2017/05/13 保育士・幼稚園課程
2017年5月13日 3年生保育キャリア形成Ⅱ
2017年5月13日 3年生保育キャリア形成Ⅱ
今日の4限目は大江先生に来ていただいて、『保育者の仕事を知る』というテーマのもと話をしていただきました。
みなさんは、今の保育業界がどのような状況かきちんと理解できているでしょうか?現在、保育所は約60%が定員超過しているのに対して、幼稚園は約80%が定員割れしているのです。働く女性の増加に伴って、保育所の需要がどんどん高まっていますよね。都内ではなんと、約8500人もの待機児童がいるのです。その結果、約60%もの保育所が定員超過してしまっているのですね。
それに対して、現代は超少子高齢社会と言われています。将来的に高齢者の数が増えて、子どもの数が少なくなり、保育ビジネスから高齢者ビジネスに展開したり、認定こども園に移行するくらいなら閉園してしまったりする可能性があります。もちろん、保育所の需要が高まっていることも関係していますが、様々な要因によって幼稚園の数が減少してきているのです。約80%の幼稚園が定員割れしてしまうのも、このためです。だからと言って世の中暗いわけではありません。現に、認定こども園は確実に増加していますこのようなリスクをきちんと把握し、その上で自分がどう行動していくか、前向きに考えることがとっても大切だと思います。
さて、これまで述べてきた今の保育業界を踏まえると、保育者の置かれている状況はどうでしょうか。私たち保育者の卵は、社会に求められていると言えます。求められている立場である以上、私たちは多くの選択肢を与えられ、選ぶことができるかもしれません。しかし、就職をする上で大切なのは、『就職をして何をやりたいのか』です。『仕事とは、対価を得て責任を果たすこと』『仕事とは、相手の喜ぶこと、求められることをすること』と大江先生がおっしゃっていました。ただ就職するのではなく、私たちの果たすべき使命を果たし、誰かのために努力することが重要なのです。そのことが自分の成長に繋がり、成長が自分の幸せに繋がっていくのですね。
では、ここで私たちの先輩の仕事内容を教えていただきました。
①子どもの成長発達を促す
・計画類(個別・集団)
・記録類(発達経過・年月週日誌)
・行事計画・記録
・健康記録
②環境整備
・教材準備・部屋のしつらえ
・清掃・ゴミだし
・園外周辺整備
③保護者支援
・連絡帳
・園だより・クラスだより
・HP・ブログ
・面談・懇談会
・行事
④地域支援
・老人ホーム訪問・お祭りへの参加
・食育活動
・ボランティア
・町内会や商店街との交流
保育者の仕事は本当に多岐にわたりますね!その全てが子どもの将来、自立に繋がっていきます。そう思うと、何1つおろそかに出来ないと感じるのではないでしょうか。福祉大の先輩保育士さんが作ってくださった動画を使って大江先生が説明してくださり、具体的な保育者の仕事内容を知ることができました。
最後に、学生時代ゼミでモンテッソーリ教育の勉強を行っていたという大江先生におすすめの文献を教えていただきました。
相良敦子先生の『ママ、ひとりでするのを手伝ってね!』という本です。
この本だけでなく、相良敦子先生の本の多くは、モンテッソーリ教育入門におすすめだと教えていただきました。早速読んでみたいと思います。みなさんもぜひ、モンテッソーリ教育について、さらに理解を深めてみてはいかがでしょうか。
今回のキャリア形成も学びが深まりましたね。大江先生、ありがとうございました。
記事担当者:小松咲永