全体会と分散会の2部構成で行われたこの日の研究会。第1部の全体会では、首都圏で普及する小規模保育事業を展開する保育園に、4、5月と2度現地に滞在し保育実践参画を行いながら「乳児・未満児保育の質」をテーマに実態調査をした学生の報告と、学生を受け入れていただいた4事業所による事業内容等のプレゼンテーションがなされました。
学生が各事業所での保育実践参画と2度の調査、そして報告を行い、成果を全体で共有し合いながら“保育の質”に迫るという試みは、日本の大学・保育者養成校では初とのこと。4月の第1回調査では、学生自身の着眼点をもとに生活場面での養護の実際を詳細に記録。5月の第2回調査では、保育の質評価の指標である「ITERS」(イターズ)を用い、第1回調査の内容を精査したうえで、さらには経営者インタビューまで行うなど、各園の“保育の質”に迫りました。
第2部の分散会ではさらに内容を掘り下げ、学生の座長と指定討論者を交え、さまざまな意見交換を行いました。調査を行った学生たちの多くが「受容とは?応答とは?」といった本質的なテーマを掲げながら、実際に現場の先生方との対話を通して学びを深めていったことなど、キーワードやエピソードを交えながら紹介しました。
今回の本課程の試みについて、学生を受け入れていただいたある事業所の方からは「現場の外からの視点では、私たちはなかなか見られない。大変新鮮でした」との言葉もいただきました。