2022/02/01 教育学科

【学科報告】聴力検査演習(高屋ゼミ)~教える(伝える)ことは、学ぶ事~

高屋ゼミでは、2年次から、聴覚支援学校で使用されている機器《オージオメータ、補聴器、ロジャー(集団補聴システム)》の演習を行っています。特に、オージオメータを使用した聴力検査法は、一朝一夕で身に付くものではなく、実技演習を繰り返すなどして、検査力を高め、維持していく必要があります。
今回、ゼミで3年間、オージオメータ(聴力検査)を学んで来た4年生が指導者となって、11月16日(2年生が対象)、18日(3年生が対象)に、聴力検査の演習を行いました。4年生は、ゼミ時間以外に、自主的な学習会を何度か行い、「教える(伝える)」ための諸準備を行ってから、本演習に臨みました。


【参加学生の声(一部抜粋)】
岡 豪(4年)
聴力検査を2・3年生に教えると決まった時、昨年、先輩から教わっていたのですが、所々忘れていて本当に教えることができるのかと不安でした。そこで、ゼミ4 年生全員でゼミ時間外に聴力検査の方法を一から学び直したり、2・3年生のニーズに合う指導方法を模索したりして、全力で取り組みました。聴力検査方法を教えることは大変でしたが、「教える」ことで学び、自信が付きました。改めて、学びは与えるだけの一方通行ではないのだと実感しました。

丹野悠莉(3年生)
今までなんとなくしかわからなかった聴力検査を4年生に一から丁寧に教えてもらい、やっと自分のイメージとつなげることができた。また、操作説明だけでなく被検査者への声かけや、コロナ対策など対応しなくてはならないことが多いと知り、大きな学びになった。私たちのために時間をかけて準備してくれた4年生の姿を見て、私も子どもに何かを教える時に子どものために準備ができるような教員を目指したいと思いました。

湊 彩夏(2年生)
これまで学校の健康診断などで何度も聴力検査をしてきましたが、今回、初めて検査する側を体験してみて、想像以上に複雑で難しいと感じました。私が1番印象に残っているのは、検査する人の目線の位置です。先輩のお手本を見せていただくと、機械を見て確認しながらではなく検査を受けている人のほうをずっと向いていて、その理由は音を鳴らすタイミングが分からないようにするために、検査を受ける人の目を見たまま機械を操作するということを教えていただきました。実際に私も機械を操作してみましたが、手の感覚だけで音を変えたり数字を合わせるのはとても難しかったです。これから練習をしていき、スムーズな検査ができるようになりたいです。

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