ここからは第2部のスタートです!
第2部のシンポジウムは「保育者のキャリア形成〜振り返りと展望」と題しまして、
- 東北福祉大学 教授 和田明人先生
- TFU子ども教育学科平成21年度卒 寺村結香さん 社会福祉法人芳雄会 保育士
- 澤田陸さん 子ども教育学科4年生 学校法人清野学園 幼稚園教諭内定
- 遠藤吏香さん 子ども教育学科 仙台市立保育所 保育職内定
- 稲葉奈南子さん 子ども教育学科 社会福祉法人芳友会 保育士内定
- 寄松彩乃さん 社会福祉学科 社会福祉法人こばと会 保育士内定
和田先生と4年生の先輩方、本学卒業生の寺本結香さんを指定討論者としてお招きしてお話をしていただきました。
最初のパネリストは澤田陸さんです。
陸さんの就職活動は、男性の先生がいること、仙台市内であること以上の2点を念頭において進めてきたそうです。
保育園、認定子ども園が1箇所、幼稚園が4箇所見学させていただき、
陸さんの希望や園での様子を自分なりに分析し、絞っていったそうです。
見学に行く回数を増やしながら、同じ系列の幼稚園にも見学に行ったとお話していただきました。
試験は、筆記試験、音の聞き分け・聴覚のテスト、実技テスト、ピアノ自由曲、だったそうです。音楽教育が充実している園であったため、音楽を中心に試験が行われていました。
決め手としては「やらされている感」がない!!!!言葉だけでなく、実際に園で行われているからこそ子どもたち自身も楽しそうに活動に取り組んでいる姿があったそうです。職員の様子も、休憩中も子ども中心の会話をしている、常に語り合いをしている、といったように保育専門職としての人間関係も実際に行われていたそうです!
自身の課題と今後の展望は、字を丁寧に書けるように練習をしていく、体調管理に気をつける(正しい手洗いうがいを心がける)、筋トレに重点を置いて日々の健康管理に取り組むなど、会場の笑いを取りながらも、10の姿と5領域の勉強をしたいとおっしゃっていました。
展望としては、その園の伝統や文化を大切しながら何事も積極的に挑戦する、専門性を含んだ保育者との語り合いを大切にして日々の保育の質を高めるとのことでした。最後に男子学生の目線として、後輩のみんなへメッセージをいただきました。
- 家事をできるようにしておこう
- 自分の強みを知ろう(陸さんの強みは人を笑わせること!)
- 自分の感覚を信じよう
- いまのうちに様々な経験をしよう
指定討論者の寺本さんから、1日1日の保育者として子どもたちとの関わりが大切、保育者として学び続ける姿勢が必要になってくる、保育者とのかかわりにおいてすごいと思う場面を対話する、自分の保育者像を明確にしていってほしいとお言葉をいただきました。
続いてのパネリストは、寄松彩乃さんです。
『出会ってしまった終わりなき学び』というテーマで話をしてくださいました。
彩乃さんは、過ごしてきた1年間を振り返って「ものすごく幸せな1年だった」と断言していました。「もっと勉強をしたい」とも。そんな彩乃さんはどのようにして幸せな1年間を過ごしてきたのでしょうか!
1年生から3年生までの彩乃さんは、授業→バイト→遊び→授業→バイト→遊び…(笑)専門的な知識の授業なんてちんぷんかんぷん。『保育って思ってたより難しいなあ』と思っていたそうです。3年生の冬、漠然と『就活ってどうやるの…?』と思い始めた彩乃さんに転機が…!それは、当時のミシュランの先輩が行った、保育キャリアデザインセミナーにて、『保育就活ガイドライン2016』の発表です。彩乃さんは「『保育就活ガイドライン』?!しかも、『絶対幸せな就職が待っています』って断言してる…なんで?!」と感じました。そこで、休憩中に素朴な疑問を先輩方にぶつけてみると、「聞いてくれてありがとう!」と言ってくださり、後日話をお聞きする機会が設けてくださったそうです。彩乃さんは、先輩と話をすればすほど、『私もこうなりたい!』という気持ちが大きくなっていきました。こうして彩乃さんはミシュランプロジェクトで保育の勉強をすることを決意します。
3月になり、いよいよ始まったミシュランの活動。彩乃さんは、先輩が言っていたK園に行ってみることにしました。そこで彩乃さんは『すごい!』と衝撃を受けます。子どもがどんどん主体的に活動を展開していく姿が見られたのです。関東遠征では、何度もなんども対話を重ねました。たくさんの素晴らしい先生方との出会いがあり、少しずつ『こんな保育者になりたい!』というビジョンが見えてきたそうです。
4年生の10月になり、思いがけずK園からの求人が!彩乃さんは、もともと『K園で働けたらどれだけ幸せだろう…』と思っていたものの、すぐに決断出来ませんでした。地元で働こうと考えていたことや、1年目の先輩の大変な思いも知っている自分…『私なんかにK園の保育士が務まるのだろうか』という思いもありました。しかし、そこでK園の先輩から、『求められているのは、保育技術でもなくて、保育に対する強い思いなんじゃないかな。』という言葉をかけられて、挑戦を決意します!
履歴書の作成では、書きたいことがたくさんあるあまり、先生に内容を削ってもらうほど…(笑)これも、本気になって保育と向き合ってきたからこそだと、彩乃さんは気づくことができました。
12月、K園でのクリスマス会に参加し、その後の反省会で直接内定をいただくことが出来たそうです!先生方からお祝いしていただき、『頑張ってきてよかった!』と幸せを感じることができた彩乃さんでした。
そんな彩乃さんは、まだまだ勉強を続けていきます。『保育就活ガイドライン2017』フェーズⅤに乗っ取り、自分だけのカリキュラムを作りました。
①早起きの習慣
②4月からギャップだらけの自分を見通す
③0~5歳児クラスの満遍なく入る保育参画を行う
④事務仕事や物の配置等、覚えなければならないことを知る
自らの課題を見出し、4月に最高のスタートを切れるように準備をしていくことが大事なのだと思います!
彩乃さんは、就活について悩んでいた大学3年生の自分に声をかけるなら、「保育の就活は保育を勉強すること」と声をかけるそうです。保育と向き合い続けた1年間を経て、彩乃さんは心から幸せと断言できる1年と、就職を手に入れたのでした。
では、寺村さんの指定討論です。が、彩乃さんから寺村さんへの質問がありました。卒業式の前日まで勉強をしていた、という寺村さん。当時の寺村さんの心境は?という質問です。寺村さんは、保育の勉強がしたくて進学したのに、授業を聞いていてどんな意味?とわからないのが悔しかったそうです。それをきっかけに自分がどんな保育者になりたいのか考えるようになりました。文献を読んだり、話を聞いたりするうちに、保育の仕事がどんなにすばらしいことか気づくことができ、卒業して7年たっても、保育について語り合うことに幸せを感じるそうです。素敵ですよね~!彩乃さんもきっと、寺村さんのように学び続ける保育者になっていくのでしょうね…!
寄松彩乃さん、ありがとうございました!
以上で第2部終了です!
続いて、シンポジウムⅡでは、短い時間ながら、
- 経済産業省 大臣官房政策審議室企画官 兼教育サービス産業室長 浅野大介 氏
- 東京家政大学 常務理事 岩井絹江 氏
- 株式会社バトン 代表取締役 東北福祉大学兼任講師 林義仁 氏
から貴重な講演をしていただきました!
浅野大介さんからは、
①子どもが大人になった時どう育つか具体的にイメージする
②そのために保育業界の外の人達を話をしていく
③世界の保育の動向を知る
④想定外に対応できるようになる
⑤価値観の面で柔軟になる
というようなお話をしていただきました。
岩井絹江先生からは、
気づきと感動の教育を受けることができる福祉大の環境を喜んでほしい、というお言葉をいただきました。
林義仁先生からは、
・見落としている定型通りではないものがないか
・園にどうやって保育を作ってきたのか苦労してきた部分を聞いてヒントを得る
・福祉大から社会に対して教育のあるべき姿の提言をしていく
というアドバイスをいただきました。
短い時間ながら大変貴重すぎるお話をいただきましたね…!いろんな視点を持つ大人の先輩からの話はとても勉強になり、個人的にいろんなことを考えさせられました…!
お三方、ありがとうございました!