2017/11/16 保育士・幼稚園課程
2017年11月16日 3年生保育実習指導Ⅱ
2017年11月16日 3年生保育実習指導Ⅱ
今日は、4年生4人のミシュランプロジェクトの先輩が来てくださり、『保育の就活』について話をしてくださいました!保育所実習も終わって、いよいよ就活のことが気になってきた人も多いのではないでしょうか?とりあえず、園見学とかボランティアに行った方がいいのかなと焦っている声もちらほら聞こえます。しかし、やみくもに園見学に行ったところで、何を、どこを、どう見るのか、何を感じるのかが明確になっていなければもったいないと先輩はおっしゃっていました。『保育就活ガイドライン2016』を使いながら、一緒に保育の就活について学んでいきましょう。
『保育就活ガイドライン2016』のフェーズⅠの(1)、つまり就活の第1歩として、良好な職場で働いていそうな先輩を探します。
フェーズⅠ:現場で活躍する先輩へアプローチ
(1)良好な職場で働いていそうな先輩を探す
(2)SNSで先輩に連絡をとる
(3)電話で先輩にアポをとる
(4)先輩に直に会ってインタビューをする
『なんとなく良さそう』『良い噂を聞く』といった園の不確かな評判を確かな情報にするために、先輩に直接インタビューをするのが、フェーズⅠなのです。先輩にインタビューか…緊張するなあ…と思った方もいるかもしれません。しかし、全く繋がりのない保育者に話をお聞きするより同じ福祉大の保育士課程を卒業した保育者から話をお聞きする方がずっと聞きやすいのではないでしょうか?福祉大の保育士課程を卒業した先輩方なら、
私たち後輩に対してきっと親切に対応してくれるはずです。でも、そもそも知り合いの先輩なんていない、と思った方。保育士課程の先生に先輩を紹介してもらいましょう。今のうちに4年生の先輩の連絡先を聞いておくのも手です。でも、先輩に会ったところで何を聞けばいいんだろう、と思った方。まず、就職に対する疑問や不安を書き出してみましょう。
実際に、みんなで就職に対する疑問や不安を書き出してみました。
次に、これを踏まえて質問を考えてみました。
Q.ピアノは大変ですか?
Q.書類は大変ですか?
Q.保護者対応は大変ですか?
Q.一人暮らしは大変ですか?
…と、なんだか出てくる質問は薄っぺらいものばかり。ただ聞きたいことをやみくもに質問するよりも回答から何が読み取れるのかを考えて質問するほうが、得られる情報も濃さも変わってくる、と先輩はおっしゃっていました。今からするお話がすべてではないことは前提に…なのですが、例えば、
Q.職員の人数は何人ですか?
正職何名、非常勤何名ですか?
また大まかな年齢層も教えていただきたいです。
という質問を先輩方は考えました。なぜ職員の人数と正職、非常勤の割合、大まかな年齢層を聞くのか。その意図としては、ただその園の人数や年齢層を聞きたいからではありません。
◎1~3年目の若い先生ばかりいる園
→何らかの理由で、数年働いたらやめてしまう人が沢山いるのかもしれません
◎年齢層の高く、一見ベテランがたくさんいる園
→ベテラン保育者に見えて、もしかしたら非常勤で働いている保育者かもしれません
このように、一見普通の質問に見える質問の中に、園を見極めるためのいろんな意図が隠れているんです。質問の意図を考えることってすごく大切なことなんですね。
さて、フェーズⅠに戻って、(2)~(3)の復習をしてみましょう。
フェーズⅠ:現場で活躍する先輩へアプローチ
(1)良好な職場で働いていそうな先輩を探す
(2)SNSで先輩に連絡をとる
(3)電話で先輩にアポをとる
(4)先輩に直に会ってインタビューをする
(2)SNSで先輩に連絡をとる
→電話かけの前段階として、社会人の先輩に丁寧にアプローチするため、まずSNSを使って連絡をとりましょう。
(3)電話で先輩にアポをとる
→SNSで先輩ご本人から電話の了承を得たら、自分自身の就活についての趣旨や大まかな内容を電話で伝えましょう。
※先輩の貴重な時間を邪魔しないためと、電話料金の節約のために先輩から聞かれない限りあまり詳しく話さず、直にお会いしてお話をお聞かせ願いたいことを伝えましょう。
(4)先輩に直に会ってインタビューをする
→ついに、インタビューです。
直にお会いして、身振り手振りをしながら、相手の表情を見ながらインタビューしたほうが話しやすかったり、本音を聞きだしやすかったり、何よりこちらの熱意が伝わりやすいでしょう。
先輩インタビューについてまとめると、先輩の働く職場の実際を確認することで、『なんかよさそうな園』という不確かな感覚から、少しでも確実性のあるものが得られます。
そして、先輩の就活の成功体験や失敗体験を聞くことで、就活方法を考える視点をも得ることになるのではないのでしょうか。
続いて、フェーズⅡです。フェーズⅡでは、主に現場への直接的なアプローチを行います。
フェーズⅡ:現場へのアプローチ
(1)見学・参画したい現場への視座
(2)現場へのアポ取り
(3)保育見学・参画・記録
しかし、何の視点も持たないまま現場へ行っても、曖昧なままで参画が終わってしまうのは、せっかく現場に行ったのにもったいないですよね。そうならないためにも、自分の中で保育を見る視点やポイントがあれば、意味のある参画になるのではないでしょうか。つまり、『自分の中で視点を持って参画する』ということがポイントになります。具体的には、「保育者がどんな言葉かけをしていれば良いのかな…?」とか、「保育室がどんな環境だったら良いかな…?」という視点を持つことです。では、その『保育参画での視点』を養いたいですよね。
・文献を読む
・評価指標を用いる
・先輩インタビューから得たことを参考にする
・対話をする
・保育現場に行く
などなど…様々な方法があるでしょう。先輩方は、『先輩が取り組んできたものを引き継ぎたい!』という思いもあったため、評価指標を用いて、勉強を進めてきました。ここで先輩方の1年間の活動を教えていただきました。
3月、先輩からの情報を得て、保育参画へ。ただただすごかったけど、すごさを言葉にできないと、そこで先輩は評価指標を理解するために文献を使った勉強を始めました。でもやっぱりわからなかった先輩方。具体的な事例があったらもっと理解出来そう、と感じた先輩方は、実際に現場に行き、事例集めを始めました。現場での事例を仲間と対話し、評価指標と照らし合わせることで、少しずつ理解出来るようになっていったそうです。でもやっぱりわからないところも多いと感じた先輩方は、現場の先生方にスーパーバイズをいただきながら、先生方や仲間と対話を続けました。対話を重ね、評価指標を改良し、また現場へ赴き保育者と対話…つまり、先輩方は①理論を勉強する→②現場に行く→③対話する→①に戻るを繰り返しながら学びを深めていました。このプロセスがとても重要だということに気づいたそうです。そして、まだ納得はしていないものの、仮の評価指標が出来上がりました。先輩方は今もまだ、改良を続けています。『保育の就活は勉強だ!』と、福祉大の保育士課程ではよく耳にしますよね。いまいちピンと来ない言葉かもしれませんが、先輩方は、『プロジェクトを通してやってきた勉強によって保育を見る目が養われ、結果的にすべてが就活に繋がっていた』とおっしゃっていました。
『保育就活ガイドライン2016』のフェーズⅠの(1)、つまり就活の第1歩として、良好な職場で働いていそうな先輩を探します。
フェーズⅠ:現場で活躍する先輩へアプローチ
(1)良好な職場で働いていそうな先輩を探す
(2)SNSで先輩に連絡をとる
(3)電話で先輩にアポをとる
(4)先輩に直に会ってインタビューをする
『なんとなく良さそう』『良い噂を聞く』といった園の不確かな評判を確かな情報にするために、先輩に直接インタビューをするのが、フェーズⅠなのです。先輩にインタビューか…緊張するなあ…と思った方もいるかもしれません。しかし、全く繋がりのない保育者に話をお聞きするより同じ福祉大の保育士課程を卒業した保育者から話をお聞きする方がずっと聞きやすいのではないでしょうか?福祉大の保育士課程を卒業した先輩方なら、
私たち後輩に対してきっと親切に対応してくれるはずです。でも、そもそも知り合いの先輩なんていない、と思った方。保育士課程の先生に先輩を紹介してもらいましょう。今のうちに4年生の先輩の連絡先を聞いておくのも手です。でも、先輩に会ったところで何を聞けばいいんだろう、と思った方。まず、就職に対する疑問や不安を書き出してみましょう。
実際に、みんなで就職に対する疑問や不安を書き出してみました。
次に、これを踏まえて質問を考えてみました。
Q.ピアノは大変ですか?
Q.書類は大変ですか?
Q.保護者対応は大変ですか?
Q.一人暮らしは大変ですか?
…と、なんだか出てくる質問は薄っぺらいものばかり。ただ聞きたいことをやみくもに質問するよりも回答から何が読み取れるのかを考えて質問するほうが、得られる情報も濃さも変わってくる、と先輩はおっしゃっていました。今からするお話がすべてではないことは前提に…なのですが、例えば、
Q.職員の人数は何人ですか?
正職何名、非常勤何名ですか?
また大まかな年齢層も教えていただきたいです。
という質問を先輩方は考えました。なぜ職員の人数と正職、非常勤の割合、大まかな年齢層を聞くのか。その意図としては、ただその園の人数や年齢層を聞きたいからではありません。
◎1~3年目の若い先生ばかりいる園
→何らかの理由で、数年働いたらやめてしまう人が沢山いるのかもしれません
◎年齢層の高く、一見ベテランがたくさんいる園
→ベテラン保育者に見えて、もしかしたら非常勤で働いている保育者かもしれません
このように、一見普通の質問に見える質問の中に、園を見極めるためのいろんな意図が隠れているんです。質問の意図を考えることってすごく大切なことなんですね。
さて、フェーズⅠに戻って、(2)~(3)の復習をしてみましょう。
フェーズⅠ:現場で活躍する先輩へアプローチ
(1)良好な職場で働いていそうな先輩を探す
(2)SNSで先輩に連絡をとる
(3)電話で先輩にアポをとる
(4)先輩に直に会ってインタビューをする
(2)SNSで先輩に連絡をとる
→電話かけの前段階として、社会人の先輩に丁寧にアプローチするため、まずSNSを使って連絡をとりましょう。
(3)電話で先輩にアポをとる
→SNSで先輩ご本人から電話の了承を得たら、自分自身の就活についての趣旨や大まかな内容を電話で伝えましょう。
※先輩の貴重な時間を邪魔しないためと、電話料金の節約のために先輩から聞かれない限りあまり詳しく話さず、直にお会いしてお話をお聞かせ願いたいことを伝えましょう。
(4)先輩に直に会ってインタビューをする
→ついに、インタビューです。
直にお会いして、身振り手振りをしながら、相手の表情を見ながらインタビューしたほうが話しやすかったり、本音を聞きだしやすかったり、何よりこちらの熱意が伝わりやすいでしょう。
先輩インタビューについてまとめると、先輩の働く職場の実際を確認することで、『なんかよさそうな園』という不確かな感覚から、少しでも確実性のあるものが得られます。
そして、先輩の就活の成功体験や失敗体験を聞くことで、就活方法を考える視点をも得ることになるのではないのでしょうか。
続いて、フェーズⅡです。フェーズⅡでは、主に現場への直接的なアプローチを行います。
フェーズⅡ:現場へのアプローチ
(1)見学・参画したい現場への視座
(2)現場へのアポ取り
(3)保育見学・参画・記録
しかし、何の視点も持たないまま現場へ行っても、曖昧なままで参画が終わってしまうのは、せっかく現場に行ったのにもったいないですよね。そうならないためにも、自分の中で保育を見る視点やポイントがあれば、意味のある参画になるのではないでしょうか。つまり、『自分の中で視点を持って参画する』ということがポイントになります。具体的には、「保育者がどんな言葉かけをしていれば良いのかな…?」とか、「保育室がどんな環境だったら良いかな…?」という視点を持つことです。では、その『保育参画での視点』を養いたいですよね。
・文献を読む
・評価指標を用いる
・先輩インタビューから得たことを参考にする
・対話をする
・保育現場に行く
などなど…様々な方法があるでしょう。先輩方は、『先輩が取り組んできたものを引き継ぎたい!』という思いもあったため、評価指標を用いて、勉強を進めてきました。ここで先輩方の1年間の活動を教えていただきました。
3月、先輩からの情報を得て、保育参画へ。ただただすごかったけど、すごさを言葉にできないと、そこで先輩は評価指標を理解するために文献を使った勉強を始めました。でもやっぱりわからなかった先輩方。具体的な事例があったらもっと理解出来そう、と感じた先輩方は、実際に現場に行き、事例集めを始めました。現場での事例を仲間と対話し、評価指標と照らし合わせることで、少しずつ理解出来るようになっていったそうです。でもやっぱりわからないところも多いと感じた先輩方は、現場の先生方にスーパーバイズをいただきながら、先生方や仲間と対話を続けました。対話を重ね、評価指標を改良し、また現場へ赴き保育者と対話…つまり、先輩方は①理論を勉強する→②現場に行く→③対話する→①に戻るを繰り返しながら学びを深めていました。このプロセスがとても重要だということに気づいたそうです。そして、まだ納得はしていないものの、仮の評価指標が出来上がりました。先輩方は今もまだ、改良を続けています。『保育の就活は勉強だ!』と、福祉大の保育士課程ではよく耳にしますよね。いまいちピンと来ない言葉かもしれませんが、先輩方は、『プロジェクトを通してやってきた勉強によって保育を見る目が養われ、結果的にすべてが就活に繋がっていた』とおっしゃっていました。
保育の就活はやっぱり、勉強することが大切なんですね。でもやっぱり難しそう…というか、何から始めれば?視点なんて今言われてもわかんない…と思ったみなさん、なんと、来週も先輩方からこれまでの活動を経て考えた保育参画での視点についてお話しをしていただきます。お楽しみに。
今週も学びが深まりましたね。先輩方、貴重なお話しありがとうございました。来週もよろしくお願いします。長くなりましたが、お付き合いいただきありがとうございました。
記事担当者:小松咲永
今週も学びが深まりましたね。先輩方、貴重なお話しありがとうございました。来週もよろしくお願いします。長くなりましたが、お付き合いいただきありがとうございました。
記事担当者:小松咲永