ、またゼミ生とのチームワークを活かせた研修旅行でした。

・平等院鳳凰堂と蓮華王院三十三間堂は高校生の頃からずっと行ってみたい場所だったので、実際に自分の目で見て、その場の空気を感じ、新たな気づきや知識を得られたことは、とても意義深い体験でした。また今回の研修旅行を通して、「本物を見る」という行為の大切さをぜひ周りに伝えたいと思いました。教科書で写真を見て知識を学ぶことも大事ですが、それ以上に大きさや材質、躍動感などをその場で感じ、自身の記憶に刻むことは、やはり「本物を見る」ことでしか得られないと思います。

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